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独断偏見投資日誌の掲示板

国債先物は小反落、日銀会合後ポジション調整 長期金利一時-0.030%に上昇
2019/04/25 15:18

国債先物中心限月6月限は前営業日比3銭安の152円63銭となり、小反落した。
前日の欧米債高が朝方の支援材料となったが、超長期債の地合いの悪さが意識された。
日銀は金融政策決定会合で、政策の現状維持を決定した一方、フォワードガイダンスを修正した。
ヘッドラインに反応する形で国債先物は上げ幅を拡大したが、買いは続かずポジション調整の売りに押された。
10年最長期国債利回り(長期金利)は一時、前営業日比1bp高いマイナス0.030%に上昇した。

今回、日銀はフォワードガイダンスを見直し、現行政策の維持の期間について、「当分の間」に加え、「少なくとも2020年春ごろまで」との記述を追加・明確化した。
20年春という時期自体は「消費増税後の景気への影響を考慮すれば当然」(国内証券)との見方が優勢だが、「状況次第で期間は先延ばしができるため、ハト派的な姿勢をみせる余地が生じることになる」(外資系証券)との声も聞かれた。

もっとも、前場から超長期債が軟調に推移しており、決定会合に対する初期反応はすぐに打ち消された。
同時に公表された「強力な金融緩和の継続に資する諸措置」については、円債市場全体への影響はニュートラルとの受け止めが広がったもよう。

明日予定されている長期対象の日銀の国債買い入れオペで、買入予定額が減額されるリスクや、同日夕に日銀が公表する「当面の長期国債等の買入れの運営について」で、減額が示唆される可能性も意識された。
ポジション調整の売りで国債先物は一時152円56銭(前営業日比10銭安)まで軟化したが、大引けにかけては下げ渋った。

現物市場では新発20年債利回りが前日比2bp高い0.390%、新発30年債利回りは一時同2.5bp高い0.585%、新発40年債利回りは同2.5bp高い0.620%に上昇。
イールドカーブはベア・スティープ化した。