ここから本文です
投稿一覧に戻る

Achilles Last Standの掲示板

>>114

複数のターミナルがある国際空港での移動をもじって、「ターミナル4からターミナル5へ移動した」との声もあがる。FRBのインフレ対応が後手後手で、足元の拙速な金融引き締めが歴史的な株安を招いていることを暗に非難する。

来年にはターミナル6や7へ移動するとの警戒も強い。バンク・オブ・アメリカのラルフ・アクセル氏は、物価水準などから機械的に適切な金利水準を算出する「テイラールール」に基づくと、あるべき政策金利の水準は「7~13%のどこか」と試算した。強烈な利上げでハードランディングのリスクがさらに高まる。

景気不安に加え、債券利回りの上昇で株式の分は悪い。米国の投資適格債券の平均利回りは5%と、09年以来の高水準だ。1年物の財務省短期証券(Tビル)の利回りは4%を超え、元本がインフレ率に連動する「シリーズI」と呼ばれる貯蓄用の米国債は9%台の利率で人気を集める。

貯蓄口座でも年3%の利率を提供する地方銀行が出てきた。半面、株式市場では高配当株が多く含まれる上場投資信託(ETF)からの資金流出が目立つ。

経済学に「金融政策の非対称性」との言葉がある。諸説はあるが、緩和による景気浮揚の効果は限られる半面、引き締めによる景気の押し下げの影響は大きくなることを意味する。今回の引き締めが年内になんらかの金融ショックにつながる可能性があるとみるエバコアISIのエド・ハイマン氏の「FRBがやり過ぎないように祈るだけ」との言葉が印象的だ。