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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>6913

株式はバブルではない

――中国の停滞を受けて、日本を投資先として見直す動きは続くのか。

「株式市場の観点では、割安株が多い日本株は引き続き魅力的だ。地政学リスクが世界で拡大するなかで、日本は政治的に安定しており恩恵を受けている。金融緩和と円安の追い風もある。日銀は金融引き締めに向かうだろうが、利上げにより日銀は保有する国債に大きな損失を被る。そのため、引き締めのペースは緩慢なものにならざるをえないだろう」

「一方、日本国債は投資対象としては引き続き最悪の状態となるだろう。日本はインフレ率や名目の成長率に比べて金利を非常に低く抑えている。インフレによる目減りや低金利で、積み上がった膨大な債務の価値は切り下げられていく可能性が高い」

――日銀の政策変更は世界の金融市場に影響しそうだ。

「日銀のマイナス金利政策を背景に、利回りを追って日本から米国債などに流入していた資金は、これまでのような規模を維持することは難しいだろう。米国債への資金流入が減少する結果、米国債の利回りは上昇圧力にさらされる」

――米国株は最高値圏にあり、日経平均株価も一時4万円を付けた。バブルとの見方もある。

「バブル期には、レバレッジ(借金)による株式買いが拡大する。素人の個人投資家が特定の銘柄がもてはやされているのに引かれて市場に参入する。そして強気心理が市場全体に広がるといった特徴がある。熱狂に支えられて、株価水準も一般的な価値の尺度を大きく上回る状態になる」

「現在、テクノロジー株に熱狂的な買いがある点は否めないが、市場全体ではまだ、過去のバブル期の特徴をすべて体現しているわけでない。バブルとはいえない」

Ray Dalio 世界最大のヘッジファンド、米ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者。1975年設立、運用資産は1200億ドルに増えた。歴史分析でも知られ、2022年に第一線を退き作家活動に注力。著書「巨大債務危機を理解する」で米金融危機や欧州債務問題を予見した理論をまとめた。