ここから本文です
prismhit~~~明日から令和ですね。
投稿一覧に戻る

prismhit~~~明日から令和ですね。の掲示板

Microsoftは「競争法違反」 EU、Teams販売めぐり見解

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は25日、米マイクロソフトの会議アプリ「Teams(チームズ)」の販売手法が競争法(独占禁止法)違反にあたるとの暫定的な見解を発表した。生産性向上のための他のアプリと連携した形の提供が公正な競争を妨げていると判断した。

マイクロソフトには反論の機会が与えられる。欧州委はさらなる調査やマイクロソフトの対応を踏まえ、最終的な判断を下す。期限は設けていない。欧州委が競争法違反を認定した場合、全世界の年間売上高の10%を上限とする制裁金を科せる。

マイクロソフトのブラッド・スミス社長は「本日(欧州委員会から)さらに明確な情報が提供されたことに感謝している」とした上で「委員会の残りの懸念に対処するための解決策を見つけていく」との声明を出した。

EUが問題視するのは、チームズを販売する際の仕組みだ。欧州委はチームズが業務ソフト「マイクロソフト365」などの人気商品と組み合わせた形で提供されており、競争法に違反していると指摘した。

各国の規制当局は巨大IT(情報技術)企業によるソフトの過度なバンドル(抱き合わせ)販売について、他の企業による新たなアプリの開発や市場参入を阻みかねないと警戒する。

マイクロソフトの販売手法を巡っては、米スラック・テクノロジーズ(現セールスフォース)が欧州委に苦情を申し立て、23年7月に調査が始まっていた。

セールスフォース社長兼最高法務責任者(CLO)のサバスティアン・ナイルズ氏は25日、「欧州委員会の本日の発表は顧客の選択にとって勝利であり、マイクロソフトのチームズに関する慣行が競争に害を及ぼしたことを肯定した」とコメントした。

  • >>7870

    マイクロソフトはすでにチームズと365のセット販売を世界で取りやめる方針に転じた。4月1日には企業向けにチームズと365を分けて契約する料金体系を公表した。

    欧州委は今回「このような変更では不十分であり、マイクロソフトにはさらなる変更が必要だ」と断じた。

    EUのベステアー上級副委員長(競争政策担当)は声明で「リモートでのコミュニケーション手段の競争を維持することは、これらの市場の技術革新を促進するために不可欠だ」と強調した。

    EUは13年にマイクロソフトの基本ソフト(OS)販売手法を巡り5億6100万ユーロ(当時のレートで約680億円)の制裁金を科すなど、競争政策を巡り同社と長く対立を続けてきた。