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株式投資 新ノートの掲示板

本日、8月14日(水)

<8031>三井物産

商社、豚肉高騰で代替に商機、中国、アフリカ豚コレラまん延、鶏・牛・サーモン拡販。
◆2019/08/14(水) 日本経済新聞 朝刊 12面

三井物産は、アフリカ豚コレラがまん延する中国で、鶏肉や牛肉、サーモンなどの販売に力を入れる。豚コレラは収束の気配をみせず、豚肉生産量の低下は長引く見通し。豚肉に代わるタンパク質食材の需要が中国で見込まれる。鶏肉の加工品数を増やしたり、牛肉やサーモンの販売を広げたりし、代替たんぱく源の取り込みを狙う。
 
アフリカ豚コレラはウイルス性の感染症で、有効なワクチンや治療法がない。中国では2018年夏に東北部で発生が確認され、19年春には全土に広がった。中国の足元の豚肉価格は1月に比べ、4割上昇している。「今年秋ころから強気な相場になりそう」(三菱商事)とさらなる価格高騰も予測される。豚肉の供給に混乱が予想され、代替たんぱく源で動きが出始めた。
 
三井物産は食肉大手のスターゼン、中国の現地企業と9月に中国に畜水産物を加工・販売する合弁会社を新たに広東省に設け、営業を始める。まずはオーストラリア産牛肉をしんせん深センのスーパーや外食などに販売する。食の西洋化などを背景に中国の牛肉消費は拡大。合弁会社では23年12月期に20年12月期見込みに比べ2.4倍の約130億円の売り上げを目指す。
 
豚肉の代替のたんぱく源としては魚類も注目される。三井物産は出資先でサーモンの養殖・加工を手掛けるチリのサーモンズ・マルチエキスポートと連携し、中国向けのサーモンの販売を20年までをめどに現状の約2倍の1万トンに引き上げる。今後、地方都市に販路を広げ、将来は販売会社の設立を検討する。
 
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