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(株)ブリーチ【9162】の掲示板 2023/07/08〜2023/07/11

「あべのハルカス」はレベニューシェアの成功事例
2014年3月に開業した超高層商業施設「あべのハルカス」は、レベニューシェアの成功事例としても知られています。この事例の発注者は、あべのハルカス側の企業である近畿日本鉄道で、受注者はパナソニック インフォメーションシステムズでした。レベニューシェアの対象となったのは、高層階の展望フロアと同ビル内にある美術館の入退場設備です。近畿日本鉄道は、これらの設備導入費用を抑えることで、施設利用者を増やすための他の施策に資金を回したいと考えていました。そこで、入退場設備にノウハウを持つ業者と交渉を行い、最終的にパナソニック インフォメーションシステムズを委託先に選びます。これによって、内装設備や管内設備など、プロジェクトで不足がちだった費用を補えました。一方、パナソニック インフォメーションシステムズは、入場ゲートや発券機とこれらを管理するシステムを安価に導入し、運用・保守を担当します。その対価として、あべのハルカスの事業が続く限り、継続して報酬を得られます。

配分比率の基準になっていると推測されているのは、入場チケットの数という明確な指標です。あべのハルカスは超巨大プロジェクトということもあり、事業状況や先の見通しが不透明な部分があったためです。入場チケット数にしたことで、近畿日本鉄道側としては事業リスクを低減でき、パナソニック インフォメーションシステムズ側は事業状況を把握しやすいメリットが生じます。入場者の数は施設運営の状況や景気の動向などによって変化するため、1年ごとに入場者数の推移をみながら、契約内容を見直していくということです。