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一時開設の掲示板

 先週末の海外市場では、ドル円は戻りの鈍い動きとなりましたね。10月米雇用統計が予想を上回る強い数字となったことから、米10年債利回りが0.8353%まで上昇。ドル円も103.18円の安値から一時103.72円まで買い戻される場面もみられましたが、アジア時間の高値103.76円が戻りの目処として意識されると再び103.22円まで下押ししてNY市場を引けています。
 市場では「米系ファンドを始めとするHF勢が104.00円のサポートを下抜けたことから、下値を試す姿勢となっている」との声も聞かれているわけで、戻り売り意欲の強さが目立った値動きとなりました。
 そして週明けのアジア市場。週末バイデン候補が事実上の米大統領選勝利宣言を行ったものの、現職のトランプ米大統領はいまだに政権譲歩を行わない構え。市場ではもはや大統領選の議論は通り越して、新政権下での追加財政政策や増税の有無に焦点を移しつつあるのは明らか。
 週明けの日経平均やダウ先物の大幅高は「米上院での共和党過半数維持」という、米大統領選とは裏腹の、民主党の敗北に近い米議会選挙結果をメインシナリオとした、つまり、増税は困難であるとの認識のご祝儀相場が展開されています。
 為替市場はドル安方向ではあるものの、まだまだ「はっきりした方向性が見えてこない」のも事実ですが、株価だけは、非常にわかりやすいという側面もあるのでしょうが、全員参加型の買い上げが続いています。
 いずれにしても、決選投票などの結果から米上院で民主党が過半数を獲得する可能性が再燃するようであれば、今度は逆に株価の下落へと繋がっていくことになりそうです。