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世界史の掲示板

の欧米は2国家共存を支持する立場で、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区を統治する自治政府に期待が集まっている。ブリンケン米国務長官は5日、西岸の自治区ラマラで自治政府のアッバス議長と会談し、戦後統治で自治政府が「中心的」な役割を果たすべきだとの考えを示した。

ただ、統治の全体像は欧米にも描けていない。ハマスと対立状態にある自治政府は汚職の蔓延(まんえん)などで機能不全が長く続き、ガザの統治能力を不安視する向きが多い。戦後ガザの暫定統治は国連や欧米、中東アラブ諸国に委任するとの見方が出ているが、方向性さえみえないのが実情だ。

イスラエルは戦後の一定期間、ガザの治安維持に関与する意向を示しているが、駐留期間や規模、範囲も不明のままだ。戦闘が続くなかでの戦後統治案の策定は意見の集約も進んでおらず、曲折が予想される。(カイロ 佐藤貴生)