ここから本文です
テイラーラボ
投稿一覧に戻る

テイラーラボの掲示板

>>1231

ヴェリタス

・今こそ新興国  浮かぶ国・沈む国、見極める。
指標1 為替安定、危機に強く
ロシアやタイ、経常黒字で耐久力
機関投資家が、新興国への投資可否を決める際に、最初に分析するのが為替。
配当・利子収入や値上がり益があっても、通貨が急落すれば、ドル建てでみると利益は簡単に吹き飛び、損失膨らんでしまう。

国際通貨基金(IMF)、ロシアの経常黒字(2018年末時点)は名目GDP(国内総生産)対比で6%に及ぶ。
経常黒字のけん引役が原油輸出。原油価格の上昇の恩恵を受けている。
東南アジアでいち早く製造業が集積し、自動車産業などで供給網の一端を担うタイも経常黒字が定着。
タイバーツが火種になった1997年のアジア通貨危機当時に比べ、通貨防衛力を圧倒的に高めている。
対照的に、経常赤字が定着している国は通貨防衛の面で懸念が大きい。
代表例がトルコ。18年時点で名目GDP比5.7%もの経常赤字抱える。インフレ率も20%と、構造的に脆弱性抱える。
リラ安に自国通貨ペソがつれ安したアルゼンチンも同じ構図。

・今こそ新興国  浮かぶ国・沈む国、見極める。
指標2 財政の安定度、健全性の物差し
ブラジルやインド、債務リスク
財政状況も、その国に対する投資家の信認を左右する。
ブラジルの公的債務は名目GDPの9割近くに及ぶ。最大の問題は、手厚すぎる年金制度。
インドも公的債務の名目GDP比が約7割と高い。
過去、新興国の通貨危機などの引き金となってきたのが、返済期限の近い短期債務。
世界銀行の17年の統計によると、トルコは外貨準備高を上回る短期債務を抱える。
多額の短期債務を抱える南アフリカなどは、投機筋に脆弱性を狙われる恐れもある。

・今こそ新興国  浮かぶ国・沈む国、見極める。
指標3 政治リスク、虹彩社会の信認低下。
メキシコなど中南米、政策予見性低く。
新興国に政治リスクはつきものだ。
特に投資家が気を付けるべきなどが予想外の政策変更リスク。
格付投資情報センター(R&I)が100カ国・地域対象に1月実施したカントリーリスク調査の
「政策の継続性が保たれない可能性」ランキングでは、メキシコが89位、アルゼンチンは82位と中南米勢が軒並み低い。
アジアでは、タイ(同79位)がリスク高く。
対照的に、政策の継続性が高いのはベトナム(同9位)。