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トヨタ・スバルの共同開発EV、26年に日米欧で販売

トヨタ自動車SUBARU(スバル)は、共同開発した電気自動車(EV)を2026年に日米欧で投入する。スバルの矢島工場(群馬県太田市)で同年1月ごろに生産を始め、生産能力を月1万5000〜2万台程度まで引き上げる。EVの販売価格が高止まりする中、基幹部品などを共通化することで、生産コスト削減や開発期間短縮につなげる狙いだ。

トヨタとスバルは22年5月、多目的スポーツ車(SUV)のEVを共同開発し、それぞれ「bZ4X」「ソルテラ」として発売した。今回の新型EVもSUVタイプで、bZ4Xなどの部品を転用してコストを抑える。北米や欧州、日本などを中心に展開することを想定している。

スバルは24年5月の記者会見で、26年末までにトヨタとEV4車種を相互供給すると発表していた。自社単独でのEV開発は難しいと判断し、トヨタの力を借りながらラインアップを強化する。30年には年60万台のEVを販売し、世界販売に占める割合を50%まで高める方針だ。

スバルの大崎篤社長は「EVの黎明(れいめい)期は先行きを読むのが難しい。共同開発でリスクを軽減しながら進める」と狙いを語る。

  • >>12476

    またトヨタは、bZ4Xを25年半ばに一部改良して発売する。従来は元町工場(愛知県豊田市)で生産していたが、高岡工場(愛知県豊田市)でも生産を始める。両工場での生産台数は月計1万5000台程度を見込んでいる。

    足元ではEVの普及ペースが鈍化しており、世界の自動車メーカーが相次いでEV戦略を見直している。トヨタも26年のEV世界生産計画を100万台程度に縮小した。これまで26年に150万台を販売する目標を掲げており、実質的に3割引き下げた格好だ。

    トヨタが現在販売しているEVは計6車種(10月時点)にとどまる。EVの車種拡大は喫緊の課題となっており、スバルなどと連携しながら価格・性能面で競争力のあるEVを生み出すことを目指す。