ここから本文です
Fronteo lab
投稿一覧に戻る

Fronteo labの掲示板

医学論文探索AI「Amanogawa」と創薬支援AI「Cascade Eye」、日本ケミファ株式会社で導入

株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)は、日本ケミファ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 一城、以下 日本ケミファ)において医学論文探索AI「Amanogawa」ならびに創薬支援AI「Cascade Eye」が導入されたことをお知らせします。

 Amanogawaは、FRONTEO独自の自然言語処理AI技術を用いた論文探索AIシステムです。調べたい単語や文章、仮説などを入力すると、AIがPubMed*1に掲載されている3000万報以上の論文データの中から、関連する論文を瞬時に検出します。AIの活用により、人による作業では膨大な時間を要していた論文探索・分析が大幅に効率化されることに加え、従来のキーワード検索では発見できなかった情報や、検索者によるバイアスの掛からない情報を見つけることが可能となり、医学・創薬研究における客観的・網羅的な分析を実現します。

 Cascade Eyeは、膨大な論文情報をベースに、分析対象としたい疾患に関連する分子や遺伝子の情報をパスウェイマップ(関連性を表す経路図)状に可視化するAIシステムです。分子間・遺伝子間の関係を瞬時に把握でき、創薬におけるターゲット探索プロセスが大幅に効率化されるとともに、ドラッグリポジショニング(既存薬の別の疾患への転用)の可能性や、発見されていなかったバイオマーカーの同定、個別化医療やアンメットメディカルニーズ*2の高い疾病にかかわる研究など、革新的な創薬アプローチを支援します。

 AmanogawaならびにCascade Eyeは、同社の創薬・健康食品開発の部門にて使用される予定です。

日本ケミファ株式会社 創薬研究所所長 國上 敏浩氏のコメント
 「近年、新薬開発の成功確率の低下、開発コストの高騰、疾病の原因ターゲット蛋白の複雑化などにより医薬品開発の生産性が著しく低下しており、当社でも様々な切り口での課題解決方法を模索しています。Amanogawa、Cascade Eyeの両システムの導入もそれらの解決策の一つであり、数多存在する論文の網羅的かつノンバイアスな解析による研究員の作業の効率化や創薬ターゲット探索、当社所有の医薬品・医薬品候補化合物のドラッグリポジショニングの確度向上に期待しています。」

 FRONTEOは、自然言語処理AIの活用による創薬研究・事業の効率ならびに成功確率の向上への支援を通して、医療の質と患者のQOL向上に貢献してまいります。

 本件単独による当期業績への影響については軽微ですが、開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

https://www.fronteo.com/20230117