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悩み深まる銀行の運用難、どうなる324兆円の行方-リスク誘引も
更新日時 2021年6月4日 11:01 JST
コロナ禍で預金急増、融資との差である預貸ギャップは過去最大に
MUFGオルタナ資産組み入れ、コンコルディアはモーゲージ債投資
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の低迷を背景に、銀行預金が急増している。低金利下で積み上がる預金は銀行の有価証券運用を一層困難なものにし、よりリスクの高い投資を活発化させる可能性もある。

Views of Japanese Mega Banks Ahead Of Full-Year Results
新型コロナウイルス禍で銀行預金が急増
  日銀の大規模な金融緩和を背景に銀行預金は近年増加傾向にあるが、昨年以降、伸びが加速。メガバンク3行だけでも昨年度41兆円増加した。

  「これはある種、信頼信用の証しだが、非常にありがたいと思っている。一方で、正直どう運用するか非常に悩ましい問題を抱えている」。三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長は5月の決算会見でこう述べ、有価証券運用で「新機軸投資」を始めることを明らかにした。

  同社によるとプライベートエクイティー(PE、未公開株)などのオルタナティブ資産を投資ポートフォリオに組み入れることを検討している。

  コロナ禍の中で預金が急増したのは、政府による特別定額給付金など各種の財政支出や、企業の手元資金確保の動きが強まり、銀行が貸し出しを積極的に行ったことなどが要因だ。銀行の預金残高と貸出残高の差である預貸ギャップは急拡大し、日銀によると4月には過去最大の324兆円に達した。

  新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を受けた巨額の政府支援や消費抑制などにより銀行に預金が積み上がる傾向は米国など海外でも見られる。ただ、日本の場合、この問題が決して目新しいものではないという点で他国と異なる。

預貸ギャップは過去最大の324兆円に
  これまでのところ、銀行は積み上がった預金のほとんどを日銀預け金などに振り向けている。日銀の統計によると、国内銀行の「現金預け金」は3月までの1年間で4割以上増加し、353兆円となった。みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長は「短期国債を中心とした運用で足元は対応する」という。