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忘れなちょうの掲示板

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  • 2021/06/03 00:45
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  • 昔から、どんなにどんなに強い株も
    「25日移動平均線との乖離率が120%を超えると、たいてい急落する」と言われてます。

  • 石井国交相:自動運転技術で官民連携の対応議論=23日からの長野G7交通相会合 (時事通信)

  • 焦点:日米欧中銀、インフレ警戒せず

    [フランクフルト 1日 ロイター] - 世界の主要中銀はインフレ率が上昇しても喜んで受け入れるとみられ、果敢にも早めの金融刺激策打ち切りに賭けている投資家は、ほぼ確実に肩すかしを食らうだろう。

    米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀の3行は過去10年にわたりインフレを警戒することなく過ごしてきた。今も金融緩和を継続する理由には事欠かかないばかりか、政策の枠組みを書き変え、物価上昇率が目標からオーバーシュートすることさえ容認しようとしている。

    仮に中銀が動くとすれば、景気刺激策をわずかながら強化する可能性の方が高く、ユーロ圏は特にそういう状況だ。成長率が少なくとも新型コロナウイルス流行前の水準に安定的に戻るまで、借り入れコストを低位に安定させてインフレタカ派の声を無視するだろう。

    オーストラリア準備銀行は既に予想外の債券買い入れオペを通告し、ECBは投資家に対し、同行の1兆ユーロに上る資産購入と戦いたくなければ利回りを押し上げ過ぎるべきではないと繰り返し警告を発している。

    インフレ警戒派の主張は、いったん経済が再開すれば政府の大規模な景気刺激策によって繰り越し需要が喚起され、過去数十年見られなかった支出けん引型の物価圧力が解き放たれるというものだ。

    有力エコノミストは両方の主張を精査しているものの、実際に政策を左右する人々はそろってインフレの脅威を退けているようだ。

    FRBのパウエル議長は「インフレの力学は長期的には確かに変化するが、急に変わるものではない」と指摘。「財政支援策や支出の一時的拡大が(中略)、何年も続くものではない拡大が、そうしたインフレの力学を本当に変えるかどうかは分からない」と述べた。

    主要中銀がいずれも2%の物価目標を達成できていない今の状況では、インフレが加速するかどうか大いに疑わしい。しかし、たとえ加速したとしても、金融引き締めを早まることの方が、出遅れるよりも害は大きいと見られている。

    第1の理由は、足元の物価上昇の大半が石油価格の反発や1回限りの景気刺激策、前年同期の物価低迷によるベース効果など、一時的な要因で起きているということだ。つまり今回の物価上昇は、政策当局者が望む持続性を備えていない。

    また、金融引き締めは成長の首を絞める恐れもある。最悪の場合、借り入れコストが上昇し、債務負担の重い南欧諸国や新興市場国全体では特に、債務の持続性を巡る懸念が高まるかもしれない。

    最後に、FRBとECBはいずれもこの十年間、拙速に引き締めに動いた後に方向転換して信用を損なった経験があり、こうした事態の二の舞はどうしても避けたい。

    <問題は雇用>

    FRBが発するメッセージは、ぶれがなく鮮明だ。景気が完全に回復するまで月1200億ドルの債券買い入れを変更せず、利上げはそれよりさらに先になると表明している。

    日銀とECBのメッセージも同様で、景気刺激策を長期間、おそらくは何年間も維持するとしている。

    中銀3行が最も気にかけているのは雇用だ。

    米国ではなお1000万人分の雇用が失われており、ユーロ圏の失業率は政府の補助金によってなんとか低く抑えられている。

    FRBは既に低所得層を中心に、雇用創出への取り組みを強める方針を打ち出しており、昨年はインフレ率のオーバーシュートを容認すると明確に約束した。

    ECBと日銀は雇用に関する責務を課されていないが、現在進めている政策枠組みの見直しで社会状況、特に雇用をより重視することになるだろう。

    ECBは既にインフレのオーバーシュートを許すことの利点について議論している。

    オックスフォード・エコノミクスのタマラ・バシック・バシリエフ氏は「労働市場は実際の経済活動に6カ月程度遅行する傾向があり、事業統合や経営破綻、レイオフの波が押し寄せるのはこれからかもしれない」と述べた。

    <利回り上昇は本物か>

    利回りの上昇で市場は大騒ぎだが、過度に上昇してはおらず、むしろ過度の低水準から戻っただけかもしれない。

    米10年国債利回りは年初から56ベーシスポイント(bp)上昇したが、新型コロナ流行前の最低水準に戻ったにすぎない。日本の10年国債の利回りの上昇幅は14bpにとどまっている。独10年国債の利回りは依然としてマイナス0.25%だ。

    ベレンベルグのエコノミスト、ホルガー・シミーディング氏は「債券利回りは超低水準から持ち直しているが、これは世界のほとんどの地域で景気が力強く回復し、企業利益が着実に増加した結果でこそあれ、これらを阻害するものではない」と指摘した。

    政策当局者も利回り上昇を重くは受け止めていない。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、利回り上昇は心配するに当たらず、FRBの対応が必要とは思わないと述べた。

    ECBの政策当局者は、利回り上昇の一部は経済の基礎的諸条件の改善を反映しており、ECBは利回りの水準について特定の目標は設けないと述べた。

    一橋大学の下田知行・国際・公共政策大学院特任教授は「日銀が最近の利回り上昇に強い懸念を抱いているとは思わない」と述べた。「日銀は必要に応じて資産買い入れを増やす余地が十分にある。望ましくない利回り上昇は100%阻止できる」と言う。

  • iPhone用の最新「iOS 14.5」配信開始! 便利な機能を総ざらい

    iPhone、iPod touch向けの新OS「iOS 14.5」が4月27日に配信が始まりました。Apple Watchとのコンビネーションにより、顔にマスクを着けたまま画面ロックが解除できる新機能など、便利な改良がいっぱい。iOS 14.5の要点をiPhoneの実機で試しながらチェックしていきましょう。

    Face ID搭載iPhoneをマスクを着けたままロック解除

    iOS 14.5はiPhone 6s/6s Plus、第1世代のiPhone SE以降の世代のiPhoneと、第7世代のiPod touchに対応しています。iPhone X以降の顔認証システムを搭載するiPhoneは、iOS 14.5をインストールしたあと、同日に公開されたwatchOS 7.4以降を導入したApple Watch(Seires 3以降の世代の機種)とペアリングして使うと、顔にマスクを着けて口と鼻を覆った状態でiPhoneの画面ロックの解除ができるようになります。

    それぞれの端末に最新のOSを入れたあと、iOSの「設定」アプリから「Face IDとパスコード」を開き、メニューに新設された「APPLE WATCHでロック解除」をアクティブにします。Apple Watchには、パスコードを設定する必要があります。

    以上のお膳立てを済ませると、Apple Watchをユーザーの手首に装着した状態で、通信圏内にあるペアリングされたiPhoneのロック解除が画面をスワイプアップするだけでできます。文句なしにとても便利な機能ですが、恩恵はApple Watchを使っているユーザーに限られます。Apple Watchを持っていないユーザーも、iPhone単体でマスクを着けたままロック解除ができる何らかの仕組みが待たれるところです。

    Apple Payによる支払いについては、iPhoneの画面ロックを解除しなくてもエクスプレスカードの機能を活用したり、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックしてからWalletアプリを使って支払うことができます。ロックの解除後にApp Storeからアプリをダウンロードしたり、Suicaのチャージを行う時にも、またFace IDによる認証が求められます。こちらはApple Watchとのコンビネーションによる認証ができないため、これまで通りパスコードを入力するなどの対応が必要です。

    家族にロック解除されてしまう課題も。防止策は?

    Apple Watchとの連係によるiPhoneのロック解除機能は、最初にFace IDによる認証を行い、これが失敗した時に続けてApple Watchによる解除を試みるという手順で動作しているようです。Face IDに本人の容姿として登録されている顔と、ロックを解除しようとした人物の顔のデータマッチングは厳密に行われないため、例えばApple Watchを着けたユーザーの近くに家族がにじり寄ってiPhoneのロックを解除することができてしまいます。小さな子どもがむやみにゲームや課金コンテンツにのめり込まないように、スマホの使用を制限している父母の方々は要注意といえます。

    この解決策としては、iPhoneのロックが解除されるとApple Watchに触覚フィードバックが返されるので、身に覚えのないロック解除が行われたことを把握できます。この時、Apple Watchの画面に表示される「iPhoneをロック」をタップすると、iPhoneが素速くロックされるので、iPhoneを無断で使われる心配を回避できます。再びiPhoneの側でパスコードを入力しない限り、ロックは解除できません。

    紛失防止トラッカー「AirTag」が使える

    iPhoneにiOS 14.5をインストールすると、最新の紛失防止トラッカー「AirTag」をペアリングして使えるようになります。

    AirTagの詳細は、先行掲載のレビュー記事「アップル『AirTag』レビュー 最後発でも最強の内容、悪用もブロック」を参考にしてください。iPhoneとAirTagを近づけると、AirPodsシリーズのようにオートペアリング設定が立ち上がり、新しいAirTagを素速くユーザーのApple IDに登録できます。iPhoneの「探す」アプリによる持ち物追跡も簡単・便利です。

    筆者も1週間ほどAirTagを試用していますが、気が付いた点がふたつあります。ひとつは、AirTag本体のステンレススチール側のパネルは使い込むと少しキズが目立ってくること。AirTagをキレイな状態のままキープしたい人は、本体の発売後にアクセサリーメーカーなどから発売されるであろうAirTag用の保護フィルムや、全体をまるごとカバーできるケース付きホルダーに入れることを検討したほうがよさそうです。

    AirTagには、見知らぬ誰かのバッグに入れて追跡したり、悪用を防ぐための機能が搭載されています。Apple IDが登録されているユーザーの手元を離れたAirTagが一定時間動き回ると、不審なAirTagを付けられている人のiPhoneにセーフティ通知が届くか、AirTagがビープ音を鳴らして知らせます。

    つきまといやストーカー行為のような犯罪を未然に防ぐために有効な機能といえますが、置き引きやひったくりのような盗難に遭った場合、音が鳴るAirTagの存在に気づいた犯人が外して捨ててしまうと追跡が困難になります。AirTagをどちらの種類の犯罪に役立てるべきか、判断が難しいところではありますが、まずは「現行犯」のひったくりや盗難に遭ってしまった時にAirTagから大きな音を鳴らして犯人を威嚇できる機能も追加してほしいと思いました。

    iPhone 12シリーズのデュアルSIMが5G対応。楽天モバイルも正式サポート

    iOS 14.5では、iPhone 12シリーズの5G通信まわりの機能が強化されています。nanoSIMとeSIMの両方で5Gが利用できるようになるほか、楽天モバイルの5Gを含むキャリア回線に正式対応が完了しました。

    筆者も、Rakuten UN-LIMIT VIの5G対応通信プランを利用しています。キャリア設定アップデートを行ってからモバイル通信設定を確認すると、音声通話とデータのメニューが5G対応に更新されていました。あとは、楽天モバイルの5G通信網がさらに拡大することを期待して待つばかりです。

    Apple Musicの歌詞共有。PodcastのUIが見やすくなった

    エンターテインメント系のアップデートは、アップル純正のApple MusicとPodcast、両アプリのサービスに注目です。

    Apple Musicは、4月21日から配信楽曲数が約7,500万曲にアップデートされています。歌詞表示に対応する楽曲は、再生中にページの右上に表示される「…」アイコンをタップすると、メニューリストに「歌詞を共有」する機能が加わりました。お気に入りの歌詞をフレーズ単位で選択して、メッセージやインスタグラムのストーリーズから情報をシェアできます。


    Podcastアプリは、番組ページのデザインがリニューアルされ、新着エピソードにアクセスしやすくなりました。番組をライブラリに追加すると、新着エピソードがiPhoneに自動でダウンロードされ、「次はこちら」の再生リストに加わります。検索タブのカテゴリも整理されて使い勝手がアップしました。

    アプリによるトラッキング防止機能を強化。その他大小アップデートが満載

    iPhoneで利用できるアプリの中には、ユーザーの行動履歴をトラッキングしながらユーザーの興味を引きそうなターゲット広告を表示するものがあります。このアプリによるトラッキング機能の仕組みを利用して、不透明な利益を生み出す業界が存在していることをアップルは以前から問題視してきました。iOS 14.5、ならびにiPadOS 14.5、tvOS 14.5以降では、アプリによるトラッキングを防止するための機能を強化しています。

    各OSに対応するアプリを開発するデベロッパーは、アップルが新たに定めた「App Tracking Transparency」のフレームワークに沿って、アプリによるトラッキングの許可をユーザーに対して求めるメッセージを表示、許可が得られた場合のみトラッキングを活用したサービスを提供できるようになります。iPhoneなど端末のユーザーにも自身の個人情報がトラッキングされ、どのように扱われるのかを知る意識が今後求められるようになりそうです。

    ユーザーがトラッキングを許可したアプリは、「設定」メニューの中の「プライバシー」から「トラッキング」を開いてステータスを確認できます。ここから一度トラッキングを許可したアプリを再びオフにすることも可能です。

    ほかにも、新しい絵文字の追加や、PlayStationやXboxの最新ワイヤレスゲームコントローラーへの対応、Siriを英語に設定した場合に選べるアシスタント音声の種類追加など、大小さまざまなトピックがiOS 14.5に満載されています。ぜひ、早めのアップデートをおすすめします。

    山本敦

  • >>9

    どんな仕組みで、何が凄い? 話題のアップル「AirTag」ハンズオン

    アップルが4月30日に紛失防止トラッカー「AirTag」を発売する。バッグや自動車の鍵などユーザーの持ち物にAirTagを装着すると、iPhoneなどアップルのデバイスが搭載する「探す」アプリで探せるようになる。

    初期セットアップの手順や紛失したアイテムの探し方など、実機によるAirTagの使い方をハンズオンレポートしよう。

    iPhoneとAirTagの連係で大切な持ち物が探せる

    これまでにも「探す」アプリはiPhoneやiPad、Apple Watchなどアップルのデバイスを探したり、位置情報の共有を許可した友人や家族を見つけるためのサービスとして提供されてきた。「探す」アプリはBluetoothを使ってiPhoneから対応するデバイスが追跡できるだけでなく、Bluetooth圏外にある場合は世界中に普及している数多くものアップルのデバイスどうしが構成する「探す」ネットワークを介して見つけ出せるところに強みがある。

    AirTagは1個3800円から購入できる。アップルのデバイスとしては安価で気軽に試しやすい。アップルのサイトから注文すると、本体の白い樹脂製のカバーにテキストやアップルのEmojiを刻印してカスタマイズができる。

    AirTagはコンビニ等でも買えるコイン型電池(CR2032)を電源としている。1個の電池で約1年間の連続稼働を実現した。パッケージから取り出して、バッテリーを絶縁する役割も兼ねるフィルムをはがすとAirTagの電源がオンになる。この状態でAirTagをiOS 14.5以上のiPhone、iPod touch、またはiPadOS 14.5以上のiPadに近づけると初期セットアップのガイダンスが画面にポップアップする。

    ハンドバッグやカメラなど、AirTagを装着するアイテムをプリセットから選ぶこともできるし、いずれ複数の持ち物にAirTagを付ける予定があれば、ここでそれぞれの名前を丁寧に付けておきたい。

    バッグなどの持ち物にAirTagを取り付けるためのキーホルダーやストラップは、発売当初から数多くの製品が出揃いそうだ。AirTagを素のままバッグのポケットに放り込んでも良いのだが、紛失防止のためのAirTagを失くすのも間が抜けている。できればストラップなどを活用すべきだ。

    AirTag本体はIP67等級の防塵・防水対応。質量は11gと軽いものの厚みが8ミリある。やや大きめな碁石のような形をしているため、財布に入れるには若干持て余す。財布用の紛失防止トラッカーとしては米Tileが商品化するカードサイズの薄い「Tile Slim」の方がフィットしやすいように思う。本機もまたiOS/Android対応のTileアプリから追跡できる。

    実際に探してみよう─
    AirTagの追跡操作はとにかく簡単

    AirTagをiPhoneから探してみよう。「探す」アプリの画面下に並んでいる「持ち物を探す」タブを開く。リストにAirTagが並ぶので、探したい持ち物を選択してから「サウンドを再生」するとAirTagからビープ音が聞こえてくる。AirTagには白いドーム型のカバーを振動させて音を鳴らすアクチュエータースピーカーが内蔵されている。音楽が鳴っているカフェや雑踏の中でも十分に聞こえる音量が出せる。

    AirTagにはアップルの独自設計による超広帯域無線通信のためのU1チップも内蔵されている。同じU1チップを搭載するiPhone 12シリーズ、iPhone 11シリーズをAirTagにペアリングした場合は「正確な場所を見つける」機能を使ってさらに精度の高い追跡ができる。

    アプリの画面から「探す」を選択するとカメラやARKit、加速度センサー、ジャイロスコープにより読み込んだデバイスまでの距離情報がiPhoneの画面に表示される。

    通常グレーの背景の画面が、AirTagを装着しているデバイスの方へiPhoneを向けるとグリーンに変わる。そのままデバイスの近くに迫るとiPhoneが小刻みにふるえて、その場所に探しているものがあることを知らせる。「正確な場所を見つける」はU1チップによる超広帯域無線通信の到達範囲である10m前後の距離まで有効な機能だ。

    大切な持ち物をどこかに忘れた場合などに「探す」ネットワークが威力を発揮する。

    AirTagから発信されるセキュアなBluetooth信号をアップルのデバイスが受診してAirTagの位置情報をiCloudに送信。持ち物を探しているユーザーだけが「探す」アプリのマップ上でその位置を確認できる、End to Endの暗号化処理をかけたセキュアな通信技術が使われている。アイテムを紛失した人、見つけた人それぞれの個人情報が相手に漏れることもないとアップルは説明している。

    AirTagを装着した持ち物が見つからなくなった場合は、「探す」アプリから速やかに「紛失モード」をオンにする。「探す」ネットワーク上でAirTagが検知した時に持ち主へ通知が届く。

    またはNFC機能を搭載するiPhoneやAndroidスマホをAirTagにかざすと、紛失モードを設定する際にユーザーが登録した連絡先電話番号がブラウザアプリで表示される。見つけた人は電話で持ち主にコンタクトを取ることになるのだが、直接電話をかけることがためらわれることも大いに有り得る。持ち主が連絡先として公開したい情報はメールアドレスなども選べるようにしたい。

    不正な追跡を防ぐための備えも万全
    誰かにAirTagをこっそり持ち物の中に入れられて、不正に追跡される心配はないのだろうか。

    アップルではAirTagの悪用を防ぐため、ユーザーのものではないAirTagが一定の時間一緒に移動していることを検知した場合に通知する仕組みを用意した。iPhoneなどiOSデバイスのユーザーには通知メッセージが届く。ユーザーがAndroidスマホなどiOS以外のデバイスを使っている場合はAirTagが音を鳴らして注意を喚起する。

    さらに得体の知れないAirTagを見つけた場合、NFC機能を搭載するスマホをかざせばブラウザを使ってAirTagを無効にするために電池を外す方法が表示されるほか、怪しいAirTagのシリアル番号もわかるようになっている。

    ふつうであれば怪しいAirTagを見つけたら気味が悪いし、一刻も早く捨ててしまいたくなるものだ。ただ、証拠が残っていないとその後の対応ができない場合もあるため、できるだけ速やかに近くの交番や警察署へデバイスごと持ち込んで相談することをおすすめしたい。

    アクセサリーや「探す」ネットワーク対応製品も続々

    AirTagの発売と同時に、アップル純正品からサードパーティの製品まで充実した対応アクセサリーが出揃いそうだ。AirTagもまたiPhoneやApple Watchのように豊富なアクセサリーの選択肢が楽しめるようになれば、そこにまたアップル製品ならではの強みが発揮される。

    アップルはサードパーティが開発した周辺機器やAirTag対応アクセサリーも「探す」ネットワークによる追跡に対応できるように、新たなアクセサリープログラムを立ち上げた。アップルが定めるプライバシー保護の要件と動作の互換性をクリアできた製品は「Made for iPhone(MFi)」プログラムの一環となる『「探す」ネットワーク対応アクセサリプログラム』の認証を受けて、「探す」アプリから見つけられる製品を開発・販売できる仕組みだ。

    実はこのプログラムに、紛失防止トラッカー「Chipolo ONE Spot」も参加を表明している。ユーザーから見ればAirTagは決して完璧というわけではなく、サイズやデザイン、ビープ音のパターンが変えられないことなどに不足を感じる向きも現れるはずだ。ユーザーが気に入った紛失防止トラッカーを「探す」アプリから便利に使えるようになれば、アップルの「探す」ネットワークはユーザー本位なサービスとして歓迎されるだろう。

    iOSデバイスのユーザーは、今後新しく自転車やバッグを買う時に「探す」アプリに対応していることの証である「Works with Apple Find My」バッジが付与された製品であることを買い物の時に比較検討の材料にもできる。まずは自分の大切な持ち物にAirTagを付けてみて「探す」ネットワークの実力を試してみるのも良いと思う。

    山本 敦

  • >>10

    アップル発売「AirTag」何がそれほど凄いのか

    アップルはアメリカ時間4月20日に行ったイベント「春の祭典」で、7つの製品・サービスを発表した。

     この中で完全に新しい製品として登場するのが、「AirTag」だ。4月23日予約開始、4月30日に発売され、1つ3800円、4つセット1万2800円だ(価格はいずれも税込)。

     「見つける天才。」と日本語のコピーが付けられたボタンサイズのこのデバイスをカバンやキーホルダーなどに付けておけば、なくしたときにもiPhoneを使って見つけ出すことができるようになる。

     しかしAirTagにはモバイル通信機能は入っていない。入る余地もないほど小さく、また電池も汎用品で動作する。では、自分のiPhoneの電波が届かない場所にあるなくした物を、いかに見つけることができるのだろうか?  今回は特に「問題解決と実装」に着目しながら、この新しいデバイスを通じたアップル流の問題解決に迫っていきたい。

    ■AirTagとは? 

     直径31.9mm、厚さ8mm、重さ11gのボタンのようなデバイス「AirTag」。

     表面は白いプラスティックが弧を描いており、AirPodsでおなじみの文字や絵文字の刻印サービスをオンラインストアで利用することができ、パーソナライズに対応する。

     背面はステンレススチールの鏡面仕上げとなっている。近年のアップルデバイスには珍しく、電池交換式。コンビニでも手に入る一般的なボタン電池CR2032で1年以上動作するため、アップルストアに持ち込むまでもない。

     スピーカーも内蔵されているが、プラスティックのパーツを振動させてクリアな音を出して存在を知らせる不思議なギミックも用意されている。デバイスに開口部はなく、おかげで、IP67の防塵防水性能を発揮する。軽さもあって、比較的丈夫なデバイスだ。

     AirPodsさながらに、iPhoneに近づけるとすぐにペアリングが完了する。この際、AirTagを自分のどんな持ち物と組み合わせるのかを選択する仕組みだ。こうして、「AirTagの在りか=自分の持ち物の在りか」として、iPhoneで持ち物の場所を管理することができる。

     あとは、カバンなどであればそのまま放り込んでおけばいいし、アップルが用意するシリコンやレザーのストラップ、キーホルダーと組み合わせて活用すればよい。パッケージを開けてから1分で使い始められる簡単さは、さすがの一言だ。

     AirTag発表で、子どもの安全のために持たせる用途を考える人も少なくない。ただ、アップルの説明やサポート文書を見ると、子どもやペットに身につけさせる用途は想定しておらず、あくまで「iPhoneを持っている自分」の「持ち物」のトラッキングが前提となっている。

     そのため、持ち物に取り付けるためのアクセサリーがいくつか用意された。カバンなどに結びつけるAirTagループ、レザーループ、そしてキーホルダーになるレザーキーリングの3種類。Apple Watchでコラボレーションしているエルメスからも、同様のレザーアクセサリーが登場した。

    ■探し物の「ラスト1メートル」問題

     直径3cmちょっとのこのデバイスには、前述の通り、モバイル通信機能は入っていない。基本的に自分のiPhoneとペアリングし、通信しながら持ち物の場所を見つけることができる。

     メインとなる通信手段はBluetooth。しかもアップルは通信を暗号化し、動的に識別子を変えることで、AirTagを追跡によって第三者がその人や持ち物を追いかけることができないよう工夫している。

     もし探し物が手元にない場合、iPhoneを操作してAirTagの音を発することで、それがどこにあるのかを見つけることができる。探し物トラッカーの基本的な機能だ。

     確かに音だけでも、大まかに部屋の「このあたり」までは特定できるものの、そこから先が問題だった。ソファのクッションのすきま、ベッドのふとんの中、下駄箱の下など、見つけにくいところに落ちてしまったものを探すには、やはり時間をかける必要がある。

     言うなれば、探し物の「ラスト1メートル」問題だ。

     そこでAirTagでは、超広帯域無線通信(UWB)を利用できるU1チップも内蔵して問題解決を図った。同じU1チップ搭載のiPhone 11以降を用いることで、正確な方向と距離を表示してくれる。こうしてピンポイントでモノの位置を発見することができるようになる。

     しかも、探索中の画面から、iPhoneのカメラ用ライトを点灯させるボタンも用意されており、夜の捜索や暗い隙間を探すときに気が利いている。

     アップルは近日配信予定のiOS 14.5で、「Find My」(探す)アプリを刷新する。AirTagを含む持ち物を探す機能を追加し、アップルデバイスや友人・家族などの人に加え、モノの場所を見つける機能を実現する。すでにサードパーティーからは、電気自転車、ワイヤレスヘッドフォン、探し物タグなどの対応製品がアナウンスされており、「MFiライセンス」を通じて仕様を公開することで、AirTagアクセサリーも含めた探し物のエコシステムを構築しようとしている。

     確かに自分の持ち物が、自分の近く、すなわち自分のiPhoneとの間でBluetooth通信ができる範囲内にあれば、自分のiPhoneの位置情報を用いた場所の特定ができる。あるいは自分のiPhoneとの通信が途絶えた場合、その途絶えた場所が最終地点だと解釈すれば、そこを探すと見つかる確率が高い。ただし日常生活で日々探し物をしていれば、それだけでは不十分であることがおわかりになるはずだ。今現在の正確な場所がわからなければ、見つからないということだ。

     そこでアップルは、全世界に10億台を超える稼働中のiPhone、iPad、Macを用いた「Find My Network」を構築した。自分のiPhoneとの接続が途切れても、他人のiPhoneやiPadがAirTagのBluetooth電波を捉えれば、AirTagにモバイル通信機能やGPSを持たせなくても、AirTagの現在の位置情報を特定できる。

     言うなれば、他力本願で、位置情報と通信手段を確保しようというのが、AirTagとFind My Netowrkの活用だ。こうして、AirTagは電池を多く消費するLTEやGPSを搭載しなくて済むため1年間ボタン電池で稼動でき、ユーザーは世界中のデバイスを大捜索網として活用する、ミライ感あふれるアイデアを利用できるようにした。

     また紛失モードにすると、AirTagに内蔵されるもう1つの無線技術、NFCの動作も変わる。誰かが落ちているAirTagを見つけて、スマートフォンを近づけると、ウェブサイトが開いて紛失したことを知らせるメッセージや連絡先を見ることができる。同時に、なくした人には、そのAirTagが誰かに見つけてもらえたことが知らされる。

     対応するスマートフォンはiPhoneだけでなくAndroidも含まれており、アップルデバイスのみならず、世界で85%以上の普及率を誇るAndroidユーザーをも巻き込もうとしているのだ。

    ■アップルが蓄積するエコシステムの価値化と実装力

     AirTagのような持ち物トラッカーはTileなどすでにさまざまな製品がリリースされており、アップルの参入に先進感を感じることはない。ただ、小さなボタンのようなデバイスに、Bluetooth、UWB、NFC、加速度センサーを閉じ込め、開口部なしで音を鳴らす新しいスピーカー技術まで用いるその高い実装力は、なかなかマネできない芸当だ。

     さらにiPhone・iPad・Macを用いて世界中のデバイスを探索網、Find My Networkに仕立て上げ、しかも近年主張を強めているプライバシー保護と探し物の問題解決の両立という難しい課題をクリアしている点も評価すべきだ。

     アップルはBluetoothデバイスを作るメーカーやアクセサリメーカーを巻き込みながら、エコシステムを構築しようとしている。同様の製品の登場を歓迎する姿勢で、「世の中からなくし物をなくす」という壮大な目標実現のために行動している点で、問題解決を主軸に置いている姿勢が透けてくる。

     日本ではセブン-イレブンで、アンカーの充電器などと共に、アップル純正アクセサリーが販売されるようになった。AirTagもコンビニで手軽に購入できるようになると、ユーザーの裾野が広がるのではないだろうか。

    松村 太郎 :ジャーナリスト

  • >>10

    アップル「AirTag」都内テストでわかった実力…「得意」と「苦手」を徹底検証

    アップルが4月30日から発売する、忘れ物防止タグ「AirTag」。前回のファーストインプレッションに続き、街中で本当にどのくらい使えるのかを検証してみた。

    そこから分かったのは、「忘れ物のチェックには、確かにかなり使える」ということ、そして位置確認ができるにしても「安全確認のための子どもやペットの追尾には、仕組みとして向いていない」という特性だ。

    使い方から気をつけるべき部分まで、テストを通して見えてきた、AirTagの本当の姿とは。

    AirTagは周囲のiPhoneを活用して働く
    実験の説明に入る前に、AirTagの特徴を改めて解説しておこう。

    AirTagは、カギや財布、かばんなどにつけておき、忘れ物をしづらくすること、忘れ物をした際にも見つけやすくすることを目的とした、小さなデジタルデバイスだ。価格は1つ3800円(税込)から。利用に別途料金がかかるようなことはない。

    中にはボタン電池が1つ入っていて、これを電源に「通信」をすることで場所を教えてくれる。バッテリーは1年以上持つとアップルは説明している。

    といっても、AirTagはGPSが搭載されているわけでもなければ、携帯電話ネットワークを直接使って通信をするわけでもない。

    AirTagが使うのは、ヘッドホンの接続などでおなじみのBluetooth通信だ。これでiPhoneと通信をする。位置情報もiPhoneを介して取得するが、その際、自分のiPhoneだけでなく、「周囲にある他人が持っているiPhone」を介して情報が渡される。

    この、位置を知るための機器(この場合はiPhoneなど)を「ノード」というが、ノードが多ければ多いほど、検出の可能性と精度は高まることになる。

    プライバシー保護の問題(※)も気になるところだ。

    ノードを通る情報は、暗号化されている。少なくともアップルは、「他人がのぞくことはできないし、そもそも自分のiPhoneがノードとして利用されていることも、把握することはできない」としている。

    ※アップルによると、プライバシー保護やストーカー対策への配慮として、一定以上の期間、他人のAirTagと一緒だった場合に「通知」が出たり、AirTagが持ち主から離れた状態になると「音が鳴る」ようになっているという。

    見えてきたAirTagの「得意」と「苦手」
    というわけで気になるのは、「どのくらいの精度なのか」「本当に見知らぬ人のiPhoneが検知してくれるのか」という点だろう。

    今回は週末を使い、Business Insider Japan編集部と協力して東京都内で実験をしてみた。実験環境は下記の通りだ。

    AirTagテストの方法

    ・AirTagを持って移動する人はBluetoothをオフにする
    ・「探す」アプリを使う筆者自身にも居所は知らせない
    ・検知状況を実際の利用状況に近づけるため、カバンなどに入れたままで移動する
    ・AirTagの位置を見る際に、「探す」アプリの画面と、AirTagを持っている人の地図アプリ上の位置情報をセットで確認する

    まずは都心部のオフィスビルでの環境から。Business Insider Japan編集部のあるビルでチェックした。

    これは、「だいたい正しい」という位置だった。

    ちょっとズレはあるが、だいたい「あのビルにある」と理解できるくらいの精度と言えそうだ(ただし、階数はわからない)。もっとも、編集部内にはiPhoneを含め色々な機器があるので、ノードの数という点では一般の環境より、反応する機器が多い可能性がある。

    次に、日本屈指の乗降数を誇る駅である、渋谷駅近辺。実は編集者が帰宅する時に合わせてチェックを行っている。

    この場合、最初のチェックでは、位置のずれが目立った。だが、数分駅のホームで電車を待つ間に位置のずれは小さくなっていく。これも「おおむね正解」と言って良さそうだ。

    そして翌日昼、今度は二子玉川駅近辺でテストを行った。

    こちらでは最初、デパ地下の休憩スペースでAirTag検知をテストした。すると、意外と大きなズレが出ていた。地下ではGPSが拾いづらく、スマホの位置情報もズレやすい。その結果が反映されていたのではないか……と考えられる。

    地下でのテストのあと、屋外に移動してもらった。

    ここで、すぐには正しい位置にはならなかった。そのまま7、8分留まってもらうと、次第に位置が正しくなり、下記のとおり最終的には「ほぼ正解」と言える状況になった。

    やはりAirTagは「忘れ物防止」に向いている
    これらの結果から、AirTagの特性がかなり見えてきた。4つのポイントでまとめてみよう。

    1. 「世の中にあるアップル製品をノードにする」という要素はとにかく強力
    正式販売前で、テスト用の貸し出し機材しかないような現在、東京都内には、AirTagは数えるほどしか存在しないはずだ。だが、iPhoneやiPadは本当にどこにでもある。今の時点で、どのテストでもほぼ正しい位置が得られたことは、AirTagの仕組みが既に日常的に機能する安定した仕組みであることがわかる。

    2. 正確といっても「ピッタリ正しいわけじゃない」
    精度の問題も重要だ。テストの結果、もっとも精度が高くなったタイミングでも数mくらいの誤差はあった。ただし、置いた場所がまったくわからないと探すのは大変だが、本人が使っているなら、行動の記憶はあるはず。だから「あの駅で忘れたのか」「電車の中なのか」「あのカフェだったのか」「実は家に置きっぱなしだった」くらいの大まかな情報には使えると考えると良さそうだ。

    3. 検知する位置情報のタイムラグがけっこうある
    テストの結果、位置が実際の場所に近くなるには、最短でも数分、長く見積もると10分以上の時間がかかる。

    「探す」アプリをずっと見ていると、移動しているかどうかを把握することはできるが、カーナビのようにリアルタイムで分かるわけではない。

    また、(あくまで筆者の推定だが)複数のノードの情報から位置を補正しているからなのか、時間が経つほどに位置は正しくなっていく傾向も見えた。

    4. GPSの感度が悪い場所には弱い
    地下道などで、すぐに場所を把握するのは難しい。これは、AirTagの位置情報の元になっているiPhoneの位置情報が、仕組み上そうした性質を持っているからだ。ただ、長くその場所に置かれた結果複数のノードの情報が統合されていけば、精度が補正される可能性は高い。

    こう考えると、AirTagが向いた用途は、やはり「忘れ物」だということが明確になってくる。

    忘れ物は自分で勝手に動き回らず、それなりの時間同じ場所に放置されやすく、なんとなく自分で場所の記憶もある。それなら「今ある場所」をある程度まで絞り込むことはできる。
    一方で、動き回るものには向いていない。アップルは「人やペットのトラッキングにはつかわないでほしい」としている。それはプライバシー保護的な意味合いも大きいことは大前提として、そもそも「AIrTagという仕組みが向いていない」こともあるだろう。

    また「盗難防止に」と考える人もいるだろうが、これもちょっと違うかな……と筆者は感じる。リアルタイムでの位置把握には向かないし、バッテリーを外すのも簡単だからだ。そうした用途には、もっとちゃんとしたセキュリティー機器の方がいい。

    そういう意味で、AirTagは万能の製品ではない。が、忘れ物を防止するための機器としては、アップルのネットワークを活用する面も含め、圧倒的に優れた製品だと感じる。

    西田宗千佳

  • iOS 14で使える、鮮明な360度マップ機能「Look Around」

    iOS 14では、マップアプリから「Look Around」という機能が利用できます。地図上の任意のポイントで、街並みや道路の様子を写真で見られるという機能です。初搭載はiOS 13ですが、以前は、使える場所がごく一部の地域に限定されていました。

     iOS 14では、マップアプリから「Look Around」という機能が利用できます。
     
     地図上の任意のポイントで、街並みや道路の様子を写真で見られるという機能です。初搭載はiOS 13ですが、使える場所がごく一部の地域に限定されていました。
     
     iOS 14のリリース以降は、首都圏のほか、近畿圏の大阪府や京都府の駅周辺に加え、広島県、香川県、福岡県の一部地域などでも利用が可能になっています。
     
     今後も対応地域は増えていくと思われるので、使い方を覚えておくと便利でしょう。
     
     使い方は非常にかんたん。対応地域では、マップアプリ上に双眼鏡のアイコンが表示されます。双眼鏡のアイコンをタップすると、周辺の様子がマップ上に360度写真で表示されます。
     
     360度写真なので、スワイプをすることで好みの方向に動かすことも可能です。写真はかなり鮮明で、ガードレール上のサビの様子なども、はっきりと確認できます。
     
     Look Around画面を開いている状態で、Look Around画面左上の斜めに矢印が向いているアイコンをタップすれば、全画面表示も可能です。
     
     はじめて行く駅の周辺を下見したり、引越し検討先の街の様子を確認したりといった用途に使えるでしょう。また、バーチャル旅行気分を味わうのにも活用できそうです。

    文● 貝塚/ASCII

  • アップル、Mac向け次世代プロセッサー「M2」量産開始

    [1]アップル、Mac向け次世代プロセッサー「M2」の量産開始
    米アップル製パソコン「Mac」向けの次世代プロセッサーの量産が月内に始まると、日経アジアが4月27日に報じた。

    ノートパソコン「MacBook」シリーズや、デスクトップパソコン「iMac」、タブレット端末「iPad Pro」の最新モデルに採用した「M1」の後継となるSoC(システム・オン・チップ)で、暫定的に「M2」と呼ばれている。

    半導体の受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が生産し、2021年7月にも出荷が始まる見通し。21年後半に発売予定の新型MacBookに搭載されると、関係者は話している。

    アップルは20年6月、Macの独自プロセッサー計画を明らかにした。第1弾製品群を発売した後、2年ほどかけてすべてのMacを自社製チップに切り替える意向で、計画を着々と進めているという。

    在宅やテレワークの広がりでMacの販売は好調だと日経アジアは報じている。米調査会社のIDCによると、アップルは20年に2310万台のMacを出荷した。この台数は前年に比べ29%多い。21年1〜3月期の出荷台数は前年同期比2.1倍の669万台だった。

  • iPhone/Mac/iPad/ウェラブル/サービス全部売れた!2021年1-3月Apple業績凄い

     こんにちは。Appleユーザー歴27年 !YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」管理人のダイスキ(大好きさんと呼ばれているので)と申します。

     日本時間の4月29日早朝にAppleが2021年1-3月(会計年度2021年第2四半期)の業績を発表しました。iPhone 12シリーズがものすごく売れているとは聞いていましたが、1-3月に新製品はほぼ無し。厳密にはApple Watchの新色が1点ありましたが、今年は3月に噂されていたiPad Proの新製品はありませんでした。その分や昨年はあったMacBook Airの分がなかったので前年並みくらいと勝手に思っていましたが度肝を抜かれる数字を叩いてきました。

     ファンとして決算資料を紐解くとAppleの未来が見えてきたりと非常に面白いので私は3ヶ月に一回の発表を毎回自分なりにチェックしています。

     今回はその業績発表内容を約10年の推移などを含めたグラフに落とし込んで見ていきたいと思います。

    <2021年3月27日を末日とする2021年会計年度第2四半期>
    売上:895.84億ドル(過去最高/前年同期比153.6%)※日本円にして約9兆7646億円

    純利益:236.3億ドル※日本円にして約2兆5757億円(前年同期比210%)

     2010年度からのアップルの売り上げグラフを見ると例年第2四半期は年間で底を打たないまでも第3四半期に次ぐ鈍化するシーズン。500億ドルから600億ドルの間を推移してきたのを見ると今回の896億ドルがいかに異例の数字か理解できます。2018年2019年のホリデーシーズン(第1四半期)をも上回る数字となりまた。iPhoneの発売が例年の9月と違う10月/11月だったことから売り上げの山が年明けにシフトしたことを鑑みてもとてつもない数字となっています。なぜなら2021年度は第1四半期も1114億ドルという過去最高の売上高を叩き出しており単純にiPhoneの売り上げが1-3月にシフトした分とは言えないからです。

    <製品別>

    ・iPhone: 479.38億ドル(前年同期比166%)

    ・Mac:  91.02億ドル(前年同期比170%)

    ・iPad:  78.07億ドル(前年同期比179%)

    ・ウエラブル/ホーム/アクセサリ: 78.36億ドル(前年同期比125%)

    ・サービス: 169.01億ドル(前年同期比127%)

     相変わらずiPhoneの構成比率は53.5%と依存度は高いものの、iPhoneに続きMacが前年比70%増、iPadが79%増と好調。2018年に構成比69.7%までiPhone依存していたことを考えると他のアイテムの好調が目立ち、Mac/iPadはコロナ禍におけるライフシフトの重要アイテムとなっていることが伺えます。iPadに関しては2014年のデビュー1年後のピークである115億ドルには届かないものの2019年以降着実に戻し始めています。秋発売のエントリーからミドルレンジの新製品とワークフロムホームの需要が牽引したものと思われます。Macに関してはApple Silicon搭載の新機種3つが11月に発売され、過去最高の売り上げになりました。そしてサービスに関してはシーズンに関係ない堅調な伸びを見せ、こちらも過去最高売り上げとなっています。

     27年来のAppleユーザーでありファンとしては感慨深いというか、私が使い始めた90年代には存続さえ危ういと言われた時期もありました。Macはパソコンというジャンルでは相変わらずWindowsと比較すると低いシェアではありますが、その魅力が伝わりつつあるのかなと思える今日この頃。iPadもApple Pencilの発売からは新たな用途が見出せてコンピュータの概念を変えつつあります。

    「難しいこと抜きに誰でも簡単に新しい技術が使える」というApple Storeのスタッフさんの言葉のとおり生活に密着した存在になりつつあるのを実感します。

     業績が良いことは長きファンとしては歓迎すべきことで、今回出た利益が次の新製品開発につながれば次のワクワクをもたらしてくれるはずです。

     それにしても1-3月は新製品が殆どなくてヤキモキしましたが、生産の遅れなども報道されていたものの、この数字なら無理に発売することもなかったのかもしれません。

    マスク時代におけるiPhoneの弱点がApple Watchで克服!iOS 14.5アップデート

    iPhone/iPad/Mac/Watchの「すみ分け」・Apple製品の用途はこう違う

  • iPadとMac、今後は品薄が続きそう。作りたくても作れない…

    半導体不足、やはり深刻…。

    新型iPad ProとリニューアルされたiMac。どちらも4月30日から予約開始! ですけども、発売日は「5月後半」とふんわり。この背景には、やはり世界的な半導体不足の影響が色濃くあるようです。

    Appleの2021年の第2四半期の決算発表会で、CEOティム・クックは、iPadとMacの製造ラインに影響を及ぼす供給面の問題があると述べています。また、CFOのルカ・マエストリによると、iPadとMacの供給面での制約により、2021年第3四半期は前四半期比で約30億ドル~40億ドル(3,270億円~4,360億円)の売上が減少することのこと。

    なんか数字が大きすぎて5000兆円欲しい!くらい実感が出ませんが、とにかく作れないってのが深刻すぎることは伝わります…。この供給不足問題、解消時期については「予測は難しいが最善を尽くしたい」とのこと。まぁ、今の所具体的な見通しは難しいよね。どの業界も…ですし。

    iPad ProとiMac、予約がんばろう…
    とりあえず、今わかっていることは、新しいiPad ProとiMacが早く欲しい人は、気合で初日に予約しましょう!ってことかな。

    半導体不足は今後も長引くと思われまし、今後しばらくiPadやMacの在庫も少なめ進行になると思います。どうしても欲しい!って方は、気合い入れて予約スタンバイを。

    都市伝説かな?ってくらい少なかったiPhone 7のジェットブラックほどではないと、信じたい。

    Source: MacRumors

    小暮ひさのり

  • アップルはmacOSとiPadを融合する気はない

    ちょっと欲しいのに…。

    先週Apple(アップル)が新しいiMacとiPad Proの両方にM1プロセッサを搭載するとを発表した後、多くの人々が同社はiPadにmacOSを搭載する準備をしているのでは、と推測しました。しかし、アップルは絶対にMacとiPadを統合するつもりはありません。少なくとも、今すぐには。

    アップルのマーケティング責任者であるGreg Joswiak(グレッグ・ジョスウィアック)氏とハードウェア責任者のJohn Ternus(ジョン・ターナス)氏はThe Independentとのインタビューの中で、iPadはiPadであり、アップルはその状態を維持するつもりだとはっきりと述べています。iPadは今後もiOSを搭載し続け、macOS版のiPadは提供されません。

    「(MacとiPadは)お互いに競合しているといわれています。人々はMacが欲しいのか、iPadが欲しいのかを決めなければいけません」と、Joswiak氏はThe Independentに語っています。「一部では『MacとiPadがひとつに統合される』とも言われます。ふたつのカテゴリーの壁をなくしてひとつにしなければならないという、壮大な陰謀があるというのです。しかし、現実にはどちらも真実ではありません」。

    むしろアップルは、MacとiPadをそれぞれのカテゴリーで最高のものにしたいと考えています。Joswiak氏とTernus氏によると、同社はフォームファクターの違いによって、どちらのデバイスでもできることを制限したくないのです。ユーザーは両方にまたがるワークフローがあり、特定のタスクではどちらかのデバイスを使いたいと考えています。これはすべてのデバイスに同じプロセッサを搭載するアップルのアプローチと、さまざまな構成オプションを用意するWindows PCの哲学を比較して米Gizmodoが指摘したことでもあります。

    しかし、The Independentが指摘するように、iPadは必要以上のパワーを持っており、アップルはまだその性能を活かせる強力なアプリをリリースしていません。たとえば、アップルの動画編集アプリ「Final Cut Pro」は、macOSでしか動作しません(一方「Adobe Premiere Pro」はMacとiPadの両方で動作します)。ですので、新しいiPad ProのディスプレイやM1チップ、Thunderboltのサポートなど驚異的な性能を活かしたアプリの登場が待たれます。アップルはタッチスクリーンのMacは実現しない、iPadは独立したカテゴリーであると断言していますが、少なくとも当面はその通りです。しかし、iPad Proはハードウェアの観点から見て、これまでで最も印象的なタブレットでしす。

    Joswiak氏は、その問いかけへの答えを持っています。動作環境の整っていない要求の厳しいプログラムを実行しようとするよりも、最初から性能が高すぎるものを作って、そこに負荷の高いプログラムを持ってきたほうがいいのです。つまり、十分なヘッドルームがあるかどうかが肝心です。

    現時点ではFinal Cut Proや現在iPad Proに搭載されていない他のソフトウェアが導入される計画があることを、アップルが認めたわけではありません。Joswiak氏はインタビューの中でそのことは明かしませんでしたが、同氏の論理は理にかなっています。つまり、ハードウェアを構築してからソフトウェア体験を提供するということです。同社がmacOSを使わないiPad向けのどのような製品を用意しているのか、見守る必要があります。

    Source: The Independent

    塚本直樹

  • 「iPhone 12」の新色パープルと「AirTag」が本日発売

     アップルの「iPhone 12/12 mini」の新色パープルと忘れ物防止タグ「AirTag」が本日4月30日に発売された。

     「iPhone 12/12 mini」の新色パープルは、アップルのほかNTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、楽天モバイルから発売される。

     アップルの直販価格はiPhone 12の64GBモデルが9万4380円、128GBモデルが9万9880円、256GBモデルが11万1980円、iPhone 12 miniの64GBモデルは8万2280円、128GBモデルが8万7780円、256GBモデルが9万9880円。

     「AirTag」は、iPhoneなどの「探す」ネットワークを活用する忘れ物防止タグ。ユーザーのiPhoneからタグが離れると通知を受け取れるほか、タグの現在位置の確認や、拾った人が持ち主の情報を確認し持ち主に伝えることができる。

     アップル直販価格は、1つ3800円、4つで1万2800円。AirTag用のアクセサリーやエルメス(Hermès)仕様のAirTagなどもラインアップされている。

    ケータイ Watch,竹野 弘祐

  • AppleはもうすでにM2チップを作り始めてるらしい

    Apple(アップル)がMacのために初めて作った自社製チップM1。並外れた性能に加え、長時間バッテリーを実現した最強クラスのチップとも言えますが、なんとAppleは早くもM2チップの準備に取りかかっているようです。

    M2チップ搭載Macは早くて2021年後半
    先日Nikkei Asiaが報道した情報によると、M1の次世代チップにあたるM2チップが今月中にも量産開始され、7月ごろの出荷が見込まれているとのこと。そのため、もしかすると、年末頃にはM2チップ搭載の新型16インチMacBookが発表!なんてこともありえるかもしれません。(いや、あってほしい!)

    まだ具体的にM2チップがM1に比べてどれほど処理能力がアップするのか、またバッテリー駆動時間はどれほどデバイスに影響を与えるのか定かではありませんが、このペースですとM1、M2、M3と毎年のようにアップデートされていっても不思議ではありませんね。

    M2チップでiPadのバッテリー時間が伸びてくれたら嬉しい限り
    個人的に思うM1チップ最大の魅力はバッテリー駆動時間にあると思うんです。M1を搭載したMacBook AirやMacBook Proは従来のモデルに比べて飛躍的にバッテリー駆動時間が向上しましたが、iPadのバッテリーに関しては約11年前に発売された初代モデルから今回の最新モデルに至るまでずっと10時間のままです。

    もしかすると、タブレットで10時間使えるなら十分と思う方もいるかもしれませんが、個人的にApple PencilやMagic Keyboardが登場した今、あえてMacBookよりiPadを持ち歩く人も確実に増えてきてると思うんです。

    なので来年もしもiPad Proの最新モデルが発表されて、M2チップを搭載することになったら、多少分厚くなっても構わないのでMacBookシリーズのようなバッテリー駆動時間を実現していただけたら本当に最高なんです...。

    M1を搭載したApple製品のバッテリー駆動時間

    ・MacBook Air:最大18時間

    ・13インチMacBook Pro:最大20時間

    ・iPad Pro:最大10時間

    最後は完全に自分のM2チップに対する切実な願いを語ってしまいましたが、まだ見てない方もいるかもしれないので、先週のイベントで流れた『ミッション:インポッシブル』のパロディ動画で、M1をかけた『M1SSION IMPLAUSIBLE』が最高なのでシェアさせていただきます。

    Source: Nikkei Asia via MacRumors

    はらいさん

  • 新型iMacは初代“おにぎり”からわずか11.5ミリに 過去と現在から未来を予測する

    米アップルはオンラインイベントにて、新型iMacを発表した。新型プロセッサの搭載も大きなトピックの一つだが、なにより初代iMacを思わせるカラフルなカラーリングと、大幅な薄型化が注目された。

    ・コンピューターの歴史を変えたiMac

     iMacは1998年にアップルが発売を開始した、一体型コンピューターだ。当時のコンピューターといえばビジネス向けの無機質なデザインのものが主流だった中、初代iMacは本体を曲線で構成し、そのデザインは高い評価を得た。また一部では、その外観から「おにぎり」という愛称でも呼ばれていた。

     また、15インチのCRT(ブラウン管)を本体に内蔵した一体型コンピューターというシステムも革新的だった。もちろん一体型コンピューターというアイディアはiMacが初めてではなく、アップル(当時はアップル・コンピューター)も「Macintosh Classic II」など傑作パソコンを過去に販売していたが、初代iMacはその低価格さもあって一般ユーザーから高い人気を博した。

     なお、初代iMacは高さ39.5cm x 奥行き44cm x 幅38cmで重量は17.9kgと、可愛いらしいデザインとは裏腹にかなりの重量級マシンだ。一人での持ち運びはかんたんとはいえないだろう。

    ・無駄を削ぎ落とした最新のiMac

     そして先日発表された新型iMacでは、その本体がわずか11.5mmにまで薄型化されている。この薄型の本体にディスプレイとコンピューターを内蔵しているというのだから、驚きだ。さらに旧モデルのiMacからデザインが一新され、一枚の板のような直線的な本体形状を実現している。

     内部にはアップルが独自開発したプロセッサ「M1チップ」を搭載。このM1はiPhoneやiPadに搭載されている「Aシリーズ」と同じARMアーキテクチャにもとづいて設計されており、低い消費電力ながら高い性能を実現している。

     また、iPhoneやiPad向けのアプリが動作するのも特徴だ。これもM1チップとmacOS Big Surとの組み合わせによるもので、スマートフォン向けの多彩なアプリケーションが利用できることで、利便性がより高まることが予測される。

    ・本命の次期iMacがまだ控えている?

     このように大きな刷新が施されたiMacだが、今後さらなる展開があるかもしれない。複数のアナリストやリークアカウントは、さらにデザインの異なる次期iMacの登場を予測してるのだ。

     ブルームバーグの報道によると、次期iMacはアップルが販売するプロ向けディスプレイ「Pro Display XDR」のようなデザインになり、画面下のアップルロゴが入ったベゼルがなくなるとされている。さらに、画面サイズが現行モデルの27インチから大型化するとの噂も伝えられている。

     初代モデルから大きな革新を遂げた、最新のiMac。しかしアップルの成長とともに、その進化は今後もとどまることはなさそうだ。

    塚本直樹

  • アップルは何を発表するのか、開発者会議6月7日開催

    米アップルは先ごろ、年次イベント「世界開発者会議(WWDC)」を2021年6月7〜11日(現地時間)に開催すると明らかにした。新型コロナウイルスの影響で昨年同様、すべてオンライン形式で開き、すべての開発者が無料で参加できるという。

    これまでのWWDC
    WWDCはアプリ開発者に向けるものだが、一般ユーザーも既存のハードウエア製品に備わる新機能の一部を知ることができる。毎年6月に新OSのベータ版を開発者に公開し、秋に正式版をリリースしている。

    アップルは毎年、初日にスマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」、パソコン「Mac」などの新しいOS(基本ソフト)を発表する。20年は、iPhone向け「iOS 14」やiPad向け「iPadOS 14」、腕時計端末「Apple Watch」向け「watchOS 7」、Mac向け「macOS Big Sur」などのOSを発表した。

    また同社は時折、新たなハードウエア製品も発表する。例えば19年のWWDCでは、価格が約6000ドル(日本では60万円以上)のデスクトップ機最上位モデル「Mac Pro」の新製品を発表した。

    20年のWWDCでは、Macの独自プロセッサー計画を明らかにした。2年ほどかけてすべてのMacを自社製チップに切り替えるというもので、同年11月に「M1」と呼ぶMac向けSoC(システム・オン・チップ)第1弾を採用した3製品を発表した。

    4月のイベントで「M1」搭載iMacとiPad Pro発表
    先月はオンラインイベントを開催し、M1チップを採用した新型デスクトップパソコン「iMac」(画面サイズ24インチ)や新型タブレット端末「iPad Pro」(画面サイズ11インチと12.9インチ)などを発表した。

    iMacはデザインを刷新し、本体の厚さを11.5ミリメートルと薄くしたほか、緑、黄、オレンジ、ピンク、紫、青、シルバーの7色の本体カラーを用意した。

    画像出典:米Apple
    iPad Proはこれまで、iPhoneと同じ独自開発プロセッサー「Aシリーズ」を採用していたが、初めてタブレット端末にもM1を採用した。

    この時同社は、鍵や財布などの紛失を防ぐ小型機器「AirTag」も発表した。iPhoneのアプリを使って探すことができる。

    衝撃に強い「Apple Watch」
    米CNBCなどは4月、アップルが動画配信端末「Apple TV」とAIスピーカー「HomePod」を一体化したような新製品を開発中だと報じた。

    本体にカメラを内蔵しており、ビデオ会議が可能。新しいスマートホーム機能も備えると関係者は話している。動画やゲーム、音楽の配信とAIアシスタントなどの機能を備えた多目的機器だという。

    アップルはタッチスクリーンを備えた高性能スピーカーの市場投入も検討していると米ブルームバーグは報じている。iPadとHomePodを組み合わせたような製品。こちらもカメラを内蔵しており、ビデオチャットが可能だという。

    またブルームバーグは3月、アップルがApple Watchの堅牢モデルの発売を計画中だと報じた。アスリートなど過酷な環境で使用する人に向けた頑丈なケースを備えるモデルで、社内では「エクスプローラ・エディション」と呼んでいる。

    出典:米Bloomberg
    Apple Watchはランナーやハイカー、スイマーなどに人気がある。一方、カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK(ジーショック)」のような頑丈なデザインの製品もよく売れている。機能は標準のApple Watchと同じながら、緩衝ゴムを採用するなどして特別な耐衝撃性を備える製品を発売する可能性があるという。

    VR・AR用ヘッドセット
    アップルは21年1月、ハードウエアエンジニアリング担当上級副社長のダン・リッキオ氏がティム・クックCEO(最高経営責任者)直属の新規プロジェクト担当幹部に昇格すると発表した。

    リッキオ氏は、iMacをはじめ、5G対応スマートフォン「iPhone 12」、M1プロセッサー搭載Macなどの設計、開発、エンジニアリングなどを率いてきた人物。同氏の異動に伴い、ハードウエアエンジニアリング担当副社長のジョン・ターナス氏が上級副社長に昇格。リッキオ氏の後任に就いた。

    同社はリッキオ氏が担当する新プロジェクトの詳細を明らかにしていないが、CNBCなどはアップルがVR(仮想現実)とAR(拡張現実)用ヘッドセットや電気自動車(EV)を開発中だとも報じている。

    (このコラムは「JBpress」2021年4月1日号に掲載された記事を基にその後の最新情報を加えて再編集したものです)

  • アップルiPad Pro最上位機種、発送に遅れ-強い需要と供給制約を示唆

    (ブルームバーグ): 米アップルが発売したばかりのタブレット端末「iPad Pro(アイパッド・プロ)」の最上機種は、購入者への発送時期がずれ込んでいる。在宅勤務の広がりに伴う需要の強さと供給が制約される見通しを示している。

    同社のウェブサイトをブルームバーグ・ニュースが4月30日に確認したところによれば、最新のアイパッド・プロ12.9インチ型はほぼ全てのモデルで米国での納入時期見込みが6月24日から7月8日となっている。

    原題:Apple’s New High-End IPad Pros See Delivery Times Slip to July(抜粋)

    (c)2021 Bloomberg L.P.

  • 米アップルはアプリ「支配」、フォートナイト開発元が訴訟で主張

    [オークランド(米カリフォルニア州) 3日 ロイター] - 米アップルのアプリ配信システム「アップストア」を巡る慣行が反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして人気ゲーム「フォートナイト」の開発元であるエピック・ゲームズが訴えた裁判の審理が3日始まり、両社の幹部が出廷した。

    カリフォルニア州オークランドの連邦地裁に出廷したエピックのティム・スウィーニー最高経営責任者(CEO)は、昨年フォートナイトに導入した独自課金システムがアップストアの規約違反になると認識していたと指摘。

    その上で、「アップルがiOS上の全てのソフトウエアを完全に管理し、ユーザーのアプリ利用を拒否できることを世界に示したかった」と証言した。

    アップルはiPhone向けに第三者が提供するソフトのほぼ全てを対象にアップストアを通じた配布を義務付けているほか、アプリ開発者に最大30%の手数料を課すアプリ内課金システムの利用を義務付けている。エピックは昨年、こうしたアップルの慣行が反競争的だとして提訴した。審理は3週間続く見通し。

    エピックは昨年8月、手数料を回避するため、フォートナイトに独自課金システムを導入。これを受け、アップルはエピックをアップストアから締め出した。

    エピックの弁護士を務めるクラバス・スウェイン・アンド・ムーアのキャサリン・フォレスト氏は冒頭の弁論で、アップルはアップストアを「壁に囲まれた庭」にして、10億人のiPhoneユーザーにアクセスしたい開発者から手数料を徴収していると主張した。

    アップルはアップストアの規約によって消費者の安全なアプリ利用が可能になっていることで巨大市場が形成され、開発者が恩恵を受けているとし、エピックの主張に反論している。

    アップルの弁護を務めるポール・ワイスのカレン・ダン氏は「エピックは消費者が現在持つ選択肢を奪うために政府の介入を求めている」と主張した。

    アップル側からはアップストア責任者のフィル・シラー氏が出廷した。

    今後、アップルのティム・クックCEOも出廷する予定だ。

  • ATT 実装に秘められた、 Apple の本当の狙い:
    「競争力の低下」と「レバレッジの集中」という厳しい現実

    誰もが遅かれ早かれ、自分の嫌いなものになる。もちろん、嫌いなものすべてではないかもしれないが、もっとも注視しているものになる。

    Appleにとってのそれはウォールドガーデンだ。Appleは長年にわたり、ほかのオンラインプラットフォームがメディア予算を追い求め、人々のデータを独占していると批判してきた。ところが今、全く同じ批判をApple自身が受けている。

    Appleの「App Tracking Transparency(以下、ATT)」計画はプライバシーを盾に広告事業を拡大するための煙幕であるというのが批判派の言い分だ。もしそうでなければ、まったく異なる方法で人々のプライバシーを守ろうとしたはずだと批判は続く。ATTが市場に投入された今、そう遠くない未来にすべてが判明するだろう。

    そのときが来るのを待つあいだ、なぜこの批判が的を射ているかを説明しておこう。

    Appleが得られるひとつ目の勝利
    まずは最新情報から。ATTが到来する数日前、フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)は、Appleが自ら販売するためのインベントリー(在庫)を増やしていると報じた。特に、App Storeの検索ページにある「あなたにおすすめ」セクションの2番目の広告枠は5月から購入可能になる。

    もしAppleがほかの企業と同じルールに従っていれば、これは大した問題ではないのだが、実際は違う。Apple Search Adsを使って購入された広告は、アプリ内広告の測定ツールSKADNetworkで提供されている切れ味の鈍いアトリビューションの対象にならない。その代わり、検索広告にはApple Ads Attribution APIが適用され、マーケターは広告のパフォーマンスをより総合的に把握できる。

    つまり、Appleから直接購入した検索広告は、ほかのプラットフォームのアプリ内広告より最適化しやすい可能性があるということだ。その結果、マーケターはおそらくメディア予算を移動させることになるだろう。

    モバイル広告の情報・分析を専門とするアップシューマー(Appsumer)のCEO、シュメル・ライス氏は「Appleの検索広告は我々のクライアントのあいだでも採用率が高く、約80%がキャンペーンを行っている」と話す。「問題は、予算全体に占める割合が低いため、成長の余地があることだ」。

    しかし、Appleが勝っている点はこれだけではない。

    「同意」が不要な唯一の企業
    意図的かどうかにかかわらず、ATTはApp Storeのモバイル広告を潰すことになる。ほんの一部ではあるが、いくつかの例を紹介しよう。パフォーマンスキャンペーンの的確なトラッキングがなくなれば、マーケターは広告予算の削減に向かい、パブリッシャーの売上が減少する。トラッキング可能な広告が減少すれば、測定企業の成長は難しくなる。アドテクベンダーはアプリをインストールしたり、広告をクリックしたりする可能性が高いユーザーを見つけるのに苦労するだろう。

    しかし、Appleの視点から見れば、未来ははるかに明るい。

    広告はアプリを発見するための重要な手段であるため、広告の数が少ないほど、人々がApp Storeをより長く閲覧する可能性が高まる。つまり、Appleの検索事業は、粒度の細かいデータがマーケターにとって魅力的なだけでなく、App Storeでアプリを検索する人が増えることで、インプレッションも増加する可能性を秘めている。

    ユー・アンド・ミスター・ジョーンズ(You & Mr Jones)傘下のデータエージェンシー、フィフティ・ファイブ(fifty-five)でマネージングディレクターを務めるヒューゴ・ロリオット氏は「予想される売上という点では、今回のATTの発表はAppleの広告プログラムに大きな変化をもたらすものではない。また、ストア内で行われるアプリのマーケティングは、モバイルアプリのマーケティング全体からするとほんの一部にすぎない」と話す。「しかし、AppleはiOSのデータを利用する際にユーザーの同意を得る必要がない唯一の企業であり、たとえIDFAのオプトイン率が低くても、この新製品には無関係だ」。

    ウォールドガーデンのプレイブック
    広告売上の増加はさておき、ATTが広告を無効化すれば、Appleは開発者との交渉の席でより大きな影響力を持つことができる。実際、アプリ開発者が広告によって成長するどころか、生き残ることさえできなければ、開発者たちは製品を流通させるため、App Storeへの依存度を高めることになる。

    これらはウォールドガーデンのプレイブックに沿った動きだ。競争を抑制すれば、権力はさらに集中する。

    その証拠としてFacebookを見てみよう。ATTはFacebookに大打撃を与える。モバイル・デブ・メモ(Mobile Dev Memo)の編集者を務めるモバイルコンサルタントのエリック・スフェルト氏によれば、Facebookの金銭的な打撃は2021年だけで7%の売上減になる可能性があるという。これにより、Appleは傍観を余儀なくされてきたモバイル広告ビジネスの一部、つまり、アプリ内広告に影響を及ぼすことができるようになる。Appleはアプリ内広告の売上手数料を徴収していないが、アプリの売上には15~30%の手数料を課している。

    Facebookは逆に、検索広告ではなくアプリ内広告がアプリの発見につながるApp Storeの主な受益者だ。しかし、ATTが到来し、Facebookが使用できるモバイル識別子の数が制限されれば、そうした恩恵は消え去ることになる。Facebookにとって識別子が重要なのは、ユーザーのアプリ外での行動を追跡し、ユーザーのターゲティングを望むマーケターにその情報を販売できるためだ。識別子の数が減ることは、FacebookがiOSデバイス上で振り出しに戻ることを意味する。

    広告売上よりハードウェアのため
    エプシロン(Epsilon)のデジタルケイパビリティ担当バイスプレジデント、サラ・スティーブンズ氏は「ハードウェアはAppleが広告の強化という目的を果たすための重要な手段だ」と話す。「Appleがデバイスを売れば売るほど、ユーザーの維持に重点が置かれ、ビジネスがアプリの利用を前提としたものになる。Appleにとっては、App Storeでの体験をよりコントロールできることが重要だ」。

    奇妙に聞こえるだろうが、Appleが広告を見直そうとしているのは、広告売上のためというよりハードウェアのためかもしれない。

    イノベーションはハードウェアそのものではなく、ハードウェア上のソフトウェアやサービスから生まれることが多くなっている。iPhoneのメーカーにとっては、決してうれしい変化ではない。しかし、この事実はある意味、Appleが自社のハードウェア専用のストアでアプリの配布をコントロールできるよう、ATTへ全力を尽くそうとしている説明になる。少なくともこの意味では、ATTは目的を達成する手段に見える。

    Appleが気にしていること
    結局のところ、Appleがこのように振る舞ったのは初めてではない。AppleはApp Store上にアプリストアを立ち上げることを禁止し、App Store内でゲームストリーミングサービスを提供することを阻止し、App Storeを主要な決済システムとして使うよう市場を誘導した。詳細が知りたい人はスフェルト氏の分析記事を読んでほしい。

    あるメディア幹部は、AppleのATTチームとつながりがあるため匿名を条件に次のように語る。「ごく普通の人が広告主のモバイル識別子をアプリ開発者と共有することにノーと言えば、お気に入りのアプリの売上を奪うことになる。しかし、Appleはその事実を気にしていない。Appleが気にしているのは、主に自社のデバイス経由でアクセスされるアプリストアからもたらされる売上だ。無料アプリの多くは広告付きだが、ATTの到来によって広告売上が失われれば、損失を補うために有料化せざるを得なくなる。そして、それはAppleの利益になる」。

    [原文:Apple’s ATT power play: the hard truths of throttled competition and concentrated leverage]

    SEB JOSEPH(翻訳:米井香織/ガリレオ、編集:長田真)

  • アップル、自動運転車部門で幹部流出が相次ぐ-過去数カ月で3人

    (ブルームバーグ): 米アップルの自動運転車部門は過去数カ月で複数の幹部を失った。将来的に同社の重要製品となる可能性のある分野からの人材流出の兆候だ。

    ブルームバーグ・ニュースは先に、同社には自動運転車の基礎技術に携わるエンジニア数百人が在籍するほか、実際の車両開発に取り組むグループもあると報じていた。アップルの自動運転車部門を率いるのは、かつてテスラでエンジニアリング担当幹部を務めていたダグ・フィールド氏。同部門では今年に入り、少なくとも幹部3人が退社した。

    直近では、自動運転車に関連するロボットのチームを率いていたデーブ・スコット氏が、次世代の磁気共鳴画像装置(MRI)を開発するヘルスケア企業ハイパーファインの最高経営責任者(CEO)に就任するため退社。同氏の前には、自動運転車の安全と規制に関するチームを率いていたジェイミー・ウェイド氏が、公道での自動運転車の安全に取り組む新興企業の最高技術責任者(CTO)になるためアップルを去っていた。

    2月には、同社で数年前に最初の自動車チーム立ち上げに関与し、将来的な開発の鍵を握っていたベンジャミン・リヨン氏が退社。同氏は人工衛星打ち上げの技術を開発するアストラのチーフエンジニアに就いた。

    アップルの自動運転電気自動車、投入は少なくとも5年先-関係者

    原題:Apple Loses Several Top Managers From Self-Driving Car Division(抜粋)

    (c)2021 Bloomberg L.P.

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