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欧米 経済指標の掲示板

5/10 米国市況
5月の米ミシガン大学消費者調査

消費者マインドが6カ月ぶりの低水準に落ち込み、
1年先のインフレ期待は上昇した。

景気減速感が 利下げへの期待を後押しする一方、
金融当局者からは 高金利の長期化を示唆する発言がこの日も相次いだ。

FRB ボウマン理事は、
今年に入りインフレの根強さを示す指標が続いている点を指摘し、
年内に利下げを開始することが適切になるとは思わないとの考えを示した。

LPLファイナンシャルのジェフリー・ローチ氏は
米金融当局は物価安定と経済成長という2つの責務のバランスを
取りながら綱渡りしている。

当社では『スタグフレーション』のリスクが 高まっているとみている。
それがわれわれの基本シナリオではないが、市場が対処しなければならない懸念ではある。

ミシガン大消費者マインド指数(速報値)は67.4と、前月の77.2から低下し、
6カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
1年先のインフレ期待は3.5%に上昇し、6カ月ぶり高水準となった。

米消費者センチメント急低下、インフレ期待上昇-ミシガン大調査

インディペンデント・アドバイザー・アライアンス(IAA)のクリス・ザカレリ氏は、今年に入ってインフレ統計に多くの関心が集まってきたが、経済を支えている主な柱が個人消費であることを忘れてはならないと指摘。

「予想を下回った消費者センチメントは、消費を当然の前提として考えるべきではないという警告のサインだ」とし、

「インフレ期待も上昇しており、これは米金融当局にとってはダブルパンチだ」とリポートに記した。その上で、

消費が減速してインフレ率が上昇すれば
「多くの人が望んでいたようなゴルディロックス的シナリオの逆に向かうことになる」と述べた。

ブリークリー・ファイナンシャル・グループ(CIO)、ピーター・ブックバー氏は今回のミシガン大消費者調査について、

高金利が長期化する中で 耐久財の購入意欲を示す指数が
1年ぶりの低水準に下がったことを指摘。

「米金融当局が積極的な利上げを行っていた数年前に抱いていた懸念を
私は今も抱いている。利上げで 経済がすぐに大きく落ち込むというよりも、
じわじわと弱っていくということだ」と語った。