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4565そーせいグループ 中長期ホルダー専用スレ【短期、売煽りは入室厳禁】の掲示板

この会社について以前は会社側がリーディングバイオベンチャーと言っていることを鵜吞みにした時もありましたが、実体は創薬会社への投資ファンド(バイオのベンチャーキャピタル)だなと思っています。あくまでも私見ですので他の方の見方を否定するものではありませんし、それが良いとか悪いとかを言うつもりもありません。
田村氏が、そもそも何かバイオ新薬を研究開発していて起業したわけではなく、技術移転事業としてそーせいを設立し、外部から赤字補填も含めてファイナンスを繰り返しながらへプタレス買収、Mina出資(失敗)、イドルシアの日本アジア部門買収と今のところほとんど内部成長することなく規模を拡大しています。
経営陣も取締役は田村氏とクリス氏以外は社外取締役。また、子会社社長のマット氏と田中氏以外の主な執行役員は証券や財務出身及びM&A法律家で、とても研究開発型の企業とはかけ離れた布陣です。
クリスCEOはKPMGのコーポレーションファイナンス業務を経て投資銀行のJPM出身
野村CFOはみずほ証券のアナリスト
キーランCAOは元をただせばKPMGの財務コンサルタント
吉住CCOはNEC系の企業でM&Aや資金調達を担当
キャンデルVPはJPMでヘルスケアの投資銀行業務
前田COOはBMSで企業買収後の統合プロセスおよび日本の商業化戦略推進
詰まるところ、この布陣はどう考えても会社運営の主軸はM&Aで、今後も次々と資金調達をしてM&Aを行い、買収先を統合してグループに取り込むという会社運営を続けるということなんだろうなと推量せざるを得ません。M&Aによってパイプラインのマップの隙間を埋めるという意味では単一の創薬に賭けるよりはリスクは低そうです。
そーせいグループをベンチャーキャピタルとみなせば、今後の成否は田村氏やクリス氏を中心とした経営陣の投資先選択についての目利き力が本物かどうかによるのですが、現時点では大型新薬の上市はなく、投資家にほとんど利益をもたらしていないという意味でベンチャーキャピタリストとしての能力についてはクエスチョンマークといったところでしょうか。イドルシアはクリス氏が見つけてきた案件でしたので、イドルシアが想定通り利益をもたらさないと彼の未来はないのかも。
掲示板では遅れている大型提携を期待するスレが多いのですが、これまでの実績を鑑みると提携やマイルストンがいくら入ってもヘプの研究開発費を中心とした経費で消えてゆくので、やはり大型新薬の上市以外で投資家がハッピーになるチャンスは無さそうです。
なお、当方のこの会社への投資スタンスですが、PLの中でどれか一つでも大型新薬として上市されれば株価急騰が見込まれるので、いわゆる行使期限のないコールオプションを買ったつもりで株を保有しています。
買付けるのは、株価が安い時に当面使う予定のない資金があれば拾っておくというスタンスです。理想を言えばできるだけPBRが1倍に近い水準ですが、パイプライン全体の価値がゼロと評価されるようなチャンスはめったにないので、パイプライン全体の価値の市場評価が純資産と同程度なら許容範囲かなと仮定して2倍程度までは許容しています。