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ゆく株の流れは絶えずして、しかも、徒然なるままに……息抜きしながら探し物を…。の掲示板

>>157

クジラの大量保有も、いつかは売り圧力となる
年金資金はあくまで長期運用だ。ただ手口があまりに株主構成が偏ると、浮動株が減って需給がタイトになり、上がりやすくなってしまうこともありえる。また公的資金といえども、いつかは株を売らねばならない。GPIFはその運用スタイルから、日本株が上がり始めれば、今度は売り方に回ることは明らかだ。中央銀行である日銀も、いつかは日本株を売らなければならない局面もあるだろう。

資産管理専門銀行が大株主に入っている株を買うときは、こうした需給関係を考えて買う必要がある。

面白い見方としては、新興市場など中小型株で資産管理専門銀行の名義がある時だ。基本的に公的資金は資金が大きいため、パッシブ運用に近い形をとっている。

ただ一部を、アクティブファンドの中小型株でも運用している。小型株に資産管理専門銀行の名義があった場合、公的資金・準公的資金のファンドがアクティブ運用の銘柄として、組み込んでいる可能性があるかもしれない。

たとえば、マザーズのサイバーダイン <7999> は、マザーズ銘柄でありながら、時価総額が約2874億円もある銘柄だ。決して、日銀が買うETFに組み込まれた銘柄ではない。しかし、2016年3月末時点で日本トラスティが4.24%で第3位の大株主だ。もちろん実質株主は不明だが、大手年金か大手投信の可能性が強いだろう。

海外の運用管理を行う銀行の会社を「カストディアン銀行」という。大企業の大株主として、海外のカストディアン銀行も頻発する。クジラの影と合わせて、こちらも注意してみると面白いだろう。