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4563-アンジェス記事ストック
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日経より
『DNAワクチン、コロナで初めて実用化 製造しやすく』

新型コロナウイルスで「DNAワクチン」という新たなタイプの実用化が進む。8月にインドで初めて緊急使用許可を取得した。ほかの病気を含めても初の実用化だ。国内でもアンジェスが追加の臨床試験(治験)をしている。製造しやすく、温度管理しやすい利点があり国際的なワクチン供給を補うと期待される。

認められたのはインド製薬会社、ザイダス・カディラが開発したDNAワクチンだ。申請から2カ月足らずで緊急使用許可を得た。2万8千人以上を対象とした最終段階の治験はデルタ型が猛威をふるう中で実施されたが、中間解析では発症を防ぐ効果は67%あった。2回接種後、死亡や重症化した例はない。

DNAワクチンは新型コロナウイルスの遺伝子の一部を運び役となる物質「プラスミド」に組み込んで投与する。細胞内でDNAを放出し、それをもとに「メッセンジャーRNA(mRNA)」を介して、ウイルスのたんぱく質が作られる。それを免疫が記憶することで感染防御などに役立つ仕組みだ。これまで家畜向けなどで実用化されていただけだった。

新型コロナワクチンではmRNAを使うものが先行した。米ファイザー・独ビオンテック、米モデルナの製品が2020年12月にそれぞれ英米で緊急使用が認められた。

mRNAは分解しやすいため油の膜で包み、低温での保管も不可欠だ。人工合成による製造にも手間がかかる。一方、DNAは安定しており、そのまま投与できて、特別な低温管理が不要だ。大腸菌などを使い容易に製造できるため、製造コストも抑えられる。DNAも数週間から数カ月以内に分解されるため、安全性も高いといわれる。

課題はmRNAワクチンよりも免疫反応が起きにくいといわれる点だ。そのためザイダス社のワクチンの場合、28日間隔で3回接種する。

投与方法にも工夫がいる。同社の場合、注射ではなく、皮膚に押しつけて噴射する既存の機器を使い、皮膚の表面近くに投与する。免疫を担う細胞が筋肉や皮下よりも表面近くに多いため免疫反応が高まるという。

国内ではアンジェスが開発に取り組む。20年6月に最初の治験を始めた。8月からは効果を詳細に確かめる追加の治験をしている。投与量を増やすほか、特殊な噴射機器で皮膚表面に投与する治験も並行して進める。

世界保健機関(WHO)によると、世界では新型コロナのDNAワクチンを開発する動きが10件以上あるという。インフルエンザやエイズなど様々な感染症で開発が進む。アンジェス創業者で大阪大学の森下竜一・寄付講座教授は「(インドでの実用化で)DNAワクチンのコンセプトは明確に示された。今後さらに多く開発される」と期待する。(随時掲載)

  • >>6258

    おお、日経がザイダスのDNAワクチンを記事にしたのですね。DNAワクチンの特性を一般の人々も知るようになれば、アンジェスにとっても追い風だと思います。国はワクチンの3回目接種の対象を前回接種者全員に拡大しましたが、接種率は下がると思います。「二回目接種と同等の副反応」と聞いて、RNAワクチン接種を回避する人が増えるからです。ここに副反応が少ないアンジェスのDNAワクチンが出れば、多くの人が、それを待つでしょう。但し、外国ワクチン好きなPMDAがまた引き伸ばしを図るかもしれないので、世論の後押しが欲しいですね。最も良いシナリオは米国FDAがDNAワクチンの緊急承認に動く事で、アンジェスには日米同時承認を目指して欲しいですね。そうなると現在低迷中のBBIの株価も一気に暴騰するでしょう。