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独り言のMEMOの掲示板

 9日のNY株式相場は反落。中国ファーウェイとの取引制限の解除見送りなどで米中貿易摩擦激化・長期化懸念が強まったほか、米10年債利回りが一時1.67%まで低下し、景気減速が意識されたことも株価の重しとなった。ただ、ファーウェイとの取引制限は米政府機関にとどまるとの報道を受けて下げ幅を縮小した。ダウ平均は280ドル安まで下落したが、一時プラス圏に浮上し、90.75ドル安(-0.34%)で終了。マクドナルド、メルクなどが上昇した一方、IBM、インテル、キャタピラー、エクソン・モービルが2%超下落した。S&P500も1.29%安まで下落し、0.66%安で終了。IT、エネルギー、一般消費財、資本財などの景気敏感株が総じて軟調だった。ハイテク株主体のナスダック総合は1.00%安と、ダウ平均、S&P500をアンダーパフォーム。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.81%安と4日ぶりに反落した。

 週間ではダウ平均が0.75%安、S&P500が0.46%安、ナスダック総合が0.56%安とそろって2週続落。月初からの下落率は、ダウ平均が2.15%、S&P500が2.07%、ナスダック総合が2.65%安となった。

 寄り前に発表された米7月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.2%と市場予想と一致したが、食品とエネルギーを除くコアPPIは市場予想の前月比+0.2%に対し、-0.1%と予想外の下振れとなった。イタリアの政局不安で独国債が買われ、米10年債利回りが一時大きく低下したことも景気減速懸念を強めた。米中関係の悪化によるサプライチェーン崩壊懸念から半導体株は軒並み安。ザイリンクス、コルボ、スカイワークス・ソリューションズなどが3-5%下落した。

指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26337.09 26413.36 26097.64 26287.44 -90.75 -0.34
S&P500 2930.51 2935.75 2900.15 2918.65 -19.44 -0.66
ナスダック総合 7997.19 8020.56 7910.35 7959.14 -80.02 -1.00