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株価動向予想の掲示板

●フジプレアム、ニチコン、サムコにも注目

 液晶パネル光学フィルターなどの製造・販売を手掛けるフジプレアム <4237> [東証S]だが、京都大の「フィルム太陽電池研究コンソーシアム」に参画している。ペロブスカイト太陽電池の実用化のために同社独自の技術を提供しており、注目度も高い。9日に決算発表を予定しているが、11月に発表した23年3月期第2四半期累計(22年4-9月)の連結営業利益は前年同期比2.5倍の5億6000万円となり、通期計画の7億3500万円に対する進捗率は76%に達している。株価は、昨年12月中旬から強調展開をみせ1月26日に472円まで買われ高値をつけたものの、その後は上昇一服となっている。

 ちなみに同コンソーシアムには、フジプレアムの他にAGC <5201> [東証P]、サカタインクス <4633> [東証P]、堀場製作所 <6856> [東証P]、ニチコン <6996> [東証P]、星光PMC <4963> [東証P]をはじめ数多くの企業も名を連ねており、これらの動向にも目を配っておきたいところだ。そのなかニチコンは、21年6月に前述のエネコートテクノロジーズ、リコー電子デバイス(現・日清紡マイクロデバイス、東京都中央区)と世界初のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用したメンテナンスフリーの「電子棚札システム」を開発したと発表しており、同分野での展開にも期待が掛かる。

 サムコ <6387> [東証P]は半導体など電子部品製造装置の製造販売などを手掛けるが、21年5月には京都大にペロブスカイト太陽電池向けALD装置を納入したと発表。以来、関連株の一角として注目を集める存在となった。納入した同装置は、容積を小さくしガス消費を抑えた効率的な反応室構造を採用。また、オープンロード(反応室開閉)式の装置にグローブボックスを装備しており、大気にさらすことなく試料の出し入れが可能だという。