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日本では、近年までハンセン氏病に対する偏見が根強く残っていて、患者は専門の療養施設に隔離され、療養施設内から出ることを禁じられていました。
それが後年、人権侵害だったと国からの謝罪があり、補償措置が講じられました。
その専用療養施設の一つ長嶋愛生園です。
創設以来、90年が経過したそうです。

ハンセン氏病に対する偏見から目と鼻の先にある本土と島の間には長年、橋がかけられておらず、船で島と本土の間を行き来していました。
戦後にはハンセン氏病に対する特効薬が開発されていたにもかかわらず、長年のハンセン氏病に対する偏見が、長嶋と本州との架橋を遅らせたのです。
今では、橋も架けられ、ハンセン氏病に対する偏見もずいぶん解消されたように思います。

長嶋愛生園の療養者も自由に外出できるようになっていますが、新規に入ってくる患者も今ではなく、老人ホーム化しているのが現状です。
ハンセン氏病は外来診療で完治が可能になっています。
病気になるのは、誰の責任でもありません。
それでも病気に対する偏見から多くの患者が苦しんでいると言う実態は今日でも続いています。

その愛生園のある長嶋は瀬戸内海に面した温暖な風光明媚な島です。
私も何度かその長嶋の前の海でちぬ釣りをしたことがあります。
長嶋のすぐ下のカキ養殖のいかだの上からちぬを釣るのです。
ちぬとは地方名で正式にはクロダイと言います。
真鯛は赤色の綺麗な鱗をしていますが、クロダイは文字通り黒色をしています。
よく釣り糸を引くので、釣りのだいご味が味わえると釣り人には人気の魚です。
ちぬは塩焼きにするとおいしいですね。