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米アップルが本社の電力をまかなうために建設中の米国最大級の蓄電施設で、米テスラ製の蓄電システムを採用したことが1日、明らかになった。米メディアは購入額が5000万ドル(約55億円)超に上ると試算している。

アップルはカリフォルニア州にある太陽光発電施設で日中に発電した余剰電力を貯め、必要に応じて本社などに供給する大型蓄電施設の建設を進めている。予定地である同州モントレー郡の開示資料によって、同施設でテスラが電力事業者などに販売している「メガパック」と呼ぶ蓄電システム85台を採用したことが判明した。

アップルは新施設の蓄電容量が約7000世帯の1日分の消費電力に相当する240メガ(メガは100万)ワット時に上り、米国最大級だと説明している。メガパックの価格は1キロワット時あたり200~300ドルとされ、米メディアはアップルが購入代金としてテスラに5000万ドル以上を支払うと推測している。両社のコメントは得られていない。

アップルとテスラは現在、直接の競合関係にはないものの、両社の間では半導体やソフトウエア分野を中心に人材の引き抜き合いが活発とされる。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は2020年末、業績が不振だった頃に同社の買収をアップルに打診したが、面会を断られたと暴露している。

アップルは長年、電気自動車(EV)市場への参入が噂されており、21年1月にはEV生産の委託について韓国・現代自動車グループと交渉している事実が明らかになった。将来の競合となりうるテスラとの大型取引は、両社の今後の関係に影響する可能性もある。