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当たり前のことを書いても「講釈を垂れる」と言われたので、FXや株関連の独り言のためのトピを作りました。基本は好き勝手な随筆風になると思います。の掲示板

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  • 2024/07/21 19:07
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  • 昔からの疑問なんですが、実需筋じゃないのにドルを売って円を買っている人たちって、どうやって儲けを出しているのか、不思議に思っていました。
    円高になれば思惑で株安になるし、さらに、輸出企業を中心とした企業業績もメタメタに悪くなるんだから、円を買ってそれを株に投資するのは、長期の反発を期待するのでなかったらできないことだと思います。
    円を何千億円も借りて持っているようにすると、円はドルなどに比べて利率が安い通貨なので、何らかの形で毎日何億円も消えて行くことになる思います。

    投機筋がドドドっと大量に円を買って円高にしたとき、彼らはその円をどうやって持っているのか、不思議でたまりません。
    自国経済が極度に悪化している場面なら、大損するよりも減り方を少なくするという意味で日本国債に投資なんていうのは、ありかもしれません。
    でも、自国経済が悪くなっていない(むしろいい)のに、自国の通貨を売って円を買う人たちは、どういう投資先を持っているのか、気になって仕方ないです。

    他の掲示板で聞いてみても、納得のいく答えに行き当たりませんでした。
    ということは、素人考えですが、単に円を買って円自体が上がることを待って持っているのを基本として、何千億円も円を買っているのではないかと思います。
    必要もないのに円を買うということは、株の整理ポストで起こるようなマネーゲームの「博打札」代わりに円が使われているような気がしてなりません。
    陶器の欠片でも木札でも草木の根でも何でもいいのですが、何か売買されていて賭けの対象になるものがあれば、いつでも「博打ゲーム」が始まると思います。
    といっても、あんまり変なものでやると賭博罪になったりするので、株や通貨などの「当局のお墨付き」があるものを使えば、好きなだけ公に「博打」ができると思います。
    日本の通貨である円は、そういうふうに使われている気はないでしょうか?

掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

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    a_f***** 7月21日 19:07

    「先週は、対中輸出規制とクラウドストライクで話が終わっちまったな」

    「大した指標がなかったところにビッグニュースが飛び込んできたから、指標がどうこうどころじゃなかったよね」

    「FRBとしても、株価が上昇していくのは資産効果を生んで怖いところがあるわよね。
    だから、ちょうどいいころ合いを見て政策を出して、ちょっと頭を抑えに来たとかね」

    「すごく下げたけど、大丈夫ですか?」

    「こうなると、もう、わからないと思う。
    アメリカも夏枯れ相場の時期だから。
    これを契機に、夏枯れ相場入りしそうな気がするんだけど」

    「結構ハイテク系が上げて来てたから、骨休めになってちょうどいいんじゃない」

    「でも、案外、わからないっすよ。
    ASMLとか決算は悪くなくて、AI関連の業績はよかったっす。
    中国市場の話が収まれば、また、意外と強いかもしれないっす」

    「そうあってほしいもんだが、ちょっと難しいんじゃねえか?」

    「そうだよね。
    アメリカ株って、毎年、7月終わりくらいから夏枯れ相場になるんで、そういうときにこういうニュースが出ちゃったからねえ」

    「ま、今週のPCEを気にしながら様子見てくくらいしか、やりようがねえんじゃねえか。
    PCEは少し下げそうだから、少しだけ期待しながらな」

    「私もそんなとこだと思う」

    「そんなところかしら」

    「そういうことなんですね」

  • 「ほんとにそうならいいんだけど。
    でも、あいつ、関税とかは上げるわけでしょ。
    だったら、結構ドル高になると思うんだけど」

    「だけど、やっぱり一番効くのは金利だろ。
    その金利は、もうこれ以上高止まりできねえ状態だったよな。
    じゃなければ、失業率が危なくなるからな」

    「失業率、4.1%でしたっけ?」

    「そのとおり。
    そのくらいからが危ないんだよね。
    一気に飛び上がって悪くなっちゃうから」

    「そうなると、数か月くらいは、金利とかいじって止めようとしても失業率、止まらないから。
    もう、ジェットコースターみたいな感じで」

    「だから、そうならないように、FRBも必死なんだろ。
    でも、今回は後手に回りそうな気がするよな。
    特に、8月は穴が開くしな」

    「そうなれば、景気後退で米株安。
    そうならければ、円高、米株高かあ」

    「どっちかわからないんですか?」

    「そんなのは、なってみるまで分からないだろうな」

    「米株って、そろそろ、8、9月の夏枯れ相場とかよね」

    「ああ、そうだな」

    「それなら、今年も下げるのかなあ」

    「大統領選挙の年は、わからねえだろ。
    特に、批判されてるバイデンを担ぐなら、そういう勢力にとって株とか絶対に下げられねえからな」

    「とりあえず、様子を見ながら慎重にどちらにも対応できるようにしておくくらいですか?」

    「やしろさん、あんた、いいこと言うね」

    「やっぱり、そうですよね」

    「そのくらいで様子を見ていくしかないですよね。
    特に、このところは企業業績とかに注意しながらね」

  • 「とうとう、CPIも予想より下げて来ちまったな」

    「そうっすね」

    「3月ごろから米国民の貯金がなくなって、5月ごろからクレジットの貸し倒れとかが増え出してるから、円高が近くなったかな」

    「それだといいんだけど。
    でも、そう簡単に行くのかな?」

    「あの、円高になると、何かいいことあるんですか?」

    「それはね、飲食店が儲かるの。
    円高になると内需が喚起されるでしょ」

    「そういうことですか」

    「CPIの方がメインで、PPIは小売りがやたらにぶれただけで同じ傾向だったからCPIだけ考えればいいよね。
    でも、ほんとにドル安になるのかな。
    トランプが勝つとすごい円安になるとか言っている人たちもいるけど」

    「それは大丈夫なんじゃないかな。
    だって、トランプは『バイデンがドル高にしてるから日本がボロ儲けしている』とか言ってたでしょ」

    「それに、あの野〇はFRBに対して、何かってーと『金利を下げろ』って圧力かけてやがったよな」

    「国債をもっと買えとかも言ってたっす。
    あいつになったら、むしろ、米国債格下げで超ドル安になるんじゃないっすか?」

    「まあ、そういう事を考えると『トランプ勝ちならドル高』なんてのはブラフなんだろうな。
    前にトランプがクリントンに勝ったときも、ドルや市場は予想と逆に動いたしな」

    「そうやって、また一般大衆を騙して儲けようってことっすね」

    「ほんとにそうならいいんだけど。
    でも、あいつ、関税とかは上げるわけでしょ。
    だったら、結構ドル高になると思うんだけど」

  • 「とうとう来ましたな、失業率4.1%!」

    「サームルールが点灯したということですね。
    景気後退が考慮されると」

    「景気後退もそうですが、FRBの使命は物価と雇用の安定です。
    インフレ高止まりの下でも、動かざるを得なくなるということですぞ」

    「じゃあ、これで金利下げが視野に入って来たってことか」

    「そうなると、シカゴ先物などが積み上がっていますから、米ドル高は一気に逆転して行くのでしょうね」

    「もう四の五の言ってられない状態で『大統領選挙でバイデンにへつらった』などと言ってられない状態ですな」

    「『トランプ確実』とかで株高になってるけど、別の意味で大きな風が吹くってことか。
    でも、ドル安になると、日本株とかは落ちるんじゃないのか?」

    「アメリカ企業が稼いでいる限り、日本株は影響をうけないと思いますぜ。
    ゆえに、来週から始まる企業業績などにこれからは注意していく必要がありますな」

    「それと、価値が上がる通貨で株を持っていると大利を得ることができますから、日本株や新興国株などは上げていきやすいと思います。
    ただし、米国経済が異常に強い場合は別ですが」

    「単にドルを円に換えて持ってるだけじゃだめなのか?」

    「それでは、米国債を持っているのと同じになってしまいます」

    「金利下げの分だけ米国債は上がります。
    しかし、価値の上昇する通貨で株を持っていれば、金利下げによる為替益が米国債と同じだけ発生する上に、皆の思惑が加わりますから、さらに株高分のボーナスが出るということですな」

    「そういう事か」

    「まあ、FRBの初動が遅すぎるときなどは米国経済が大きく落ち込みますから、それに引きずられて逆ということもありますがね」

    「FRBの判断次第ってわけか。
    ところで、今週はCPIとPPIがあったよな」

    「その通りです」

    「じゃあ、それまではあまり波乱はないってことでいいのか?」

    「うーむ、ETFの換金売りなどがあるかもしれませんな。
    そのため週初に下げるかもしれませんが、大きく経済を崩す要因は今のところないと思われますぞ」

    「じゃあ、用心しながらボチボチって感じで行こうか?」

    「は、こころえました」

    「だんなの仰せの通りに」

  • しかも、米欧に比べて、日本のインフレ率は2.5%くらいですから、インフレ率は低いのです。
    さらに、円安による物価への影響は全体の20~40%しか効いていないのですから、金利上げは意味がないのです」

    「なるほどなあ。
    ちょっと金利上げはきびしいか…」

    「そうとばかりも言えませんぞ。
    欧米が5%弱の金利にしている中で、日本の金利はやっと0.1%くらいです。
    これは、異次元の緩和を引き継いだある意味異常事態なので、もう少しばかりは金利を上げる必要がありましょうぞ」

    「まあ、そっちもそうなんだけどな…」

    「アメリカが為替操作国に日本を認定しそうなくらい不快な感情を示しておりますれば、日銀としても、そうそう簡単に為替操作はできませぬぞ。
    ゆえに、そういう時は、形だけでもわずかに金利を上げて見せる、あるいはそう見せかける姿勢を表すかもしれませんな」

    「これだけ、為替が傾いているのに、イエレン長官が為替操作国云々を言うことが、理解出きないです」

    「いやいや、それは、アメリカとしては当たり前のことだと思いますぞ。
    まず、第一に、物価高が日本以上に進んでいるアメリカとしては、輸入物価が上がってほしくはないはずですからな。
    日本の工業製品を安く輸入し、物価の安定を図りたい。
    それから、中国が台湾進攻などを言っておりますから、アメリカとしては中国シフトをしたい。
    そういった点、日本は中国の代替国として最適ではないでしょうか。
    日米で国策として為替を安く抑え、中国シフトを完了させたいということではないでしょうかな」

    「そういう可能性も、確かに言われてはいますが…」

    「まあ、色々あるんだろうねえ。
    でも、いずれにしても、今年一回はあるとされている利下げが実施されれば、円安は解消していくと思うんだけど。
    それよりも、今週は雇用統計があるから気を抜けないよな」

    「りむる様のおっしゃる通りです」

    「労働省の雇用統計だけでなく、ADPやJOLT関係によっても、かなり揺れる一週間になりそうですな」

    「そんな感じかな。
    週最後の雇用統計がうまくまとまってくれれば、独立記念日前の上げから7月ラリーに行ってくれそうな気もするんだけど。
    まあ、発表待ちかな」

  • 「先週注目のPCEは、インフレの減衰傾向を少しだけ表していましたな。
    それに、GDP改定値、失業保険継続給付者数なども、経済が曇りかけていることを表していると言えましょうぞ。
    ゴルディロック的で、結構よいのではないですかな」

    「ですが、PMIやミシガン大消費者信頼感指数などは、まだ、高い値を示していました。
    FRBとしても、まだ安易に手を緩めるわけにはいかないと思いますが」

    「うーん、そうなんだよなあ。
    いいデータと悪いデータが混在しているからなあ」

    「そういう時こそが、既に下げ時なのですぞ。
    実際、FRB委員の中にも『絞りすぎ』と言い始める者も現れております。
    それに、FRBも景気の減退を懸念して、QTは5月からその手を緩めていますな。
    これは、実質的な緩和と言えましょうぞ」

    「ですが、雇用や賃金は、そういう経済データとは別に動きます。
    人々の希望は、時に、データを無視してそれを超えて行こうとする傾向がありますから、無理に引っ張った後に経済が『やはりダメでした』となると、一挙に破綻が起きるのが常です。
    揺り戻しが起こってはせっかくの引き締めが台無しになりますから、FRBとしては、バーンズ議長の頃の失敗を避けるためにも、まだ引き締め側に舵を維持しそうだと思います」

    「そこなんだよなあ…。
    2か月くらい前の先行指標だけを頼りにして、微妙な調整をしていかなければいけないからな…」

    「ところで、そのような話とは別に、東方諸国、特に日本とやらでは、通貨安が進んでいるようですな」

    「あれは当分続くのでしょう」

    「それって、どういうことなんだ?」

    「日本は、毎年、人口が0.6%くらい減っています。
    人口が減るということは、『不況だから高級な服はやめよう』とか『外食は控えて倹約しよう』などというような部分的な生易しいものではなく、安い下着も安い食事も、すべてがごっそりと0.6%減るということです。
    日本は何もしなければGDPが0.6%減ることになりますから、GDPが1、2%成長していることの方が奇跡と言えるでしょう。
    そういう中で物価を抑制するために金利を上げるということは、自殺行為を意味すると思います。…

  • …サブスクリプション型のサービスって、面子を失ったらやっていけないんですよ」

    「顧客がお金を払っていればそうかもしれませんわね…」

    「そうですよ。
    しかも、生成AIなどは、どんどん分野を広げています。
    例えば、もう、外国ではニュースキャスターがAIに置き換えられています。
    日本でも、コマーシャルの俳優・女優さんたちがAIに変えられ始めました。
    翻訳機も、遅くていい加減な物より、ハードの部分からAI機能を載せたものに変わっていくこと必定です。
    専用の石を積んでいて、発音を正確に聞き取り、瞬時に相手の言語に直して音声合成までしてくれる翻訳機などが出始めていますよね。
    そうそう、アップルとかも、通信環境がなければ動かないサブスクリプション型のサービスを顧客が嫌がり始めたために、すぐに専用の石を積んだPCやアイフォンなどを出すと言っています。
    そういう動きはマイクロソフトの側でも気にしていて、CoPilot+PCと言う小型の端末型の生成AI関係のNPUを積んだPCを売り始めますよね。
    まだ、1台40万円弱とかの高額にはなりそうですが。
    しかも、先週説明したように、他の分野にもまだまだハードとしてAI関係の石を大量に供給することが必要です。
    そういう意味で、AI関係は、万が一大型のハードに強いNVIDIAが崩れたとしても、AMDやインテル、ブロードコムなどの企業がどんどん業績を上げていくはずだと思います。
    まだ、需要が山ほど創成されている最中なのにハードの生産が追い付いていないのですから、ITバブルが弾けたときのような需要が頭打ちなのに過剰な生産設備を抱えていたような状況には程遠いですよ」

    「そうなれば、いいですわね。
    いずれにいたしましても、米国の経済状態の判断は、今週末のPCEをみてからですわね」

    「それは、その通りだと思います」

    「(俺は、俺であって、俺でないはずなのだが…#)」

  • 「先週は、PMIがよくなっていましたけど」

    「他の指標が垂れて来ていたのに、PMIだけ、何かおかしいですわね」

    「ええ。
    僕もそこが気になっていました」

    「企業の購買担当に聞いただけのデータですから、彼らの『景気が良くなってほしい』という希望が入っていそうな気がいたしますわ」

    「そうですよね。
    FRBとしては、良いデータと悪いデータが出始めたここが正念場といいますか」

    「Where the rubber meets the road. ですわね。
    景気は垂れてきそうで、おそらく、今週のPCEもインフレが収まる傾向を示すのではないでしょうか?
    経済アナリストにも、既に絞りすぎだと言っている人たちが現れましたわね。
    そういう時に、FRBがブレーキを踏みすぎると、一挙に不景気になりますわよ」

    「微妙なデータを見て、2か月前からブレーキを踏むか緩めるか決めるなんて、普通の人には無理なことなんですよ。
    こんなアクロバティックな技が必要になったのも、コロナの時にトランプにゴマをすってFRBが必要以上に緩和したせいですよね」

    「今更言ってみても、仕方ないですわ。
    それより、先週はNVIDIAが出来高を伴って下げていましたが、本当に、AI関係、大丈夫ですの?」

    「それは、大丈夫です!
    株価が動いたのは、クオドラブル ウィッチングや年金などのリバランスの影響だと思いますよ」

    「本当にそうですの?
    私には、どうも、AI関係が曇って来たように思えますわ」

    「一時的な落ち込みはあっても、AI関係はITバブルが弾けたときのような状態にはないっていないですよ。
    生成AIなどの『今までなかった技術』が新しく現れたことは確かです。
    しかも、大型のデータセンターなどによるサブスクリプション型の需要においては、『普通の執事』より『優秀な執事』が望まれます。
    今のAIに米国の司法試験を受けさせると、トップ10%の成績で合格できるそうですが、逆に言えば、相手のAIがもっと進歩してトップ3%に入れるように計算量を上げれば、『10%の弁護士』より『3%の弁護士』の方にみんなお客が流れてしまいます。
    サブスクリプション型のサービスって、面子を失ったらやっていけないんですよ」

  • 「ですが…」

    「自動運転とかだって、AIに任せるためにソフト・ハード両面の発展が必要ですよね」

    「それって、本当にうまく行きますの?」

    「行きますよ。
    AI関係って、あえて大雑把に分類すると、確率チューリングマシーンとか呼ばれている分野で複雑な計算を早く行おうとする試みですよね。
    そういう作業に必要なハードウェアって、あらゆる分野で将来大量に必要とされるはずです。
    何もデータセンターみたいな大掛かりな場所に高価な石を投入するだけじゃなく、ダウングレード版の石も、みんなの日々の生活に密着して一人で何十も何百も必要になりますよ。
    それなのに、まだ、AI関係をちゃんと処理できる石を生産できる企業は、NVIDIA1社がほぼすべてを占めていて、他は弱小企業ですよね、今のところ。
    つい先日も、AMDでさえ生産能力がないとか言われて株価を下げていたように。
    これって、まだ萌芽期で、伸びしろが果てしなくあるってことです。
    頭打ちになるなんて、考えられませんよ」

    「まあ、私にはよくわからない分野ですから、市場で言われていることはあまり信用せず、話し半分に聞いておきますわ。
    いずれにいたしましても、何かが今の経済を引っ張ってくれると助かりますわね。

    話は変わりますが、今週は大した経済指標がありませんわね。
    金曜日のPMIくらいでしょうか」

    「そうですね」

    「日本ではそろそろ夏枯れの時期ですし、アメリカも含めてもみ合いのような状態でどのように決着がつくのか、慎重に見守っていくしかないのでしょうね。
    おそらく、アメリカも下げていくのではないかと思いますが」

    「日本はそうかもしれないですが、アメリカは意外とわからないですよ。
    特に大統領選挙の年は。
    意外と後でFOMOになって泣いていたりするかもしれないですよね」

    「そうなるならば、うれしい誤算ですわね」

  • 「ですが、データセンターなどの需要が終われば、いずれは下火になりそうですわね」

    「AI関係は、データセンターだけじゃないんです。
    例えば、翻訳とか見ても、どんどん進歩していますよね。
    昔は会社の各部門がいちいち翻訳者に頼んでいましたが、今では、簡単な文章は全部自動翻訳に任せられます。
    重要な文章だけ、翻訳者にお願いするようになって来ています。
    その分、人を雇わなくてよくなり、効率化が起こっているんです。
    これは、会社とかだけではなく、個人の旅行とか調べものとか、あらゆるところに効果が表れていますよ。
    しかも、翻訳の精度を上げ、自然言語を聞き取って会話をできるようにするには、まだまだ、ハードでもソフトでも発展が必要です。
    翻訳一つとっても、頭打ちの状態なんかじゃないんです」

    「翻訳だけと言えませんの?」

    「違いますよ。
    例えば、宣伝用のWebページとか、少し前までは専門家を雇って作ってもらっていましたけれど、今ではAIが相談に乗ってくれて自動で作ってくれます。
    こういうの、ウェブデザインの会社とかに頼んだら、マーケティング料とかキャッチコピー料とかデザイン料とかプログラミング料とか、かなりかかりましたよ。
    そういうのが、小商店なんかで気軽に相談してただで作ってもらえるようになってきています。
    医療分野における自動診断なんかも、もっと発展していくと思いますよ。
    同僚の医者と的確に会話しているくらいに。
    他にも、企業の相談コーナーなどは、今は自動対応の所が増えています。
    でも、まだ多くが会話で対応できていないですから、これも伸びしろがあります。
    電話案内なども、もっと自然な対応が可能になっていくことでしょう。
    その分、オペレーターが必要なくなり、経済が効率化するんです」

    「翻訳、宣伝ページ、自動プログラミング、自動診断、etc.だけでは、物足りませんわね」

    「他にもありますよ。
    例えば、創薬の分野では、コンピューターの速度を単純に上げるだけではなく、AI的な要素をハードウェア・ソフトウェア両面から入れて、さらなる速度向上を実現して行こうとしています。
    こういう流れは、まだまだ他にも出てきています」

    「ですが…」

  • 「先週のCPI、意外にも予想以下でしたよね」

    「一回だけのデータではわかりませんわよ。
    パウエル議長も『去年の来月からのインフレ率は低くなったから、今年の来月以降は年率でそれほどインフレが収まりそうもない』などと言っておられましたわ」

    「でも、このところの経済データ一般を見ていると、けっこう陰りが見えてきましたよね。
    実体経済の方の勢いがなくなって来ていますから、賃金や雇用とかの理想の方ばかり追っていられなくなって来ていると思うのですが。
    特に、CPIのかなりの部分を占めている帰属家賃の見直しが、来月以降からは反映されるそうですし」

    「それは、そうなのかもしれませんわね。
    そうなると、心配なのはFRBによる絞り込みすぎということになりますかしら?」

    「それはありえますよね。
    失業率とかは、いったん悪くなると一気に立ち上がります。
    そういう微妙なものを約2か月前から予想しなくてはいけなくて、絞りすぎた場合、負のスパイラルになって一挙に景気が落ち込む可能性は捨てきれないですよね。
    特に、バーンズ議長の時のように、上げて下げてまた上げてみたいなことをして笑われたくないでしょうから、どちらかに賭けるのならば、絞り気味の方向になりやすいですし」

    「そういう時、何かが経済を強く引っ張ってくれると助かりますのに。
    頼みのAIも、もう陰り気味だなどと言う人たちが現れましたし」

    「AIは大丈夫だと思いますよ。
    まだ、どんどん改良がされていますよね。
    例えば、先日も会話を遅延なく行って見せるようなことが披露されていました」

    「ですが、『GAFMとかは、投資に見合っただけの効果が得られるのか』などと言われていますわよ」

    「互いに顧客を囲おうとしている場面で、相手より少しでも劣ると、顧客は逃げてしまいます。
    ですから、彼らが手を抜くようなことは決してできないですよ」

    「ですが、データセンターなどの需要が終われば、いずれは下火になりそうですわね」

  • 「たまよ様、先週の雇用統計は、物価にとってかなりまずいことになったようですが」

    「そうですね。
    ですが、1回のデータだけでは、まだそう判断するには早いでしょう」

    「JOLTもADPも新規失業保険も、みんなインフレが減速してきていることを表しているのに、雇用統計だけ不思議ですよね」

    「物の方のインフレは収まってきています。
    問題は、人の方のインフレなのですが、こればかりは『もっといい生活がしたい』という人の心がある限り、そのように動きますから…」

    「やっぱり、まだそういう人々の心に合わせて人材を確保する余裕が企業にある限り、人の心に合わせてインフレは長引きそうですね。
    経済がすごく悪化して企業に余裕がなくなれば人の心の方も収まるのですが、それはそれでハードラディングになってしまいますし…」

    「たまよ様、そもそも、なぜ、雇用統計だけあのように他のデータから離れたものになるのでしょうか?」

    「雇用統計の中でも家計部門と企業部門で傾向が違うと言われていましたけれど…」

    「家計の方は一般人に聞いて回るため、不法移民などに連絡を取りようがない、あるいは、連絡が取れても応じてくれないというような事情があるのではないでしょうか?
    一方、企業の方は正直に雇った人員数を申告するので、家計に比べて企業の方が多めに出てしまうのではないかと思います」

    「あ、なるほど。
    そうですね」

    「そういう事なのですか。
    しかし、インフレが止まらないということは、この先どのような事になってしまうのか心配です」

    「あまり心配しても仕方がありません。
    いずれにしても、今週のFOMCでの金利下げは確実になくなりました。
    今週のFRB議長の発言とCPI、PPIなどに注意して対応していくしかないでしょう」

    「あと、日本の側では金曜日の日銀会合と水曜日くらいから始まるMSQの影響が気になりますよね」

  • 「そういうことなのですか…」

    「ゆしろう、故無く人を疑ってはいけませんよ。
    ですが、このような状況になると、本当にうまく軟着陸をさせられるのかということが問題となりますね…」

    「たしかに、その通りだと思います。
    金利の影響は1,2か月先から現れます。
    今現在は経済指標の中のいくつかが曇りかけ、他の指標はそれなりに保っているというような状態ですが、この曇りをどう見るかという問題ですよね」

    「そうですね。
    FRBのやっている作業は、指の上に鉛筆を逆さに立てて倒れないようにしているようなものです。
    しかも、鉛筆が倒れそうになったからすぐ逆方向に動かせるというのではなく、何秒も後の状態を今のうちに推測して対処しなければいけないのですから、とても困難な作業になるはずです」

    「たまよ様、もしも軟着陸に失敗した場合は、どうなってしまうのでしょうか?」

    「かなり経済が沈むでしょうね」

    「ですが、過去のデータからは、それもそれほど心配ないと思います。
    FRBは山ほど金利下げの弾を持っていますから、『まずい』と思った途端に弾を大量に撃ち込んできます。
    そのため、経済が落ち込んだとしても1,2か月後とか数か月後には、ほぼ全部、前の時より景気が良くなって株価が上がっています。
    FRBが失敗したときでもそれほど困らず、ましてや、最近のデータからは年末の利下げではなく9月頃の利下げの可能性が上がってきていますから、そういう意味で安心して買っている人たちが多くいるのでしょう。
    みんな、FOMOは嫌ですから」

    「そのような感じなのでしょうね。
    そういう意味でも、今週末の雇用統計が気になるところですね」

    「ISM関係や耐久財受注なども見ておきたいですよね」

    「そうですね」

  • 「たまよ様、先週のPCEはほぼ予想通りとなりましたが」

    「そうですね」

    「少しだけ予想よりも経済データが落ち込んだために、株にとってはかえって良いことになりましたよね」

    「それは、どういうことですか?
    経済データが悪くなったのに、株が上がるはずがない。
    よもや、この期に及んで、僕たちをたぶらかそうというのですか?!」

    「落ち着きなさい、ゆしろう。
    しのぶさんの言う通りなのです」

    「ですが、そのようなことが…」

    「ゆしろう、株や企業にとって一番怖いものは、なんだと思いますか?」

    「僕には、わかりません」

    「ゆしろう君、それは、金利ですよ。
    会社は莫大なお金を借りて運営しています。
    莫大なお金の金利が1%でも上がると、それは会社にとって深刻な死活問題となります」

    「金利と経済データは、関係がないように思えますが!」

    「大ありです。
    FRBは、インフレを気にしています。
    インフレは、景気が良くなってみんなが物を買うようになると増進します。
    ですから、現在は、景気が過熱しないようにするため、FRBが金利を上げています。
    金利が上がれば企業活動が抑制され、景気が下火になり、インフレを抑えることができます」

    「ということは、少しでも景気が悪くなりそうになったならば、FRBはすぐに金利を緩めて景気対策を行える、ということですか?」

    「その通りです。
    FRBは、2020年には0.25%だった金利をどんどん上げて、今では5.5%にもしています。
    FRBは、金利を上げてわざと『人工的な不況の素』を作っていると言えます。
    利下げ余力がまだまだ十分にありますから、FRBは景気が悪くなりかけた途端に利下げの弾を撃つことができます。
    金利下げの弾を一発撃っただけで、企業への錘がとれて業績は一挙に上がり、株価も上がっていくことになります。
    こういう状態をみんなは『Bad news is good news.(経済にとって)悪いニュースは(株にとって)よいニュースだ』と 呼んだりしていますよね」

    「そういうことなのですか…」

  • 「まさかとは思いますが、先週のイラン大統領の事故死には驚いたと申しますか…」

    「あれが陰の勢力のブラックスワンだとしたら、まさに一大事になってしまうのじゃが…」

    「そういうことはないと思うよ。
    ここで中東関係を悪化させたら、アメリカにとって返ってエネルギー関係とかインフレ関係とかが悪くなってしまうから」

    「やはり、やらせではない自然の災厄には、正直ビビったと言いますか」

    「そうですわよね。
    影の勢力のデザイアー通りにああいう事件がプロローグとなり、第3次世界大戦にスローモーションで突入していくなどということになっては困ります。
    世界滅亡へのクルーズが始まり、単にさよならじゃ終わらなくなるのかと思いましたわ」

    「何か、意味深な発言であるな(笑)」

    「まあ、ほとんど何も無い週だったから、けっこう目立った事件だったよね」

    「先週の目立った経済指標と言えば、PMIくらいでしたろうか」

    「まあ、あれは米国景気の良さが出たけれど、1回だけのデータじゃあ判断できないからね」

    「でも、売り方は一生懸命株価を下げようとしていましたわ」

    「それが彼らの仕事じゃから、しかたないのだろう」

    「あと、NVIDIAの決算は、すごくよかったよね」

    「これで、まだまだAI関係が株を引っ張るということですな。
    金利高さえも跳ね返して」

    「昔の家電や自動車産業が現れたころのように、当分、経済を引っ張って欲しいものですわ」

    「じゃが、FRB高官たちが何度も『金利高は当分続く』とくぎを刺しておったが」

    「だから、株もあまり上がらない、上げられないと」

    「このままそれほど下げずにグダグダと秋口まで持っていき、その後、大統領選直前からどんどん上げて行くというようなコースなのでしょうか?」

    「そういう先までは分からない。
    もしかしたら、まだセルインメイとか8月の夏枯れ相場とかで一旦は急に下げるかもしれないし」

    「それならば、当分はあまり期待せずにゆるりゆるりと対応しながら相場と指標を見て行くということになるのでしょうか?」

    「ここしばらくは、それでしょうがないんじゃない?
    とりあえず、PCEと雇用統計が気になるよね」

  • 「先週は、PPIもCPIも、大したことありませんでしたわ。
    もっと上げるのではないかと思っておりましたのに。
    それなのに、順当にインフレが収まって来たと言いますか…」

    「いや、そう判断するのはまだ早いじゃろう。
    サービス関係の価格が、まだ依然として高いからのう」

    「そうだよな。
    さらなる金利上げはなくなったと言えるみたいだけど、ここで緩めると、また、資産効果が出そうだしな」

    「まったく、人間どもの欲の深さには、呆れますわ」

    「まあ、そう言うな。
    誰だって、幸せを望むものなのだから」

    「みなが若のようであれば、とっくに物価高など収まっていようものを」

    「そうであるならば、ますますFRBが動きそうですわね。
    ガンガン行くのは夏以降にしてほしいということなのでしょう」

    「それより、直近で心配なのは、NVIDIAの決算じゃないか?」

    「たしかにそうですな。
    あれが失敗すると、AI関係で引っ張って株を上げている原動力が失われてしまうことになると言いますか…」

    「それと、その後は、来週以降のPCEや雇用統計が問題だな」

    「一応は、インフレを抑え込むことが成功しかけているように見えますが、まだしばらく時間が欲しいというところでしょうか?」

    「まあ、そんな所なんじゃない?」

    「FRBが言っても市場が言うことを聞かないのであれば、また、イスラエル関係などのブラックスワンが現れそうな気もいたしますが」

    「どうせ、また、やらせを見抜かれることになるのではないですか?
    まったく、よくやるものですわ」

    「とは言っても、いつも用心しておくことは肝心だ。
    セルインメイとか言って、また売りかけてもきそうだしね。
    今週は、まあ、そんな感じでいいんじゃないかな」

  • 「先週は、順調に上げたよねえ」

    「途中、何度も上下しただろ」

    「『順調に』とは、言えないよね」

    「でも、これで不安要素はなくなったから、上げていくに決まってるんだよ」

    「ちょっとまて。
    PPIとかCPIとか、忘れてるだろ」

    「その後も、PCEとか雇用統計とか、インフレを確認したいデータは山積みだけど」

    「でも、もう、大丈夫な気がするっていうかさ」

    「おいおい」

    「セルインメイとかもありそうだしね」

    「いや、それは、今年は無いんじゃないか?」

    「えっ、そうなの?」

    「セルインメイっていうのは、例年4月に上げた年に起こるものだろ。
    4月に上げた後で、お金持ちたちが安心して5月頃から9月頃まで休みを取る。
    だから、例年、5月から9月ころまでは買いが入らず、夏枯れ相場になりやすいってことだよな」

    「あっ、そうか。
    今年、4月は上げてないもんね」

    「しかも、今年は大統領選挙の年でもある。
    大統領選挙の年は、結構、セルインメイを無視して上げたりするから」

    「そうそう。
    だから、もう、大丈夫なんだよ」

    「それは違うと思うぞ。
    セルインメイ以外にも、まだまだあやちゃんが言ったような他の要因は関係してくるぞ」

    「今週のCPIくらいは、見てから態度を決めたいよね」

    「結構、経済が冷えて来てるから、案外、落ち着いた数字が出るかもしれないよな」

    「石油価格の問題はあるけどね」

    「それに、資産効果とか気にして、FRB理事たちがけっこう口を挟み出したよな」

    「FRBとしては、ここで資産効果を抑えてインフレを緩和した後で、夏過ぎとか年末とかからガーって行きたいのかもね」

    「えー、じゃあさ、まだ、上げで確定ってことじゃないんだ。
    なんだかなあ…」

    「なでしこが気楽すぎるだけだろ」

    「それは、言えてる(笑)」

  • 「先週は、なんと言っても雇用統計だったよねえ。
    もうこれで、安心だよー」

    「そうでもないよ。
    まだ、インフレは収まってないから」

    「でも、他の経済指標とかも、それほど良くなくなってきてるけど」

    「だから、もう、これで決定なんだよ」

    「まだ早いよ。
    石油とかも前よりは高くなって、インフレとか再燃しそうだし」

    「でも、直近の石油とか、価格下がってなかったか?」

    「そういえば、そうかな」

    「なんでだろ?」

    「わからないのに言ってたのかよ。
    石油在庫が増えてたのと、中東情勢が収まりかけたとか言ってただろ。
    いくらアメリカ経済が強いって言っても、少しだ曇り出してるっていうか」

    「そういうことか」

    「うまく、ソフトランディングしてくれるといいんだけどな」

    「でも、週末にまたぶり返しそうじゃん、中東情勢。
    イスラエルが、また、強硬な姿勢になってるし。
    だから、石油価格とか、まだわからないんじゃない?」

    「だいじょうぶだよ。
    どうせ、みんなプロレスなんだから」

    「なでしこは、気楽でいいよな」

    「そんなことないよ。
    だいたいさあ、高校生がキャンプに来て話すような内容じゃないんだよ」

    「それは言えてる」

    「キャンプか。
    じゃあ、キャンプシュワブとか、エジプトが新しく用意した難民キャンプとかについて話すか?」

    「そ、そういうのはいいよ」

    「だけど、ここでほんとに株とか上がっていくのかな。
    ちょっと心配だよね」

    「私は、すこし上目線でいいんだと思う。
    でも、いつも用心しておくことは大事だけど。
    はやくCPIとか、見てみたい気がする」

    「インフレが、またいつ火を噴くかわからないからね。
    でも、FRBが経済を絞りすぎると、今度は景気縮退とか起きそうだし。
    失業率とかが急に悪化してFRBが金利下げとかしても、効いて来るのは2か月後とかでしょ?」

    「そういう難しいかじ取りをしなければいけなくなったのは、4年前のFRBに原因があると思う」

    「りんちゃん、それを言ったら、おしまいだよ」

  • 「先週のPCEは、ほぼ予想通りでしたが」

    「決算がギリギリだったけどな」

    「マイクロソフトもグーグルもよかったんだから、大丈夫よ、大丈夫」

    「お〇え、わかってんのか?
    あれがダメだったら、大暴落だったろうが。
    GDPが下がり気味で、デフレータもPCEも予想より大きかったよな。
    紙一重だったよな!」

    「大丈夫よ、大丈夫」

    「そういう奴が、全財産するんだからな」

    「ですが、問題だったハイテク系の決算とPCEを無難に切り抜けましたよね。
    ということは、株価はここらでひと段落というような流れになるのではないでしょうか?
    注意するべきなのは、相変わらず決算と、今週の雇用統計くらいと申しましょうか」

    「インフレはどうなるのだろうか?」

    「かなり心配ですよね。
    でも、GDPやその他の指標がだいぶ落ち込んで来ていますから、やがては雇用にも影響してくると思うのですが」

    「今や、移民が雇用を支えているという話もあります。
    そうなると、雇用は減らず、経済が停滞し始め、インフレは高止まりのスタグフレーションになりそうな気もすると言いますか」

    「経済が停滞し始めれば、雇用が絞られるか、賃金が下がるかします。
    ですから、インフレがそれほど悪くなるとは思えないです。
    最後の我慢どころではないかと…」

    「どうせあいつらのプロレスごっこなんだからさあ、大丈夫なんだって!」

    「大統領選挙の年に大暴落というのも、確かに考えづらいが」

    「もう少し様子を見るべきかと思っていましたが、少し動いてもよいという気もしてきました。
    何か煮え切らなくはあるのですが…」

    「まあ、そんなものなのかも知れないかな…」

    「やっぱり、意見、変えてんじゃんWWW」

    「財産するのは、お〇えだからな」

    「なんでそんなこと言うのよ!###」

    「知るか#」

    「だが、為替があれほど上がると、ドル資産を持つ気が起きなくなるのだが」

    「それは確かにそうですね。
    今は、為替が高止まり、株も上下に振られる時期だと思いますから、かなり慎重になってもよいと思いますよ」

  • 「ドットコムバブルの時のように、ということだろうか?」

    「今は、バブルではないと思いますよ。
    ドットコムバブルの時は、みんながどんどんPC関係に投資しました。
    ゴア副大統領の頃から進められた情報スーパーハイウェイ構想などが実現され、みんながPCを使い始めたためにどんどんPCが作られ、その結果、生産が過剰になってPC価格が値崩れしました。
    それまで、十数万円していたノートパソコンがいきなり数万円、3万円などとなり、しまいには『ネットに加入してくれるなら、タダでPCをあげる』などとなっていました。
    そんなふうに、みんながPCや通信関係の生産に参加し、設備投資が過熱して生産過剰になったために値崩れしてバブルがはじけました。
    でも、今のAI関係はNVIDIAの一人勝ちで、GPU価格は数百万円にもなっています。
    そういう状況に、他の半導体メーカーがやっと追いつこうとしている状態なので、まだまだ、ドットコムバブルの時のような崩壊の序章は現れていない思いますが」

    「ってことは、やっぱり、一時的に下がっている可能性が高いのか…」

    「だから、そういうことなのよ。
    あいつらのやらせなんだって」

    「ですが、インフレが再燃しかけているのも事実ですから、今週発表のGDP関係とPCEなどには気を付けた方がよいと思いますよ」

    「うぃず、やっぱり、お〇えがいてくれてよかったぜ」

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