ここから本文です
本日のドル円市場
投稿一覧に戻る

本日のドル円市場の掲示板

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米10年債利回りが1.66%台まで低下したことから110.55円まで軟調推移。ユーロドルは1.1780ドルまで堅調推移、ユーロ円は130.27円まで上昇した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、今夜発表される米3月雇用統計を控えて動きづらい展開の中、新年度の本邦機関投資家からの新規外債投資への期待感から底堅い展開が予想される。
 ドル円のオーダーは、上値には、110.90円にドル売りオーダー、111.00円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、111.10-20円には断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、110.50円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、110.20-40円には断続的にドル買いオーダーが控えている。

 米3月の雇用統計の予想は、失業率が6.0%で2月の6.2%から低下、非農業部門雇用者数は前月比+64.7万人で2月の前月比+37.9万人からの改善が見込まれている。米3月雇用統計が予想通りに改善していた場合、来週発表される3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨での年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)の可能性が警戒されることで、ドル買い要因となる。
 3月の雇用統計調査対象週(3/12)の失業保険継続受給者数は387.0万人で、2月の雇用統計調査対象週の441.9万人から減少し、3月のADP全国雇用者数は前月比+51.7万人で2月の前月比+17.6万人から改善、3月のISM製造業雇用指数は59.6で、2月の54.4から改善しており、3月雇用統計のポジティブサプライズに要警戒となる。
 リスクシナリオとしては、米中対立激化や北朝鮮によるミサイル発射実験の再開を受けた極東の地政学リスク回避の円買い、世界的な新型コロナウイルス感染拡大第4波の可能性、米国の双子の赤字の拡大を受けた米国債格下げへの警戒感、などが挙げられる。

 ユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)によるパンデミック緊急資産購入プログラム(PEPP)による資産購入額の増額、英国との北アイルランドやワクチン供給を巡る対立、都市封鎖(ロックダウン)による景気減速への警戒感から上値が重い展開が予想される。ポンドドルも欧州との対立激化やロックダウンによる景気減速への警戒感から上値は限定的か。