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「物言う株主」保有株が逆行高 資本効率改善に期待感

アクティビスト(物言う株主)の活動が顕著な銘柄に資金が流入している。21日の東京株式市場ではアクティビストの保有増が明らかになった不動テトラ株が一時前日比4%高、株主提案への意見を公表した電気工事大手きんでん株が一時2%高となった。株主との議論をきっかけに資本効率改善などの取り組みが加速するとの期待が高まっている。

この日の日経平均株価は前日比122円(0.3%)安の3万8946円で終えた。相場全体で売りが優勢となる中、逆行高を演じたのがアクティビストからの働きかけが目立つ銘柄だ。

消波ブロック最大手の不動テトラ株は2%高で終えた。前日の取引終了後にエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが変更報告書で保有比率を20.19%から21.38%に増やしたと明らかにした。

同じく旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが保有比率を高めた三井松島ホールディングスも一時7%高と急騰した。シティインデックスは保有目的を「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

  • >>6812

    市場ではアクティビストによる株主提案など企業への具体的な働きかけを好感する株価反応もみられる。きんでんは前日の取引終了後に株主提案に対する取締役会の反論意見を公表。シンガポールを拠点とする投資ファンド、ひびき・パース・アドバイザーズから剰余金の使い道をめぐる提案を受けたとし、設備投資のほか増配や自社株買いなどの還元方針を強調した。

    14日の取引終了後に、個人株主からの配当をめぐる提案受領と反対意見を表明した紙専門商社のKPPグループホールディングス株は発表以降も上昇し、21日には一時3%高と年初来高値を更新した。

    しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネージャーは「株主との議論をきっかけに資本コストの把握や資本効率改善に取り組む企業は24年以降も着実に増えている」と指摘する。

    22年から23年にかけて香港投資ファンドのオアシス・マネジメントと創業家出身者が経営権を巡り争った経緯のあるエレベーター大手フジテックは14日、決算と同時に新たな中期経営計画を公表した。25年3月期の配当性向は8割超を見込む。21日にも上場来高値を更新した。