投稿一覧に戻る 為替市場の掲示板 52 okabe 4月22日 19:12 コラム:円安の歯止め、「必要かつ適切な行動」は介入ではない=佐々木融氏 2024年4月22日 日本の輸出企業は大企業が多い一方、 輸入企業は中小企業が多い。 輸入企業は円買い介入が行われて円が上昇した局面を捉えて、 円売りヘッジを行いたいと考えている。 こうした状況下、財務相らの日本政府高官は、必要かつ適切な行動をとる」とのコメントを発し続けている一方で、行動は起こさない。 このメッセージは誰に向けたものなのだろうか。 円を売っている主体は、極端な円安が続き、 コスト上昇が経営を圧迫している日本の輸入企業である。 政府のメッセージに期待をして、円売りを控えていた先は、 より良い水準での取り引き機会を逃してしまった。 <介入でゆがみが大きくなるリスク> 市場がゆがんで見えるのは、実体経済がゆがんでいるからだ。 市場のゆがみを投機筋のせいにして実体経済に目を向けなければ、 実体経済のゆがみはさらに大きくなってしまう。 また、自国通貨の下落を止めようとする介入は、 自国通貨売り介入に比べてリスクが高い。 市場から「効かない」と見透かされた時に、 本当に投機筋のアタックを受けて、通貨危機につながるリスクがある。 本来、市場の動きが本当に投機筋によるものなら気にする必要はない。 仮に投機筋が誤った認識をもとに円を売っているのであれば、 そのうち円を買い戻さなければならなくなる。 潜在的な英ポンド売り需要が大きいと読み、 それが正しかったからソロス氏は成功したのだ。 返信する そう思う0 そう思わない0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 投稿一覧に戻る
okabe 4月22日 19:12
コラム:円安の歯止め、「必要かつ適切な行動」は介入ではない=佐々木融氏
2024年4月22日
日本の輸出企業は大企業が多い一方、
輸入企業は中小企業が多い。
輸入企業は円買い介入が行われて円が上昇した局面を捉えて、
円売りヘッジを行いたいと考えている。
こうした状況下、財務相らの日本政府高官は、必要かつ適切な行動をとる」とのコメントを発し続けている一方で、行動は起こさない。
このメッセージは誰に向けたものなのだろうか。
円を売っている主体は、極端な円安が続き、
コスト上昇が経営を圧迫している日本の輸入企業である。
政府のメッセージに期待をして、円売りを控えていた先は、
より良い水準での取り引き機会を逃してしまった。
<介入でゆがみが大きくなるリスク>
市場がゆがんで見えるのは、実体経済がゆがんでいるからだ。
市場のゆがみを投機筋のせいにして実体経済に目を向けなければ、
実体経済のゆがみはさらに大きくなってしまう。
また、自国通貨の下落を止めようとする介入は、
自国通貨売り介入に比べてリスクが高い。
市場から「効かない」と見透かされた時に、
本当に投機筋のアタックを受けて、通貨危機につながるリスクがある。
本来、市場の動きが本当に投機筋によるものなら気にする必要はない。
仮に投機筋が誤った認識をもとに円を売っているのであれば、
そのうち円を買い戻さなければならなくなる。
潜在的な英ポンド売り需要が大きいと読み、
それが正しかったからソロス氏は成功したのだ。