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メモ帳代わりの忘備録
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今回、東芝エネルギーシステムズが世界最大級トロイダル磁場コイル初号機の完成を発表したITERは、磁場閉じ込め核融合(MCF)の「トカマク」と呼ばれる方式。1950年代にソヴィエト連邦で開発された。ドーナツ状の超高温プラズマの中で核融合反応を起こす。
トカマク型で商用核融合炉の実現を目指す民間企業は、2009年に設立されたTokamak Energyと、2017年に設立されたCFSが代表的。 Tokamak Energyは、球状トカマクと高温超伝導体マグネットにより小型核融合炉開発を目指す。CFSは、MITの「Plasma Science and Fusion Center」と共同で核融合装置「SPARC」の建設準備を進行中。MITで長年研究が続けられてきた「Alcator C-Mod」と名付けられたコンパクトな高磁場トカマクを基盤に、高温超伝導体マグネットを利用し、より安価で小型なトカマクによる核融合炉の実証を目指す。2021年までにファーストプラズマと入力エネルギーを上回る核融合出力を得て、2025年以降には「ARC」という世界初となる核融合発電所の建設を計画している。レーザーを利用する「慣性閉じ込め核融合(ICF)」は、アメリカ主導の「NIF計画」。民間核融合炉スタートアップの中でコンセプトの奇抜さから注目を集めるGeneral Fusionは、「衝撃波磁化標的核融合(MTF)」を採用。2024年までに発電所規模での核融合技術の実証を計画。