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スナック愛好家の株部屋の掲示板

>>1634

う〜ん、5年とはまた違うんだけどね(笑)
まず繰延税金資産と繰越欠損金は全く違うものだから、そこから理解を。
繰越欠損金とは課税所得の計算で損失が出た場合に、それを将来の会計期間の課税所得と相殺できるという制度。株式の売却損でもそういう制度あるよね。
その期限は9年、つまり9年間持ち越せる。
損が100出たら、将来の実効税率35%をかけた35だけ将来の課税所得を減額することができるというもの。この場合の繰越欠損金が100。

一方、繰延税金資産とは、ざっくり言うと、会計の利益と税務の課税所得の計算の差(一時差異)に、実効税率をかけたもの。会計で損に認められても、税務で否認されて課税所得に含まれるものがある。たとえば、減損損失とか賞与引当金とか。こういうものは固定資産の減価償却や売却、賞与の支払いによって、会計と税務の差が解消されて、その時に課税所得を減らす効果がある。その意味で、一時差異と繰越欠損金は同じ効果を持つ。
将来の期間で課税所得が出るなら、その解消の時に相殺して、その上で税率をかけて計算する税金を減らせられるよね。その意味で、資産なんだよ。
日経新聞のアホな記者がたまに、税金が返ってくるなんて書いてるけど、それは正確ではなく、税金を減らす効果があるというもの。
でも、将来、課税所得が出なければその繰延税金資産は絵に描いた餅だね。だから、現在や将来の業績がよくないと予想される会社は繰延税金資産を計上できないんだよ。業績が悪化すれば一気に取り崩し(よく下方修正とかで)、
逆にめちゃくちゃいい会社は解消予定が何年先でも繰延税金資産を計上していいんだけど、普通の会社はmax5年なんだ。税理士さんはそれを言ってたんだと思うけど、くまさんも初めてだから急には理解しきれなかったんだろうね。
繰越欠損金が100、減損損失が200、賞与引当金が100なら、繰延税金資産はいくら?
140だね。

  • >>1635

    詳しく教えて頂いてありがとうございます!
    僕が無知なために大変お手数をおかけしました(^◇^;)

    繰越欠損金は9年認められる、ハタと膝を打ちました。
    エスコンが、来年度から税金正常化されると言われているのですが、過去の大赤字の欠損金がなくなる、ということだったのかも!

    東芝は、繰り延べ税金資産の計上を認めて貰うために、具体的な経費削減などの計画を示さなくてはならない。それの一つがリストラだとその方は言ってました。
    スナックさんのご返信の後半部分の理解はどうやらできていたかもです😅

    税金関連、チンプンカンプンだったのが、税理士さんとスナックさんのおかげさまで半分くらい理解できた気がします。ありがとうございました🎵