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猫に札束
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株続落、高値警戒感が阻んだ2万4000円台乗せ

終値でも26年ぶりの高値水準を回復するかどうかに注目が集まったこの日の東京株式市場。
終わってみれば大台の回復がお預けになっただけでなく、前日に比べ100円以上安くなって取引を終えた。
前日にダウが史上初めて2万6000ドル台に乗せたのを受け、東京市場でも朝方から日経平均への寄与度が大きい値がさのハイテク株を中心に買われたが、高値警戒感と短期的な過熱感を覆い隠すほどの力強さはなかった。

日経平均は寄り付きから2万4000円を突破。
午前中の動きを「米株高を起点とした順回転の買い」と分析。
大型減税をきっかけに米国が世界景気のリード役になるなら、世界の景気敏感株とみなされることが多い日本株は「米国株の上昇に連動して素直に買い上げてもいい」という理屈。

特に、買いが目立ったのは景気敏感株の代表格であるハイテク銘柄。
前日に半導体露光装置世界最大手、オランダASMLが大幅な増収増益決算を発表したほか、米アップルもデータセンター増設などの大型投資を表明したことが追い風となり、東京エレクトロンやアドバンテスト、信越化学工業などがにぎわった。

2万4000円を挟んで一進一退だった日経平均の潮目が変わったのは午後2時すぎ。
日経平均は急速に伸び悩み始め、2時18分には前日終値を下回った。
市場では「国内の年金が売った」といった観測が流れたが、株価が上昇すれば年金が持ち高調整の売りを出すのは当然。
見方を変えれば、この程度の材料をきっかけに地合いが一変するほど、脆弱な上げだったということができそう。

脆弱さの裏にあるのは短期的な過熱感。
日経平均の200日移動平均に対する上方乖離率は18日の終値ベースでも15%超。
経験則上、過熱ゾーンとされる領域に入っている。
過去に乖離率が15%を超えた局面では、短期的に調整局面入りすることが多かった。
割高感も意識され始めた。
日経平均のPERは上限として意識されることが多い16倍に迫っている。
14~16倍台に収まることが多かった近年の値動きを踏まえれば「今のPER水準は居心地が良くない」との指摘。

業績拡大期待は変わりなく、買い意欲は依然強い。
さらに上値を追えるのかどうかは、来週から本格化する3月期企業の決算発表で、市場の期待を上回る上方修正があるかどうかにかかっている。

猫に札束 株続落、高値警戒感が阻んだ2万4000円台乗せ  終値でも26年ぶりの高値水準を回復するかどうかに注目が集まったこの日の東京株式市場。 終わってみれば大台の回復がお預けになっただけでなく、前日に比べ100円以上安くなって取引を終えた。 前日にダウが史上初めて2万6000ドル台に乗せたのを受け、東京市場でも朝方から日経平均への寄与度が大きい値がさのハイテク株を中心に買われたが、高値警戒感と短期的な過熱感を覆い隠すほどの力強さはなかった。  日経平均は寄り付きから2万4000円を突破。 午前中の動きを「米株高を起点とした順回転の買い」と分析。 大型減税をきっかけに米国が世界景気のリード役になるなら、世界の景気敏感株とみなされることが多い日本株は「米国株の上昇に連動して素直に買い上げてもいい」という理屈。  特に、買いが目立ったのは景気敏感株の代表格であるハイテク銘柄。 前日に半導体露光装置世界最大手、オランダASMLが大幅な増収増益決算を発表したほか、米アップルもデータセンター増設などの大型投資を表明したことが追い風となり、東京エレクトロンやアドバンテスト、信越化学工業などがにぎわった。  2万4000円を挟んで一進一退だった日経平均の潮目が変わったのは午後2時すぎ。 日経平均は急速に伸び悩み始め、2時18分には前日終値を下回った。 市場では「国内の年金が売った」といった観測が流れたが、株価が上昇すれば年金が持ち高調整の売りを出すのは当然。 見方を変えれば、この程度の材料をきっかけに地合いが一変するほど、脆弱な上げだったということができそう。  脆弱さの裏にあるのは短期的な過熱感。 日経平均の200日移動平均に対する上方乖離率は18日の終値ベースでも15%超。 経験則上、過熱ゾーンとされる領域に入っている。 過去に乖離率が15%を超えた局面では、短期的に調整局面入りすることが多かった。 割高感も意識され始めた。 日経平均のPERは上限として意識されることが多い16倍に迫っている。 14~16倍台に収まることが多かった近年の値動きを踏まえれば「今のPER水準は居心地が良くない」との指摘。  業績拡大期待は変わりなく、買い意欲は依然強い。 さらに上値を追えるのかどうかは、来週から本格化する3月期企業の決算発表で、市場の期待を上回る上方修正があるかどうかにかかっている。