投稿一覧に戻る
フィンチ・セラピュティクス・グループ【FNCH】の掲示板
-
>>4
CDIの予防
抗菌薬や制酸薬の適正使用が, CDI発症リスク軽減として効果がある。
手指衛生に一般的に使用されるアルコール等の消毒薬がC. difficile芽胞の状態では無効であること, 入院患者では無症候性キャリアが存在すること, がCDI感染対策において注意すべき点である。有病率が高い場合には, 流水と石けんによる手指衛生が基本である。CDI患者には, 接触予防策を行う。無症候性キャリアも感染源となりうるため, 全入院患者に対する(排泄ケアを中心とした)標準予防策の徹底が重要である。
ほしにねがいを 2023年6月13日 05:15
>>1
CDI の治療
Dysbiosisの誘引となった抗菌薬使用があれば, 中止・変更を行う。C. difficileに対する抗菌薬としては, メトロニダゾール, バンコマイシン, フィダキソマイシンを使用する。
繰り返す再発例への新しい治療法として, toxin Bに対するモノクローナル抗体製剤使用や, 日本では臨床研究として糞便移植の実施が導入された。
一方, 内科的治療に反応しない劇症腸炎例では, 緊急外科治療が必要となる。結腸全摘術, 亜全摘術が行われるが, diverting loop ileostomyにより結腸を温存する術式も行われる。
またプロバイオティクスはCDIへの治療効果は認められない。