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記録の掲示板


Photographer: Jason Alden/Bloomberg
英総選挙、保守党リード11ptに縮小-ジョンソン氏に閣僚辞任も打撃
Alex Morales、Kitty Donaldson、Robert Hutton
2019年11月7日 9:58 JST
ユーガブの最新世論調査で保守党の支持率は36%、労働党は25%
ケアンズ・ウェールズ相は元側近が関わった事件を巡り6日辞任した
英国では下院が6日に解散し、12月12日の総選挙の向けた選挙戦に各党が突入した。欧州連合(EU)離脱を早期に実現するため、与党保守党の過半数の議席確保を目指すジョンソン首相だが、初日に閣僚が辞任し幸先の悪いスタートとなった。


  ケアンズ・ウェールズ相は6日、元側近が関わった事件を巡り辞任した。この元側近は婦女暴行事件について証拠能力に欠ける証言を行い、裁判を妨害したと批判された過去があり、ウェールズ地方選の与党候補に元側近が選ばれる前にケアンズ氏がどの程度事情を把握していたかが問題視された。


  選挙期間中の閣僚辞任は少なくとも過去1世紀なく、近年まれに見る予測不能な選挙戦の序盤で、与党保守党は打撃を被った。


 6日のスカイニューズによれば、ユーガブに委託して5、6日に実施した世論調査で、保守党の支持率は36%、最大野党・労働党は25%となり、その差は週末の13ポイントから11ポイントに縮小した。


  これに先立ち、ジェイコブ・リースモッグ下院院内総務(閣僚級)は4日のラジオインタビューで、2017年の高層アパート火災で亡くなった72人の犠牲者について、「常識的な判断」を示し、アパートにとどまれという消防の指示を無視していれば、何人かは亡くならずに済んだかもしれないと発言した。
  この発言は遺族だけでなく、保守党が現状認識に欠けるという野党の批判に火を付けることを避けたい首相官邸の怒りを買う事態となった。