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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>6155

1ドル=155円台と歴史的な水準となった円安も、買い材料にならなかった。外需銘柄でも下げが目立ち、トヨタ自動車は一時3%安、ホンダは2%安を付けた。りそなアセットマネジメントの黒瀬浩一チーフ・ストラテジストは「政府・日銀の為替介入ラインと市場が想定していた1ドル=152円を超えて円安が進み、介入がいつ入るか読めなくなってしまった。日銀による利上げ時期の前倒しの可能性もあり、円安恩恵だけでは買いにくい」と話す。

過度な円安はそれ自体が日本株にマイナスだとの指摘もある。JPモルガン証券の西原里江チーフ株式ストラテジストは4月17日付のリポートで、「157円以上の円安となると賃上げが春闘通りになされても実質所得は上がらない、ないしは減少する」として日本株のマイナス要因になりうると指摘する。消費の下押し圧力が加速するほか、為替ヘッジのないドル建ての日本株投資のリターンが低下するためだ。

実際、キヤノンの浅田稔専務は24日の決算発表の会見で「昔ほど円安のメリットは出にくくなっている」と指摘した。海外からの原材料輸入コストなどの上昇要因になるためだ。

日経平均は、前日の米株式市場の強弱に素直に連動する展開が続いている。フィデリティ投信の重見吉徳マクロストラテジストは「業績相場から金融相場への巻き戻しが起きている。米金利が意識される状況では、日本株は円安による業績押し上げ効果よりも米株の強弱に連動しやすい」と指摘する。

市場は週内の円買い介入を強く意識し始めた。25日の1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値や、26日の3月の米個人消費支出(PCE)物価指数など、米利下げ動向にかかわる主要指標の発表も控える。大型連休が明けるまでは、積極的な買いは限られそうだ。