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株式投資ひとりごとの掲示板

ブラックロック、テマセクとグリーンVC設立-投資好機とフィンク氏

化石燃料への依存低減とCO2排出削減に寄与する企業に投資
10億ドルの最初のファンド向けに創業資金3億ドル含む6億ドル確保

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックとシンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスは、新会社デカーボナイゼーション・パートナーズを設立し、世界の化石燃料への依存を減らし、二酸化炭素(CO2)排出量を30年でゼロにする目標を達成できる可能性のあるスタートアップ企業に投資する。

  両社は10億ドル(約1097億円)規模の最初のファンド向けに創業資金3億ドルを含む計6億ドルを確保し、残りを外部の投資家から集める。

  ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、デカーボナイゼーション・パートナーズは最終的に複数のファンドを通じて数十億単位の運用を目指しており、「人生最大の投資好機の一つとみている」と語った。

ブラックロックのフィンク氏とテマセクのディルハン・ピレイ氏が、気候変動関連の投資について語る
  クリーンテクノロジーに投資する資金プールは今では増えつつあるが、技術革新の最先端か、太陽電池アレイや風力発電所といった資金が流入しやすい資産に集中する傾向がある。ブラックロックとテマセクは、スタートアップ企業が生産規模の拡大や新たな市場への進出でより多くの資本を必要とする段階のベンチャーキャピタルに重点を置く。

  テマセク・インターナショナルのディルハン・ピレイ・サンドラセガラCEOは「それらのソリューションの現時点で利用可能なコストと費用曲線とのギャップに対応する必要があり、商業化に至るチャンスを与えるために民間資本が必要な理由がそこにある」と述べた。

  デカーボナイゼーション・パートナーズは従来のベンチャーキャピタルファンドと同じように運営され、年間リターン約20%の目標を掲げる。産業・インフラの素材・プロセスの革新や電力貯蔵、自動運転、電力網の信頼性に関する技術が投資対象となる。