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闇25

中国が米国債保有を削減、12年ぶり1兆ドル割れ
北米
2022年7月19日 6:33
日経
海外投資家が米国債保有を減らしている(ワシントンの米財務省)=共同
【ニューヨーク=斉藤雄太】米財務省が18日発表した国際資本統計によると、中国の5月末の米国債保有額は前月比226億ドル(約3.1兆円)減の9807億ドルだった。6カ月連続で減少し、12年ぶりに1兆ドルの大台を割り込んだ。高インフレの米国で国債利回りに上昇(価格は下落)圧力がかかるなか、保有を減らす動きが続いた。米国のロシアへの制裁措置を踏まえ、ドル建て資産の圧縮を進めている可能性もある。

国・地域別の米国債保有で世界2位の中国は直近6カ月間で1000億ドル(9%)減らした。海外全体の保有額は5月末で7兆4215億ドルと336億ドル減り、3カ月連続減になった。世界最大の米国債保有国である日本も1兆2128億ドルと56億ドル減らし、直近3カ月では934億ドル減になった。

背景には米金利の先高観が強まったことがある。止まらぬインフレを受け、米連邦準備理事会(FRB)は3月に始めた利上げのピッチを上げている。米国債の保有を減らす量的引き締めも急ぐ考えを示し、6月に開始した。米長期金利の指標になる10年物国債利回りは昨年末の1.5%程度から5月に一時3%を突破。金利の急上昇で保有する国債に損失が生じることを警戒する海外投資家が持ち高を減らしている。

中国の保有削減は、ウクライナに侵攻したロシアに対する経済制裁が影響しているとの見方もある。米国はロシアの抱える外貨準備を凍結するなど、ドルの利用を封じる措置を取った。外貨準備の多くを米国債で運用する中国からすると、米中の緊張関係が高まった際に同様の制裁を受けるリスクがある。中国は貿易摩擦が強まったトランプ前政権時代から米国債保有を徐々に減らしてきたが、足元で削減を加速している。