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為替市場の掲示板

ドル円が155円台に乗せるのは、25-26日の日銀金融政策決定会合での
ゼロ金利継続や
26日発表の米3月PCEデフレーターでのインフレ再燃という
材料が必要なのかもしれない。

ドル円が1990年6月以来の高値圏まで上昇している背景には、

日米の金融政策の乖離が挙げられる。
すなわち、米連邦準備理事会(FRB)は
量的金融引締政策(QT)を継続中であり、
(FOMC)の利下げ開始時期は秋以降に先送りされるとの見方が浮上し、
さらに利上げの可能性もやや高まりつつある。

FRBスタッフの推計によると、

3月のPCEデフレーターは前年比+2.7%と
2月の同比+2.5%から伸びが加速するとみられており、
予想通りならば、ドル買いに拍車がかかることになる。

一方で、日銀は、イールドカーブコントロール(YCC)を撤廃したものの
、量的金融緩和政策(QE)は継続しており、
日銀金融政策決定会合での追加利上げは夏以降になるのではないか、
との見方が優勢となっている。

明日からの日銀金融政策決定会合では、植田日銀総裁が
円安による輸入物価の上昇が 基調的な物価上昇率に影響を与える可能性に言及し、

「無視できない大きさの影響が発生した場合には
金融政策の変更もあり得る」と述べ、「円安加速の影響を議論する」との新聞報道があるものの、

ゼロ金利の維持が見込まれている。注目ポイントは、
関係筋が示唆したように、展望レポートでの物価見通しが
上方修正される可能性となっている。

市場が警戒しているのは、

26日に日銀金融政策決定会合でゼロ金利の維持が決定され、
植田日銀総裁の記者会見がハト派だった場合、
円安に拍車がかかる可能性が高まるが、
そこで、本邦通貨当局がドル売り・円買い介入に
踏み切る可能性に警戒しておきたい。