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テスラ【TSLA】の掲示板 2024/04/04〜2024/04/07

いつだったか、テスラは廉価版で価格競争するのは諦めて、高級車・高機能車志向でいくしか生き残りの道はないというようなことを書いたけれど、そのときは多くの皆さんに嘲笑された。でも意外とはやく、経営陣も舵を切り始めたようですね。遅すぎでなければ良いが。当然メガ・ファクトリーの拡大にもブレーキをかけないといけないだろう。

ロボタクシーのアナウンスで方針転換を隠そうとしてはいるのだろうけど、早晩現実につきあたるだろう。自動運転無人車の社会実装は、ただ単にメーカーや技術者が「作ることができました」と発表するだけでは成り立たない。自動車事故が起きた場合の法制の根幹を修正して、さらには刑事・民事の責任帰属の諸問題と整合させなければならい。

法律っていうのは、一種の社会的フィクションではあるのだが、どの個別法をとっても他の法と整合していなければならない。要は、個別法とまたべつの個別法の間に矛盾があってはならない。これを実現するのは大変難しい。

重要なのは、大陸法も英米法も共通して刑事・民事の責任を「人」だけに帰属させてきたことだ。つまりは「機械や自然物」に責任帰属させることは中世ヨーロッパの一部例外を除いて人類史上前例がない。だから、法体系の根幹を大変革するのはおそらく無理で、それゆえロボット(ロボタクシー)に責任帰属させることはできない。だとすれば、事故が発生した場合の責任は、製造者に帰属させるほかない。いわゆる製造者責任だ。

この製造者責任の途轍もない重荷を、テスラそしてイーロンは進んで引き受けるのだろうか。世界中で起こりうる人身事故と物損事故の全責任をひとつの民間会社が引き受けることなど可能なのだろうか。

そして、もちろん、保険制度体系の抜本的な再編成も必要となる。
さらに、なによりも、法律や保険制度を大きく改変することに、立法者を選出する社会の側がそう容易に賛成するのだろうか。

  • >>731

    さすがの書き込みです。
    二点思うことがあります。

    一つは知らないから知りたい。
    ①「機械や自然物」に責任帰属させることは中世ヨーロッパの一部例外を除いて人類史上前例がない。
    この例外とは何でしょうか。
    ②結局、今ある法体系の延長だと考えるから、製造物責任法ということですよね。自動運転ではないけど、JAL123便のときは、日航が17%強で残りがボーイングでした。
    整備するものも責任が問われるなら、民間の車検会社や整備工場は難しいでしょうね。

    自動運転の場合はどうなるか。いざ認めるとなると、事故が起きてテスラが支払えない場合や、もう限界に来ているよれよれの車を二次転売されているときなどは、テスラだって金を払うのは嫌がるでしょうね。
    そんなことを考えると、公道を走ることを許可した国の責任になるから、ハードル高くなりそう。

    車に動物があたってきて、避けた車が対向車にあたった例が裁判にあったのを思い出しました。動物が入れるような道路だからいけないと国賠法で訴えたのだけど、敗訴しましたね。でも、あれ以来、動物注意の看板が増えたような気がします。
    そんな簡単な問題ではないですよね。