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私と経済の掲示板

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NY債券、長期債続伸 10年債利回り2.00%、低調な景気指数受け

28日のニューヨーク債券市場で長期債相場は小幅に続伸した。長期金利の指標である表面利率2.375%の10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は高い)2.00%で取引を終えた。低調な米経済指標を手掛かりとした債券買いがやや優勢だった。ただ、米中首脳会談を29日に控え様子見姿勢が強く、積極的に持ち高を傾ける動きは限られた。

米シカゴ購買部協会が発表した6月の景気指数(PMI)は前月から4.5ポイント低下し49.7と景気の拡大と縮小の境界である50を2年5カ月ぶりに下回った。米景気減速への懸念が強まり、相対的に安全資産とされる米国債券買いを誘った。

月末や四半期末を控えて、指数対比で運用する機関投資家が保有債券の平均年限を長期化する目的の買いが入ったのも相場を支えた。この日の10年債の最低利回りは1.99%だった。

もっとも、朝方は売りが優勢となる場面があった。米商務省が発表した5月の個人所得は前月比の伸びが市場予想を上回った。個人消費支出(PCE)の伸びは市場予想を小幅に下回ったが4月分が上方修正された。個人消費の増加が続き米景気を支えるとの見方から債券売りを誘った。この日の10年債の最高利回りは2.03%だった。

2年物国債相場は反落した。利回りは前日比0.01%高い(価格は安い)1.75%で取引を終えた。