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北朝鮮 最近の軍事パレード
北朝鮮はこれまで軍事パレードで、ICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルを登場させて開発の進展をアピールしてきました。
おととし2月には、朝鮮人民軍の創設70年に合わせて行われた軍事パレードで、ICBM級の「火星15型」を登場させました。
アメリカ本土全域を攻撃できると主張する「火星15型」を登場させることで、核・ミサイル開発を進める姿勢を鮮明にしました。
ただ、おととし9月に行われた建国70年の軍事パレードでは、「火星15型」を含め、ICBM級のミサイルは登場しませんでした。
この3か月前に、シンガポールで開かれた史上初の米朝首脳会談でアメリカと非核化で合意したことから、アメリカを刺激しないよう抑制的な内容にしたものとみられます。
今回、朝鮮労働党の創立75年に合わせて北朝鮮が軍事パレードを行えば、おととし9月以来、およそ2年ぶりになります。
非核化をめぐる米朝協議に具体的な進展がなく、制裁を続けるアメリカに北朝鮮が反発する中、ICBM級のミサイルなどが登場するかが焦点になります。
NHK
鳳凰 2020年10月10日 07:22
北朝鮮のICBMとは
北朝鮮は、アメリカ本土に届くICBM=大陸間弾道ミサイルの開発を進めていて、2017年にいずれもICBM級の「火星14型」2発と「火星15型」1発を発射しました。
いずれも通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射し、このうち、「火星14型」についてアメリカ国防総省は、5500キロ以上を飛行する能力があると分析しています。
また、「火星15型」について北朝鮮は、「アメリカ本土全域を攻撃できる新型のICBM」と主張していて、韓国国防省は、射程が最大で1万3000キロを超え、アメリカの首都ワシントンまで到達可能だと分析しましたが、大気圏への再突入など技術的な検証がさらに必要だとしていました。
その後、北朝鮮は、初の米朝首脳会談を控えたおととし4月にICBMの発射実験を中止すると表明しましたが、トランプ政権との交渉が行き詰まると、去年12月、北西部トンチャンリ(東倉里)にある「ソヘ(西海)衛星発射場」で「重大な実験を行った」と発表しました。
そして年末の党中央委員会総会でキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長がICBMの発射実験の中止を見直す可能性を示唆し、「遠からず新たな戦略兵器を目撃することになるだろう」と述べて、トランプ政権を強くけん制していました。
NHK