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NYダウ422ドル安 物価上振れ、利下げ開始の遅れ懸念

10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続落し、前日比422ドル16セント安の3万8461ドル51セント(速報値)で終えた。朝発表の3月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなった。インフレ圧力の根強さを背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が遅れるとの見方が一段と強まった。幅広い銘柄が売られ、ダウ平均の下げ幅は570ドルを超える場面があった。

3月のCPIの前年同月比の上昇率は3.5%と2月(3.2%)から加速し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.4%)を上回った。エネルギーと食品を除くコア指数も3.8%と市場予想(3.7%)以上だった。多くの市場参加者は早ければFRBが6月に利下げに踏み切るとみていたが、CPIを受け、利下げ開始が7月か9月になるとの観測が広がった。

米債券市場では長期金利が上昇(債券価格が下落)した。CPIが市場予想より上振れしたことに加え、10年債入札が需要の弱さを示す結果となり、米長期金利は午後に4.5%台半ばとおよそ5カ月ぶりの高水準を付けた。金利の上昇で株式の相対的な割高感が意識され、株売りを誘った。

FRBが午後に公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月19〜20日開催分)では、参加者がここ数カ月の景気の強さを示す経済指標や物価指標に注目し、インフレ率が持続的に目標の2%に向かっているとの確信が高まるまでは利下げは適切ではないとの見解を示していたことが明らかとなった。利下げ開始に慎重な見方は株式相場の重荷だった。

ダウ平均の構成銘柄では、ホーム・デポとインテルの下げが目立った。ゴールドマン・サックス、ボーイングも売られた。半面、ウォルマートとプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が上げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比136.279ポイント安の1万6170.360(速報値)で終えた。