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リビアン・オートモーティブ【RIVN】の掲示板 2022/05/19〜2022/09/09

今日は、テスラを例にとり株価と資金調達に関して振り返ってみよう。
上場後始めて黒字化した2020年のテスラ株価の高値は718$(5分割換算:3590$)で対上場株価比:211倍(2021年11月4日最高値の場合:365倍)だった。ナスダックに上場して2.3憶$の資金を調達してからテスラは資金調達のために自己資金も投入しながら何度も転換社債や無担保社債の発行を繰り返し社債の償還期限を迎えるたびに毎年20~30億$の保有現金を減少させ、工場増設のたびに増資を繰り返し株価は何度も下落したことがある。特に2018年1Qに1ケ月間現金が底をついたときに窮地を救ったのがソロスファンドの転換社債購入(償還期限:2025年)で39憶$を融資したことは有名。これがきっかけで現在の生産体制の基礎となる上海工場構築(2019年)ができたのです。

 将来、RIVNがイリノイ州(第一工場)とジョージア州(第二工場)を合わせて生産高60万台、販売高45万台を達成すれば売上高が少なくとも348憶$(22・1Q平均販売単価適用)となり、テスラの2020年の売上高315憶$を10%以上上回る売上高を計上でき偉業を達成することになる。

 更に、数多くのEV企業を凌駕するRIVNの長期的なポイントはなんといっても保有現金の多いこと。テスラの22・3末時点での現金保有額175億$にひけをとらない、22年1Q時点で164憶$。リビアンCEOのR.J. Scaringe氏は、株主への最近の年次書簡で投資家に、「現金は第2の生産工場の建設と、消費者向け第2世代のR2車両プラットフォームの立ち上げとR2車の生産立ち上げ・拡大を乗り切ることを可能にすると信じている」と自信のほどを語っています。

 少なくとも、第二工場の次の2027年ごろ設立予定の新工場(第三工場設立後:合計生産能力100万台:売上高:少なくとも約700憶$に相当)構築まで、増資や銀行からの借金や転換社債発行なしで運営できる財務運営が可能のため、資金調達による株価下落はないという安心感を投資家に与えている。これが第二のテスラになりうるEV企業と言われる所以であります。

 結論として、5月9日現在の注残額は約122憶$(2025・1Qに解消予定)を保有しており、保有現金の多いことも加味すると、中長期的視点で、RIVNの転換社債発行なし及び増資なしで高成長が期待されるEV企業として今から注目したい。

(参考)
主要EV企業の保有現金(単位:億$)(2022年3月末現在)
◎FORD :210
◎TESLA:175
◎RIVN :164
◎GM   :163
◎NIO  :84
◎LUCID:54
◎NKLA :3.6