ここから本文です
投稿一覧に戻る

私と経済の掲示板

>>25307

パウエル議長が緩和縮小の前倒しを狙う最大の理由はインフレ対応だ。ただ、インフレ対応と景気の下支え、そして市場安定を同時に実現するのは非常に狭き道といえる。11月30日の米債券市場で10年債や30年債の利回りはむしろ低下しており、市場は利上げと景気回復の両立に対して疑念を示す。

商品市場でも非鉄金属の代表品目である銅は1.4%安と下げが限定的だった。亜鉛や鉛、米木材先物などは上昇した。非鉄金属は、供給制約を背景に全般的に在庫が縮小するなど品薄感が強まっている。インフレ抑制のために金融緩和を縮小しても、足元の供給制約に直接働きかけることはできない。このため供給制約が強い品目を中心に商品価格が下支えされている。

みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは「供給制約を受けた利上げが妥当か市場は疑念を抱いている」と話す。不安定な市場が続く可能性はある。