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ダー様のテ-タイム
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(米国債の利払い)
そもそも8月は、2月と並んで米国の国債が利払いを行います。
8月は15日です。
このため、得られた金利を、米国債に再投資する場合はドル→ドルですから、問題ありませんが、もし、日本勢が日本の本国に戻す(還流する)という場合には、円買い需要が発生するので円高になります。
あるいは、ユーロ債や新興国債に投資するというのであれば、円はともかくとして、ドルはやはり売られることになります。
従って、2月・8月に円高になりやすいという一時的なアノマリーというものには注意しようということです。

(市場参加者がいない~思わぬ波乱相場の可能性)
為替市場においては、夏季休暇に入るため、実需筋の取引も減ります。
金融市場においてはなおさらそうです
従って、どのマーケットにしろ薄商い、閑散相場になりがちなので、あらぬ材料で上にしろ下にしろ大きくブレる可能性があるのが、この8月相場の特徴でもあります。

要するにこうした円高になりやすい環境が8月にはあるので、これと米国長期金利との綱引きということになります。とくに、FOMCで連銀が利下げをした場合、当面次の利下げは材料性がなくなりますから(織り込み済み)、年初からずっと買われてきた米国債を利益確定しようという動きが、ここから秋に向って増大してくるはずです。つまり、10年国債利回りは上昇する可能性が高いということです。
これはすなわち、ドル高圧力です。
これと、先述の3つの円高圧力が綱引きするわけです。
結果、どういう相場展開になるかは、フタを開けてみなければわかりません。