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1570の掲示板

>>992

>右見て左見てさん
こんばんは。

私は、全体としての株式(例えば日経全体とか)を見る場合の指標として、一株利益(EPS)とPERを重視します。
究極には企業体の目標は、資本を利用して利益を得ることです。土地や工場の中古の機械が欲しいわけではなく、そこから生み出される利益を買っているわけです。

EPS × PER = 株価 の式を、
業績 × 期待感 = 株価 として見ています。

個別の企業には、それだけでは表しきれないものがありますが、全体としてまとめるには、最も優れた指標だと考えています。

どこかの本に書いてある、日本株は15倍くらいが相場とか、そういうことが言いたいのではありません。
リーマンショック前は、PERは20倍超の期間が相当長く続いていたと記憶しています。
それがリーマンショックで10倍くらいまで売り込まれて、実際に業績が悪化してPERは50倍の時期が1年くらい続いたと思います。50倍というのは、業績の改善を見込んだ値でしょう。
実際、業績は底打って、株価水準はあまり変わらずに、PER10倍台前半の時期が続きます。

そういった、EPSをめぐってダイナミックに変化するPERと言う観点でみると、世界景気の改善と業績の伸びを反映した先高感はあるけれども、魅力的な投資先としての過熱感は一切無いと思います。

右見て左見てさんが挙げられている、恐怖指数は、「暴落した」という結果を追いかけて上がっていくものだと思います。
また、安定した与党と政権運営は、投資先としての安心感につながると思います。
一昨年の衆議院選挙で、ねじれ国会が解消されたことで、株価があがりました。

世界景気の恩恵にあずかるだけでなく、ここからさらに世界の中で日本が魅力的な投資先となるためには、規制改革、TPP、移民の受け入れなどが必要だと思います。
それらの政策が、いいとか悪いとかいうことではありません。

最近読んだ、「世界史」(中公文庫)に、私の疑問とか考えがよくまとまるような部分がありました。
下巻の最後の方ですが、今、手元にないので意訳になりますが、
中世、近代の都市生活は、人口を減少させるライフスタイルである。農村では人口が増えるが、土地は限られているので、そこから都会への人口の流入によって、都市が拡大する。
先進国では、地方でも、都会的なライフスタイルとなり、人口を減らすこととなる。新興国で増えた人口が、移民として先進国の人口を支える。日本だけは、移民を受け入れずに、移民が請け負うような仕事を海外に生産拠点を作って対応して、人口の問題に直面することになった。

私の考えでは、プラザ合意で、日本は先進国型の経済となることを求められた時に、産業を空洞化させて対応したと考えています。そこで、移民を積極的に受け入れる国であれば、わざわざ海外に工場を作らなくても、海外から安い労働力を確保できます。移民は新たな極貧層を形成して、日本人の貧困層と混ざりながら、徐々に日本人化して、方向としてはどんどん発言権を増していくでしょう。
アメリカは、人口分布は新興国型らしいですし、フランスの移民の暴動も印象に残っています。イギリスも移民の問題があるようですね。

日本企業は、この20年、積極的に海外に生産拠点を移すことで、経済構造を変化させてきた結果、EPSも過去最高を更新していますから、これも一つのあり方だと思います。

と言うわけで、今の日本の姿を守っていくのも、積極的に変化していくのも、どちらもアリなんじゃないかなぁと思ってます。

長文、乱文、失礼しました。
自分で書いときながら、自分の文章に引きますわ。まぁ、ちょっと、これはナシって感じですね。
すみません。

  • >>1011

    橘中楽さま、ア太郎さま、皆さま

    返信がすっかり遅くなりました。すみません。

    何度も読み返させてもらい、貴重な示唆を頂きました。確かに数字は過去の実績から算出するものですし、自分が色々と乗り遅れる理由もそんなところにあるのかな、と。

    自分なりの考え方、ルールをしっかり持たないと精神的に苦しくなるし、そのルールは不断の見直しが必要ですね。当たり前の話のはずなのに、相場とニュースでそわそわしてしまうことがあります。

    Goodを押させていただきます。またよろしくお願いします。