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自宅に眠る「埋蔵携帯」市場価値 2兆1000億円

2019年9月20日 20時21分IT・ネット

買い替えなどで使われなくなり、そのまま自宅で眠っている全国の携帯電話やスマートフォンの市場価値はおよそ2兆1000億円に上るという試算を経済学の専門家らがまとめました。

試算を行ったのは、「阪神タイガース優勝の経済効果」や「恵方巻き廃棄の損失額」など、身近な出来事を経済学の視点で分析してきた、関西大学の宮本勝浩名誉教授と、中古スマートフォンの買い取り・販売事業を行う民間の会社「ゲオ」です。

宮本名誉教授は、買い替えなどで使われなくなり、そのまま自宅で保管されている個人の携帯電話やスマホを「埋蔵携帯」と名付け、国の白書や業界団体のデータをもとに、その台数を推定しました。

その結果、国内にある「埋蔵携帯」の推定台数は、スマホがおよそ1億3000万台、「ガラケー」と呼ばれるタイプの携帯電話がおよそ8000万台となりました。

この台数に、店舗での平均買い取り価格を掛け合わせた結果、「埋蔵携帯」の市場価値は合わせておよそ2兆1000億円にのぼると推定したということです。

携帯やスマホの電子基板に含まれる金や銀、パラジウムといった、希少な金属の価値だけを試算してもおよそ460億円になるということです。

「埋蔵携帯」の市場価値が2兆円を超えた要因について、宮本名誉教授は「スマホが高性能化して中古市場でも価値が下がらないことや個人情報漏れが心配だったり端末そのものに愛着があったりして、使わなくなっても端末を手放さないためだろう」と分析しています。

NHK