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徒然なる団塊部屋の掲示板

**人が行動するとは「2」**

高杉晋作のグループが、さる大名の重臣の家に斬り込みを計画していた時の頃、そしていざ斬り込みの朝。若い隊員達は現実の切り込みの決起と恐怖で青ざめていた。

その時、当家の老いた庭番武士が若い隊士たちを集めて、「死ぬことはこのようにたやすいことなのだよ。」と一言言い残して、その場で切腹をして果てた。血気と恐怖に揺れる若い隊士へのせめてものはなむけの行動だった。

あの明治維新前後で亡くなった武士階級の若者が約2000名ほど、この数を多いと思うか、意外と少ないと思うか。
**司馬遼太郎より**