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ZMPとZMP関連銘柄を語るの掲示板

>>40935

⬆デフォルトw
【プーチン大統領がサハリン2を強引に接収し、ただ見守るしかない日本政府は「注視砲」で対応】
2022-07-02
プーチン大統領が新しい大統領令に署名した。ロシア側は「契約を組み替えるだけでガスを売らないというわけではない」と説明しているが、日本側ではすぐさま「これはサハリンからLNGが入ってこなくなる」というニュースだと理解された。契約更新に応じなければ権益がなくなってしまうからだ。岸田総理は記者団に短く対応したが視線が泳いでおり少なくともバックアッププランはなかったものと思われる。状況を注視すると言っているところから「ただ見守るしかない」状態だ。直ちにLNGの供給が止まるわけではなく電力需要が逼迫する冬の影響が心配されている。
岸田総理や日本政府のこの「注視砲」は何も珍しいものではない。円安対応の時にもよく見られる姿勢である。日本はサハリンから9%のLNGを輸入しており供給が止まればエネルギー価格のさらなる上昇につながる。このためロシアから一方的な契約変更を突きつけられるというリスクがあってもそれを考えないようにしてきたのだろう。岸田総理がプランBを持っていなかったのか、周囲の人たちがあえて報告していなかったのかはわからないのだが、少なくとも総理は「突然の環境変化」にただ「注視します」としか対応できなかった。
各社はこれについて批判的な報道はしなかった。NHKはウクライナの戦争を有利に展開したいプーチン大統領が日本を一方的に突然揺さぶってきたという組み立てで報道し、こうした事態が予想される中で日本政府代替案を作ってこなかったという点には触れなかった。
ただ、ロシア側が過去にも同じような現状変更を試み成功したことがあるということは広く知られている。もともとサハリンプロジェクトは外資だけが権益を持つプロジェクトだったのだが、環境への懸念を表向きの理由として50%の権益をプーチン大統領に近いガスプロムに認めるという契約変更をしている。サハリン2事件と呼ばれる事件だ。
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