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(株)サーバーワークス【4434】の掲示板 2021/07/29〜2021/11/18

”サーバーワークスをSaaS企業として扱うべし” みたいな伝わり方をしてしまっていたら申し訳ございません。

お伝えしたかったのは、SaaS 企業の財務上の特性として大きく以下の3点があると考えており、SaaS企業なのかどうかとは関係なく、これと同じ財務特性を有する企業は、PSR を一つの物差しにした方がいいのではないかという事です。
 
① 粗利率が高く安定している(SaaS企業の場合平均して70%程度)
② ストック性が高い安定した収益が得られる(SaaS企業の場合にはだいたい80%ぐらいがストック売上なところが多い)
③ 開発・営業・広告などの先行投資次第で営利率が大きくブれる
 
この①~③の観点で、サーバーワークスの事情を考えてみたいと思います。
 
① については、粗利率は低いものの、安定はしている(原材料費の高騰や為替などで粗利率が圧迫されることはない)と考えています。なので、この粗利率の低さを補正するために、粗利額を70%で割った ”補正売上” という概念を提唱致しました。
 
②については、95%がストックなので、文句ない状況かと思います。
 
③については、「一般的に一定水準を超えると利益が積みあがるSaaSビジネスと・・・」とのところでご指摘頂いた箇所だと思いますが、ソフトウェアの開発費用もコストの1つの要素でしかなく、要は、固定費・変動費のコスト構造を考えて、売上がスケールするに従い、営業利益率がどのように変動するかが重要なポイントだと思います。(SaaS企業でも、粗利率はスケールしても大して変わらないことがほとんどなので、粗利率の変動ではなく、営業利益率の変動をみることが重要だと認識しています。) これはSaaS企業の中であってもマチマチで、だからこそ、PSRの指標単体だけではなく、PSRの指標に見合う営業利益率(および成長率)なのかをセットで確認しないといけないということだと思います。