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欧米 金融政策の掲示板

2024年5月2日

昨年7月発表の規制案に基づいて検討中、やり直し求める批判退け

最終決定が11月の選挙後にもつれ込むリスクは低下

米連邦準備制度理事会(FRB)など主要な米金融規制当局は大手銀行の自己資本要件を厳格化する抜本的な計画について、従来案に基づいて検討を進めていく方向にある。従来案を破棄して新たな案を策定するべきだとの批判を押し返す格好だ。

  事情に詳しい関係者らが内部討議であることを理由に匿名で話したところによると、主要当局者らはすでに当初案を調整することを決めており、中には8月にも最終決定するべきだとの主張もある。昨年7月に発表した案を取り下げて一からやり直した場合、最終決定は11月の選挙後にずれ込むことがほぼ確実だった。

  これまで、FRBと通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)は全面やり直しを選ぶという臆測が広がっていた。一部議員や当局者から懸念の声もあがっていたが、パウエルFRB議長とバー副議長(銀行監督担当)はこれまで、「広範かつ重大な変更」が予想されると述べていた。

  FRBとFDIC、OCCの担当者はコメントを控えた。昨年7月の案に対して具体的にどのような変更を加えるか、まだ当局者らは検討しており、最終承認の日程は確定していない。