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リラバルダカラ
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SBI FXニュース
よろづのつぶやき


 米政府機関が一部閉鎖されたほか、サンダース米大統領報道官やムニューシン米財務長官は否定していますが、一部で「トランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任を検討している」と報道。また、2月末の予定だったマティス米国防長官の辞任が1月1日に前倒しとなるなど、「リスクオフ」ネタ満載の週末となりましたね。
 ほとんどの市場が休場か短縮取引となる「クリスマスイブ」に出勤を余儀なくされている市場参加者からは「今日はクリスマスイル(ill)だ」なる自虐的な声も聞かれているほどです。 
 ドル円は、窓を開けて下落。週明け早朝のオセアニア市場では一時110.82円まで売り込まれる場面もみられましたが、ムニューシン米財務長官が主要銀行のCEOを呼び出して「流動性の確認を行った」ことが判明。また、本日クリスマスイルには、FRBやSEC、またはCTFCなどの幹部を集めて、「緊急会合を行う」ことが報じられると、111.19円まで買い戻されているといったところですね。
 明日のクリスマスは「東京市場以外が休場」という特別な一日となりますが、恐らく「クリスマス休暇から呼び戻されて、ディーリングルームのモニターの前に座っている」参加者が増えそうな気配。まさに、マーアラゴでのゴルフをキャンセルするしか他なかった、トランプ米大統領からの「ブラッククリスマスプレゼント」が市場に送られることになりました。
 ただ、当局がこれだけ市場に対してナーバスになっていることが確認されたほか、先週末にはウィリアムズNY連銀総裁が「バランスシート縮小に関しては柔軟に対応しないわけではない。経済が減速すれば政策を見直す可能性もある」ことを表明しているわけで、もともとはトランプ米大統領発の「米金融政策不透明相場」ではありますが、イールドカーブのスティープニングに向けた対策が先行して取られようとしているならば、これが本当の「クリスマスプレゼント」になるのかも知れませんね。

(和田)