ここから本文です
TESLAファン
投稿一覧に戻る

TESLAファンの掲示板

大きなことを成しとげた人の多くに共通しているのは、自分がまだ無名で何者でもなかった時から、バカでかい野心を周囲に語っていたこと。周囲に笑われようがバカにされようが、おかまいなしである。

 日本電産が売上高1兆円を超えたのは2014年のこと。しかし、永守氏は創業した1973年から「世界に羽ばたく兆円企業になる」と宣言していた。たぶん、当時その言葉を信じた人はいなかっただろうし、「こいつならやりそうだ」と思った人もいなかったはずだ。

 それでも永守氏だけはあきらめずに自分の大言壮語を現実にしようとしてきた。懸命に努力を重ねていくにつれ「大ボラ」は「中ボラ」になり、「小ボラ」になり、実現可能な「夢」に変わっていったのだ。ひとつは、人生どう生きてもつらいことはやってくるのだから、楽しいこと、楽なことに目を向けて生きて行こうというタイプと、あとあとで大きな喜びを手にするために、今は苦しくてもがんばろうというタイプだ。

 永守氏が「成しとげる力」をつけるための条件としているのは後者の生き方。人生が終わった時に振り返ったらどちらのタイプも楽しいことと辛いことの量は「プラスマイナスゼロ」かもしれないが、あとから大きな喜びを手にするために、今は苦難と逆境を味わってしまおう、という心がけが運を呼び込む、ということか。0からのし上がった叩き上げ経営者だがにもかかわらず、というべきか、叩き上げ経営者だけに、というべきかわからないが、「人生は運が七割、努力が三割」が、永守氏の人生観だ。まず、つね日頃より準備と努力を怠らず続けていることである。努力の積み重ねがないところには運もやってこない。じっさい、よい流れが来たときは即断即決が原則である。チャンスは一度しかやってこないし、たいていはものすごいスピードでやってくるものである。(『成しとげる力』より)