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当たり前のことを書いても「講釈を垂れる」と言われたので、FXや株関連の独り言のためのトピを作りました。基本は好き勝手な随筆風になると思います。の掲示板

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  • 2025/12/07 18:55
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  • 昔からの疑問なんですが、実需筋じゃないのにドルを売って円を買っている人たちって、どうやって儲けを出しているのか、不思議に思っていました。
    円高になれば思惑で株安になるし、さらに、輸出企業を中心とした企業業績もメタメタに悪くなるんだから、円を買ってそれを株に投資するのは、長期の反発を期待するのでなかったらできないことだと思います。
    円を何千億円も借りて持っているようにすると、円はドルなどに比べて利率が安い通貨なので、何らかの形で毎日何億円も消えて行くことになる思います。

    投機筋がドドドっと大量に円を買って円高にしたとき、彼らはその円をどうやって持っているのか、不思議でたまりません。
    自国経済が極度に悪化している場面なら、大損するよりも減り方を少なくするという意味で日本国債に投資なんていうのは、ありかもしれません。
    でも、自国経済が悪くなっていない(むしろいい)のに、自国の通貨を売って円を買う人たちは、どういう投資先を持っているのか、気になって仕方ないです。

    他の掲示板で聞いてみても、納得のいく答えに行き当たりませんでした。
    ということは、素人考えですが、単に円を買って円自体が上がることを待って持っているのを基本として、何千億円も円を買っているのではないかと思います。
    必要もないのに円を買うということは、株の整理ポストで起こるようなマネーゲームの「博打札」代わりに円が使われているような気がしてなりません。
    陶器の欠片でも木札でも草木の根でも何でもいいのですが、何か売買されていて賭けの対象になるものがあれば、いつでも「博打ゲーム」が始まると思います。
    といっても、あんまり変なものでやると賭博罪になったりするので、株や通貨などの「当局のお墨付き」があるものを使えば、好きなだけ公に「博打」ができると思います。
    日本の通貨である円は、そういうふうに使われている気はないでしょうか?

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掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

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    a_f***** 12月7日 18:55

    「民間データがメインだが、先週はけっこう11月分のデータが出て来たな」

    「ADPとかPMIとか、落ち込んでたよね」

    「ですが、その他のデータは予想より良かったです。
    ISM非製造業とかチャレンジャーとか新規失業保険とか。
    クリスマス商戦に向けた消費もよかったですし」

    「ああ、そういえば、雇用関係はよくなってたよね。
    11月の政府閉鎖が終わって、みんなの心が軽くなったんだろうとか言ってたけど。
    でも、一時的なんじゃない」

    「だいぶ、良いのと悪いのが混じって来たな。
    少し前は、多くが良い方のデータだったんだが」

    「やはり、少し冷え込んで来たようですね」

    「だけど、金利下げをするはずだから、大丈夫なんじゃない?」

    「まあ、そこはその後を見てみないと分からんだろう。
    ちょうど、データがそろってくるしな」

    「ところで、先週は植田総裁の金利上げが話題になっていましたが」

    「そのために、円高方向に振れたりしたな」

    「でもさあ、金利を上げたいのは分かるんだけど、金融政策でどうにかならないんじゃないかな?」

    「というと?」

    「日本のインフレって、食品に引きずられてるでしょ。
    外国のココアとかが上がったのは仕方ないとしても、米が50%以上上がったよね。
    だから、他の食品や果ては飲食店の価格なども『当然だ』っていう『錦の御旗』をもらって上げた。
    そして、みんなが『食品はもっと上がりそう』『だから仕方ない』とか思い始めた。
    そうなったらさあ、簡単にインフレなんか止められないよ。
    特に、高市政権が緩和政策をしたいこともプラスされて」

    「ですが、飲食店の価格が上がっているのは、人手不足による人件費の分が大きいと思いますが」

    「低金利で為替とかも円安傾向になっている分もあるだろう」

    「だけど、みんなが『物価高ってしょうがないよね』と思い始めたことが、一番効いていると思うんだ。
    そういうときに、農協が春にコメの買い取り価格を50%も高く設定したよね。
    あれって、金融政策じゃなくて農業政策の大失敗だと思うんだ。
    あんなことやらせといて、『金融政策で絞り込む』って言うの、不可能に決まってるじゃん」

    「まあ、それはそうかもしれないが…」

    「そもそも、経済がよくなったから給料とか上がって、それで消費が増えてインフレが起こるって言うのが、良いインフレでしょ。
    だけど、自民党のリフレ派って、無理にインフレを作り出したよね。
    それって、失敗したら奈落の底だよ。
    いつかのアルゼンチンみたいにならなければいいけど。
    リフレ派って、気が狂ってるのかなとか思う時があるけど。
    農家の収入が苦しいって言うのは分かるけど、じゃあ、『公務員の給料をいきなり50%とか上げても平気なの?』って聞きたいよ。
    農協は春の買い取り価格を50%増しに設定して、実際にそれだけのお金を払った。
    だから、新米が出た秋以降も、50%以上の価格で取引されている。
    自分勝手にもほどがあると思うんだけど」

    「それはさすがに言い過ぎだと思いますが…」

    「だが、そういう面もあるんだろうな…」

    「ミニマムアクセス米とか増やすしかないよね。
    まあ、とにかく、今週はFOMCがあって、来週は日銀会合があるから、市場が動くのはそういうのを見てからってことかな。
    特に再来週は、非農業部門雇用統計があるし」

    「その頃になれば、クリスマス休暇になってあまり売り買いされず、安定してほぼ上げて行くんじゃないか?」

    「かなり先の話ですから、なって見なければ分からないのではないでしょうか」

    「まあ、それはそうかな」

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  • 「やっと、指標が発表され始めたな」

    「ですが、まだ9月のデータなので、それほど参考にならないかと」

    「それはそうだが、まあ、発表されないよりはずっとましだろう」

    「そうですね」

    「9月のデータなら、何もわからないんじゃないの?」

    「大体の傾向は分かるぞ。
    失業率が増え始め、消費が減少し始めたってとこだな」

    「じゃあ、まずいことになりそうとか?」

    「まだ、そこまでは行っていません。
    ですが、FRB理事の一部が言い始めたように、雇用は崩れ出すと止まりませんから、予防的に利下げが行われる可能性が高くなったはずです」

    「インフレより雇用ってことかあ」

    「本当なら今週発表になるはずの雇用統計を見届けてから動きたいところなんだろうが、政府閉鎖の影響で、まだスケジュールが少し伸びているからな」

    「インフレって、本当に落ち着くのかな?
    関税をかけといて何も影響がないですっていうの、変じゃない?」

    「その可能性はありますが、やはり、雇用は急激に悪化する物ですから、そちらの方が優先されるのでしょう」

    「インフレって、実体経済だけじゃなくて、みんなの思惑も効いてくるよね。
    期待インフレとか言うやつ。
    あれも、一旦火が付いたら怖いはずなんだけど」

    「確かにな。
    だが、そうも言ってられないくらい雇用関係が悪くなりそうなんだろうぜ」

    「期待インフレと言えば、日本の政策は酷かったですね。
    食料品、特に主食のコメの値段をドンドン上げさせたために、それを原因として期待インフレが一挙にすすみ、実際のインフレを引き起こしました。
    あんなに上がった食料品の値段を放っておくなんて…」

    「農林族の利己主義的な動きが、全てを壊しちゃったよね」

    「そういうのをわざと利用してデフレ脱却の起点にしようとしてたんじゃないのか?
    最低賃金を上げたから、下手をすればもっとしつこい悪性のインフレが起こる可能性もあるけどな」

    「もう、どうしようもないんじゃない?
    そういうことより、先週はグーグル関係でアメリカハイテク株が動いていたよね」

    「グーグルのジェミニの性能がよくなり、また、ソフトウェアだけではなくハードウェアもグーグルのTPUを使うということでしたね」

    「あれは、かなり強力だったんじゃないか?」

    「AIモデルの成績でChatGPTを追い越しただけではく、ハードウェアの性能でも追い越したと言えますよね。
    まさか、こんなに早くエヌビディアのハードウェアに対抗馬が現れると思いませんでした」

    「グーグルが作ったそのTPUとか言うの、そんなにすごいの?」

    「TPUとは、テンソルプロセッシングユニットの略です。
    一方、エヌビディアの方は、GPU、グラフィックプロセッシングユニットですね。
    名前の通り、GPUの方は2次元の処理に特化していますが、グーグルの方はテンソルつまり、3次元以上のN次元の処理に特化しています。
    TPUの方が次元が上である分、行列演算をつなげた3次元以上の処理をより早く行えます。
    かなりのアドバンテージを持っていると言えるはずです」

    「しかも、グーグルはハードからソフト、ネットまで、全て内製で揃えることができるしな。
    だから、他の企業でTPUの購入を申し込む奴が現れ始めたわけだ」

    「じゃあ、今までGPUを応援していた人たちって、相当苦しくなりそうとか?」

    「おそらく、苦しくなると思います」

    「実際に、エヌビディアや、ChatGPTを推したソフトバンクグループの株価が落ちていただろう」

    「アメリカのハイテク株が株価指数を引っ張って来たよね。
    その大手が崩れると、株価指数が上がらなくなって、日経225とかも困るんじゃない?」

    「どうなるかわかりませんが、その可能性はあると思います」

    「もしかしたら、エヌビディアからグーグルやブロードコムなどに美味く乗り換えることができるのかもしれないが、そうではないと、株価指数に影響するのだろうな。
    今は、なんとも言えないが」

    「そういうこともあって、今週の株価はどうなるかわかりませんね」

    「ADPやISMなどの民間が11月分として発表する最近の状況を表す指標が大事になるな。
    それを見てみるまで、あまり状況はわからないと言えるだろう」

    「そのような感じですね」

    「なーんだ、そんなあやふやな状態なんだ(笑)」

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  • 「おい、なんで美国大統領が俄罗斯びいきなんだ?」

    「金をもらっていたからだと言われている」

    「トランプホテルなどの事業は、本当だったら潰れていた。
    だけど、トランプの事業が危なくなると、なぜか毎回、俄罗斯人富豪などが現れて130億円とか数十億円とかの援助がされた。
    普通なら誰も投資したくないような物件に対してね。
    そのおかげで今のトランプの事業が生き残れたんだ」

    「トランプは、197,80年代の美国と蘇聯(ソ連)が冷戦でバチバチにやり合っていた頃に何度も東欧やモスクワを訪問している。
    本人はトランプタワーをモスクワに作るためのビジネスで行ったなどと言っているがな。
    また、あいつの最初の妻イヴァナ・マリエ・トランプは、チェコの出身であり、KGB協力者だったなどと言われている」

    「それと、トランプを支持している勢力には、美国のエネルギー産業が後ろについてるだろ。
    美国エネルギー産業は、第2次世界大戦前から蘇聯に入り込んでいて、今でも俄罗斯関係の石油を掘り出している。
    彼らは、冷戦など関係なく、俄罗斯に深い権益を持ち続けていたよね」

    「そういうところに、民主党のバイデンがウクライナを支援してロシアを叩くようなことをした。
    不買運動などを起こされるとたまらないから、美国エネルギー企業も俄罗斯から撤退せざるをえなかった。
    大損をしたわけだ」

    「『この野郎!』ってくらい、美国エネルギー企業やその陰の勢力は民主党のバイデン政権のことを頭に来ていると思う。
    だから、今回のウクライナによる美国エクソンモービルとシェブロンの俄罗斯関係の石油の大事な積出基地への爆撃は、かなり厳重に注意したいはずだよ。
    俄罗斯周辺部からも撤退になったら、激怒だよ」

    「逆に言えば、ウクライナがそういうことをしなければ、それなりに支援を続けるということではないだろうか。
    俄罗斯関係エネルギーを叩くと、エネルギー価格が上がるしな。
    美国世論上、もう、公然と親俄罗斯とはできなさそうだ。
    だから、今回の和平勧告は、それほど厳しい意図はないようだとも言われている」

    「そういうことだったのか。
    今回も指標とはあんまり関係ねえ話をしちまったな」

    「ほとんど指標が発表されてないんだから、仕方ないよ」

    「本格的に雇用統計や物価統計が出始めたとき、どのくらい悪化しているのか、逆に悪化していないのかが問題になるのだろうな。
    それまでは、情報に合わせてそれなりにやっていくしかない」

    「まあ、そんなところだね」

    「なんか、情けねえなあ…」

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  • 「やっと、雇用統計が発表になったな」

    「だけど、9月のデータだから、あまり傾向を読み取れないよ」

    「そうだな。
    少し悪くなっているような気はするが」

    「失業率が4.4%くらいになると、一挙に坂を転げるように悪くなるのが通例だから、けっこう微妙な位置にいるって言えるかな…」

    「あとはCPIの発表だが、10月分の発表は行われず、11月分が12月18日に発表されされるようだ。
    相変わらず霧の中を運転するような物だな」

    「次の美連邦公開市場委員会に間に合わないから、ちょっと心配だけど…」

    「そんなことよりよお、先週は、まずは、台湾関係だっただろうが。
    台湾問題で揉めたから、日本の観光関連株が下げ、それが週初に世界に波及しかけたよな」

    「ああいうのはどうしようもないよ」

    「政治イベントは読めないからな」

    「当分続くのかよ?」

    「中華側は『一つの中国』の問題があるから、少なくとも、ポーズを続けざるをえないのだろう」

    「日本側も、周辺国でバンバン武力が使われたら、用心するしかないよ。
    だけど、どっちもそれほど熱くなっていないから、それなりにやって行けるんじゃないかな」

    「そうか。
    美国がまた変な和平案とか言ってることもあって、世界中が戦争指向みたいになるのかと思ったぜ」

    「そういうことはないだろう。
    だが、美国の和平案は酷かったな」

    「和平って聞いて株は上がったけど、いくら何でも、ウクライナがかわいそうだよ」

    「だが、ウクライナにも問題があると思う。
    ゼレンスキー政権が大規模な汚職をしていただろう。
    あれで、一挙に立場が弱くなったと思う。
    基本的にトランプは俄罗斯(ロシア)びいきだしな」

    「汚職だけじゃなくて、クピャンスクが占領されかけていることも問題だよ。
    最近トランプがウクライナに色々やらせてたみたいだけど、結局、埒が明かないっていうか…。
    あと、エクソンモービルやシェブロンが俄罗斯関係で掘り出している石油の積み出し基地をウクライナが叩いてしまったし…」

    「おい、なんで美国大統領が俄罗斯びいきなんだ?」

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  • 「今週も、経済指標の発表はなかったな」

    「いつまでやってんだ?
    ゴタゴタとよお」

    「もうすぐ終わるよ。
    つなぎ予算みたいなのが通ったから。
    だから、『20日に雇用統計の発表をする』って米国労働統計局が発表しただろ」

    「あんなに休んでた状態で大丈夫なのか?」

    「いくつかのデータは欠けると言っているな」

    「ったく、しょうがねえな。
    まともなデータも発表できねえのかよ」

    「どこかの国よりかは、ましだろう」

    「だけど、おおよその傾向ならわかるよ」

    「問題なのは、データが悪かった時だな」

    「一挙にガーッと下げるってか?」

    「その可能性は、0ではないな」

    「でも、まだ雇用がそれほど落ち込むとは思えないよ。
    それより、やっぱり物価高の方が心配だ。
    実際、連邦準備制度理事会の理事たちの何人かが物価高に言及し始めたから」

    「やっぱり、そっちも問題になるのか。
    だが、まだ発表されてねえから、どんな風になってるのか分からねえよな」

    「まあ、そうだね。
    民間データでは、結構上げて来ているみたいだけど」

    「こっちは指標見て戦ってんだからよお、何にもできねえぜ。
    政局みてえな突発イベントばっかりに振り回されてな」

    「まあ、そう言うな。
    政局を見るのも結構面白いぞ」

    「そういえば、中華は美国への希土類の輸出規制を伸ばしたよね。
    その代わり、美国も関税を下げたりしたけど」

    「そういう取引を見ているのも、結構面白いな。
    中華の方が優勢に見えたがな」

    「政局とか言うなら、台湾有事について日本の首相の発言が問題になったりしてたよな。
    中華の総領事とかがきつい発言をしてただろ」

    「あれは、日本側の方がもっともだよ」

    「そうか?
    よその国が中華のことに口を出すんじゃねえって思えわねえか?」

    「六国合従を忘れたのか?」

    「それがどうした?」

    「秦は周りの国々の領地を奪い取っただろう。
    だから、周りの六国が不安を抱き、秦に対して戦線布告をせざるをえなくなった」

    「春秋戦国時代ならいざ知らず、平和な時代に武力で勢力を伸ばすようなことをすれば周りの国々が用心するのは当たり前だ」

    「そうか…。
    その気持ちもわかるな…」

    「チェンバレンがナチスドイツに対して宥和策を採ったために、最終的に未曽有の大戦が起こったしな」

    「チェンバレン?
    ナチスドイツ?
    なんだ、それは?」

    「いや、それはいい。
    忘れてくれ」

    「あと、美国の大統領とか言うのは、ロシアと組んで中華に対抗するとか言ってたよな?
    そんなふうに行くと思うか?」

    「それは絶対に無理だ」

    「ああ、絶対にありえないよ」

    「だけど、美国の専門家がそう主張してるぜ」

    「あいつは、本当の愚か者だな」

    「まったくだ。
    学者とは思えない夢の世界で生きているルナティックなデイドリーマーだ」

    「そうなのか?」

    「ロシアが美国と結んで中華を衰えさせたら、次は自分の番になるに決まっている」

    「体制も人権意識も全て違うから、中華が潰れた時に次に標的になるのは明らかにロシアだよ。
    そういう風に、自分の首を絞めるわけがないよ」

    「ウクライナ戦争とかを見ても、裏でどれだけロシアが中華と組んでいるかわかるはずだ。
    そういう国を引きはがせるわけがない。」

    「なるほどな…。
    なんか、経済とは全っ然関係ねえ話をしちまったな」

    「関係ない話をするくらいしかすることがない。
    今週辺りから再開されることになる指標発表を待つしかないのだろう」

    「あと、エヌビディアの決算も大事だよ。
    それまでは、体力温存かな」

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  • 「先週も発表なしかあ…。
    いつまで続くんだろう、政府閉鎖」

    「共和党も強硬姿勢を続けるみたいだから、12月まで続くとか言われ始めたよね。
    直ぐに解除されるとかの楽観報道の後」

    「じゃあ、みんな不安になるよね。
    だから、株価も下げて来ちゃったし」

    「庶民からしたら、物価高な上にフードスタンプや医療費支援の減額とかをしそうな共和党を応援するわけないけど」

    「だから、選挙で負けちゃった。
    社民主義の人が当選したんで、びっくりしたけど」

    「自由主義の中での安全ネットの強化だから、ほんとの赤色革命とかじゃないよ」

    「うん、その点は安心した。
    それにしても、社会保障関係ってマイケル・ムーアが運動してた頃から充足されて来て、もうクラシックって言っていい話題のはずだけど。
    今さらオバマケアとかいじっちゃうのかな」

    「だから、共和党が負けた一因なんだよ。
    だけど、トランプとか、いまさら引っ込みがつかないし」

    「中西部は比較的いいのかもしれないけど、両海岸部の人たちって、結構頭に来る人達が多いと思う」

    「でも、そういう人たちの中にも『なぜ、他人の分を出さなければいけないの?』とかはっきり言う人たちも結構いるよ」

    「そうだよね。
    お金持ちの人たちって、レッセフェール支持の人たちが多いから。
    そういう人たちにとっては、物価が上がっても雇用が悪くなっても、株だけは上がっているから資産効果が出て何も気にならないんだろうけど…。
    まさに、wealth effectだよ」

    「だけど、AI関係の株は落ちて来た。
    そこに政府閉鎖の不安も重なって、株はかなり落ちそうなんじゃない?」

    「そこまでひどくならないような気がするけど。
    だって、先週話したみたいに、AI関係の企業ってエヌビディアからハードを買わなければいけない強制的な状況に追い込まれてるから。
    儲けが出ても出なくても、とにかくエヌビディアのハードを買ってAI関係を整えなければ顧客が逃げちゃうから。
    みんな泣く泣くエヌビディアのハードを買うしかない。
    だから、他の競争相手が現れるまで、エヌビディアの利益は続くよ。
    この点は、絶対にドットコムバブルの時とは違うから」

    「だけど、ハードを買わされる企業の方は、業績が悪くなるよね。
    みんな、競争激化の泥沼の中でとにかく投資をしなければいけないんだから」

    「ええ。
    だから、そういう企業のいくつかは、無くなっていくのだと思う。
    だけど、エヌビディアやそれに関連するハードウェア会社の方は、利益を出し続ける。
    ソフト側・ネット運営側の企業の血を吸い続けてね。
    もしもAI関係の株価が下がるのだとしても、ハードウェア系ではなくてソフトウェア系・ネット運営系の方の企業の株価が下がるのがメインになるだけだから、物凄く大きな調整にはならないと思うけど。
    ドットコムバブルの時みたいに大きな落ち込みが続くのではなくて、比較的早く立ち直ると思う」

    「それは、ありえるかも。
    だけど、AIがもっと発達すると、今度は雇用の方でも問題が出るんじゃない?」

    「今も少し影響が出始めているから、ラッダイトの打ちこわし運動みたいになったりしてね(笑)。
    でも、そういう場合でも、高級職に就いているお金持ち層にはあまり影響が出ないと思う。
    影響を受けるのは、単純集約型の労働をしている庶民層になるから…」

    「そういう暗い話とは別に、トランプ関税が最高裁で否定されそうだよね。
    これって、株価には明るい材料だと思うけど」

    「明るいどころじゃないよ。
    それが実現したら、一挙に株価は跳ね上がるに決まってる」

    「そうなればね。
    年内には最高裁が答えを出しそうだとか言う話だから、ある程度期待してもいいんじゃない?」

    「だけど、指標発表が再開されることは、心配の種になって来たよ。
    もしかしたら、悪いデータがどんどん出てくるかもしれないし…」

    「それもあるかあ…。
    どうなるのか、しばらく分からなくなって来たって感じかな」

    「いずれにしても、早く発表が行われて欲しいと思う。
    政府閉鎖が長期間続くと、それだけでも株価が下げる要因になるから」

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  • 「先週も、政府閉鎖で指標発表はなかったけど…」

    「いつまで続くんだろう。
    気になるよね」

    「11月4日に東部地方の選挙が終わるから、そうなれば両党が政策でアピールする必要がなくなるとか言われてる。
    そうなったら、もしかしたら、すぐ解決するのかもね」

    「でも、共和党の医療費削りって頑強だよ」

    「ええ。
    共和党議員も地方に帰るとそのことで突き上げられてるとか」

    「当り前になった医療費支援を今さら取り上げたら、社会保障主義革命とか起こるんじゃない?(笑)」

    「ほんと(笑)。
    それより、指標が発表されないから、大手テック企業の決算に焦点が集まってた」

    「金曜日に発表されたアマゾン、メタ、アルファベットのうち、クラウドを持っていないメタだけがマイナスになってたよね。
    やっぱり、時代はクラウドなのかな。
    チップを売りつける方のエヌビディアは、大きな利益を出し続けていて安泰みたいだけど」

    「今、スタンドアローン型だけをやってても、儲からないよ。
    ゲームだって、MMORPGとかになってるし。
    時々、RPGって、リモートプロシージャ―ゲームのことかなって思えて来るから」

    「はは。
    でも、AIが色々と手伝ってくれるから、ゲーム作りも楽になって来てるんじゃない?」

    「ある意味はね。
    特に、背景とかを自動でやってくれるから、そういうところは助かるかも。
    うちは、デザイン系のスタッフは少ないから。
    あと、高級言語ならプログラミングもしてくれるし。
    だけど、AIって、アセンブラで細かい手入れをするような所はやっぱり苦手だよ」

    「そうなんだ。
    でも楽にはなってるんだったら、昔の中小ゲームハウスみたいなのがまた乱立するんじゃない?」

    「わからないよ。
    ゲーム作りってとにかく人手がいるから今は大手の独占状態だけど、もしかしたらAIに手伝わせて中小でもそん色ないゲームがまた作れるようになったりするのかも。
    でも、中小って、資金面でも大変だし…」

    「経営に直結する話として、日米ともに政策金利の発表があったよね」

    「ええ。
    アメリカは1段だけ利下げ、日本は据え置きで、どっちも予想通りだった」

    「アメリカの物価って結構上がってきてるみたいだから、次の会合では様子見をしたい理事たちが結構いるみたいだ。
    それに対して、日本の方は利上げしなかったけど」

    「政府閉鎖が解けて、次に指標が発表され始めたときが、上か下か、大きく動くはずね。
    日本の場合、金利上げをしなかったのは、政権の方針に配慮したのかな?」

    「どうなんだろう。
    もしかしたら、アメリカでの指標発表後の株価暴落、ドル円暴落とかのシナリオを警戒しているとか?」

    「そこまでは、ないんじゃない?」

    「でも、労働関係が悪化しても、インフレが悪化しても、どっちも市場に大きく影響するはずだよ。
    このまま年末まで上げて行くには、どっちもちょうどいいくらいのゴルディロックスのようにならないとダメだけど、そうなるかな?」

    「そこは、箱を開けてみてのお楽しみかあ…。
    パンドラの箱みたいに、最後に希望だけが残ったりしてね(笑)」

    「いずれにしても、発表待ちだね」

    「ええ。
    発表までは、突発的に起こるイベントについて行くしかない。
    頼りないけど、それしかないよね」

    「もしかしたら、11月4日を過ぎたら急に政府閉鎖が解かれて、雇用統計とかも発表されたりして(笑)」

    「さすがに、それはないよ(笑)」

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  • 「CPI、株にいい方向に行ったんじゃねえか?」

    「ああ、少しな。
    だが、政府閉鎖中の今回のCPIはあまり信頼するなということが最初から言われていたな。
    さらに、内容もトランプ関税と関係のない部分が下がってたわけで、8月に追加関税が課されたから物価がまだ上げる余地があるだろう。
    ある意味、織り込み済みだったとも言えるしな。
    だから、上には行ったんだが、まだ用心しておく必要があると思うぞ」

    「じゃあ、下げるってことはねえってことだな?」

    「それは時期尚早だぜ。
    中国との話し合いがうまく行かなければまた元に戻るし、その他のウクライナ情勢なんかが悪化しても株は下げるだろう」

    「今まで言われてた本格的な下げとかは、ねえのかよ?」

    「そういうのは、指標が発表されて景気が悪くなっていると分かってからだな。
    テック株辺りが崩れると一挙に行きそうなんだが、そういうのは当分起こりそうもない感じがするしな」

    「テック株とかAIとか、危なくねえのかよ?」

    「意外に大丈夫なんじゃねえか?
    AI関係とかは、まだまだ利益を出してるよな。
    2000年頃のドットコムバブルに対比させる奴らがいるが、あの時は生産が消費を追い抜いて、信じられねえくらいの値下げラッシュになったからな。
    ノートPCなんか、17,8万円で売られてた奴が、インターネット契約をしてくれるならタダでいいとかってな。
    インターネット機器もそうだったよな…」

    「でも、中国製AIチップとか出てきてるだろ?」

    「まだ、エヌビディアに対抗できるレベルじゃないだろう。
    高額な製品を買わされる方はたまったもんじゃねえが、買わないと顧客が逃げてしまうからな。
    オープンAIの製品とか、東大の理三に合格するベルになって来たとか春ごろに騒いでいた。
    執事を雇うなら、愚かな執事より利口な執事、利口な執事より天才級の執事の方がいいってのは、みんなが望むところだ。
    だから、高額な製品を売りつけられて頭に来る方も、今のところは、顧客のためにどんどん競争するしかないわけだ。
    アプレンティスとか下っ端社員とか、その分割を食い出してもいるみたいだけどな」

    「そういうことか」

    「そういうことだ。
    AI分野で、生産過剰による値崩れみたいなことは、まだまだ、起こりそうもないだろうぜ」

    「じゃあ、大きく崩れるとしたら、指標待ちってことだな」

    「その他の政治的要因がきっかけになる可能性もあるが、今のところは指標待ちが一番あり得ることだろうな」

    「指標なら、今週も、新規失業保険とか発表されねえけど」

    「ああ。
    でも、PCEとかは発表されるみたいだろ。
    まあ、クリーブランド連銀がしょっちゅう価格を調べているから、それほどのサプライズは起こりそうもねえけどな。
    今週は、FRBが金利を下げそうだし、日銀が金利を維持しそうだったりもするよな。
    まあ、サプライズがあったとしても、それでも、根本的に大きく動く要因にはならないんだろうがな。
    やはり、早く指標を発表してもらいたいもんだな。
    そうじゃなければ、上にも下にも、思い切ってねらえねえからな」

    「つっても、少しは上なんだろ?」

    「そこは、自分で考えろ(笑)」

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  • 「なんか、世の中、ガタガタしてるみてえだけど」

    「まあな。
    政府が止まり、指標発表どころじゃねえってな」

    「大丈夫なのかよ?」

    「動くきっかけがねえから、上にも下にも右往左往って感じだな。
    高市が総理になれば、少しは混乱が落ち着くのかもな」

    「それまで待てばいいってことか?」

    「日本はよくても、アメリカがよくねえだろ」

    「でも、動くに動けねえんだろ?」

    「ああ。
    そのうち、どっちかに動くだろう。
    指標が連続的に発表されることになるからな。
    もしかしたら、関税の影響が出てトンデモねえ物価高になるかも知れねえし、逆に、AI関係の投資に引きずられてまたまた雇用が持ち直すのかもわからない。
    それまでは、政局とかトランプとかに揺すられるから、俺たち指標派には分からねえわけだ。
    FRB議長が緩和的な事言い始めたから、結構まずいことが詰まって来るのかもしれねえしな」

    「今は、どっちとも言えねえってことだな?」

    「まあ、そういうことになるんだろうぜ。
    投資じゃねえ賭けをするなら、いい時期かもしれねえけどな。
    特に、経済以外の何かのイベントが最後の一押しをするかもしれねえから、そういうのにも注意が必要だぜ」

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  • 「政治的イベントに振り回された一週間でしたね」

    「まったくだ。
    先週は何事も無ければ、無難に上げていただろうに」

    「日本株は、自民党総裁に高市さんがなられたため週初には爆上げしましたが、その後、公明党の連立離脱で下げました。
    アメリカ株は、政府閉鎖の関係で少し勢いがなくなっていたところに、週末にはトランプ大統領がまた、中国に関税をかけると言い出したため、下げて行きました。
    特に日本株にとっては、ジェットコースターのような上下の激しい一週間でしたね」

    「政治的イベントが、ここまで起こるとは思ってもみなかった。
    まあ、それなりにまとまっては行くのだろうがな」

    「まとまりますでしょうか?」

    「アメリカ株は、基本的には、雇用が痛まない限り大きな下げはないだろう。
    トランプの発言は、いつものチキンアウトするに決まっているから、それほど心配する必要はないのではないか?
    期限の11月1日まで2週間以上も猶予期間をとっているということは、「考え直せ」と猶予を与えているようなものだ。
    そのうち、いつものようにクルっと180度手のひら返しをすることになるのだろう。
    問題は、日本株の方ではないか?」

    「政局は読めませんものね。
    果たして、高市さんが総理になれるのかどうか…」

    「日本の野党に、まだ、あそこまでエネルギーが残っていたとは意外だったな。
    高市は靖国参拝や国防強化などを言っているから、中国が非常に敏感に反応していた。
    中国と関係が深いと言われる公明党は、黙って見過ごせなかったのだろう。
    その他の公明党軽視の事情などもな。
    まあ、野党が一人の候補でまとまるとは思えないから、高市が総理になる可能性が高いのだろう。
    だが、公明党が抜けて明らかな少数与党となるから、その後の政権運営で緩和政策などを打ち出しにくくなるな」

    「いずれにいたしましても、政策や政局は読みにくいですから、今週の市場動向は分からなくなってしまいましたね。
    唯一の救いは、アメリカの政府閉鎖にも関わらずCPIが遅れて発表になることくらいでしょうか…」

    「FRB理事も言っていたが、今は雇用関係のデータが大事だ。
    インフレ関係のCPIどころではないだろう。
    今週の日本株はおそらく下げから始まるのだろうが、とにかく、今週は日米ともに読みづらいな」

    「本当に、そうですね…」

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  • 「米国雇用統計は、発表が延期になってしまいましたが…」

    「そのようだな。
    だが、JOLTSとADPは発表済みだ」

    「ADPは、予想を下回りマイナスになっていました。
    先月分も」

    「雇用が冷え始めた兆候を表しているな。
    だから、金利下げを見込んで、市場が上げていた」

    「このまま、市場の上げは続くのでしょうか?」

    「かなり勢いがついてしまったから、何かイベントが起こらない限りこのまま少しずつ上げて行くのではないか?
    政府閉鎖などは、いつものことであるしな」

    「そういえば、前回もトランプ大統領の時に35日間閉鎖されていました。
    それでも、ドルの下げはわずかで、市場は上げていましたが」

    「何か、もっと大きなイベントがなければ、アゲアゲの雰囲気を冷やすことができないのだろうな」

    「ですが、今これだけ上げてしまうと、後の反動が怖いのではないでしょうか」

    「知ったことか。
    市場は、消え入る前に最後に爆上げをするものだ」

    「政府閉鎖が長く続けば、再来週のCPI発表などにも影響が出そうですね」

    「ああ。
    指標発表というトリガーがない分、安定して上げて行くのではないか。
    少なくとも、指標関連で何か大きく下げそうなイベントは起こらなくなる」

    「その後で、雇用縮小などが思った以上に進んでいた、などとならなければ良いのですが…」

    「金利下げをしたから、意外と、業績ではなく期待だけに支えられ首切りが減るのかもしれないな」

    「そのように軟着陸できれば良いのですが、雇用は、一旦悪くなると垂直につるべ落としのように落ちますから…。
    それと、まだ依然としてインフレの可能性もありますし…」

    「その可能性は高いのだろうな。
    その時には、もう、どうしようもないだろう。
    しかし、大事な指標がいくつも発表されそうもない状態で、どうやってFRBに先を読めと言うのだ。
    FRBも神ではあるまい」

    「そうですね。
    ところで、日本の方は新自民党総裁が決まり、緩和策が取られるとして上げて行きそうですね」

    「そのようだな」

    「でも、米国経済がはじけた時は引きずられることが必定ですから、そうそう安心していられないと言いますか…」

    「だが、それは今ではなくなっただろう。
    かなり緊張しながらも、当分は、上げを楽しめるのではないか?」

    「ですが、皆が安心しているこういう時こそ、逆に売り勢力が仕掛けたりもしますから…」

    「まあ、散々踏みあげられた今の売り勢力には、当分、それほどの力は残っていないのではないか?
    それよりも、政局などの突発イベントだけが、今は怖いと言えるはずだ」

    「確かに。
    意外と、日本の野党が結束して独自の総理を立てるなどとなり、想像を絶することになるかもしれませんね(笑)」

    「そういうことがあるのならば見てみたいものだが、今の日本の野党にはそういう力は残っていないだろう(笑)」

    「それは、そうですね(笑)」

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  • 「PCEは、予想どおりだったな」

    「そうですね。
    一旦下がりましたが、予想どおりだったので、その後、みんな安心して株価を上げていました」

    「あれが、わかってないってことの典型ね。
    予想通りだったけど、物価はだんだん上げているじゃない。
    しかも、その他の経済指標も結構よかったから、FRBが利下げする必要性がなくなって来てるわ」

    「それは言いすぎっすよ。
    予想通りに、まだまだ年内は利下げっす」

    「焦点は、やはり、雇用統計の方に移っているんだろうな。
    今週は、JOLT、ADP、雇用統計と、結構大きな発表が重なるな」

    「あと、ISMも重要だと思います。
    製造業、非製造業、ともに」

    「まあ、その点に異論はないけど、インフレも大事よ」

    「わかってるよ」

    「それと、政局なんかも絡んでこないっすか?
    日本では自民党総裁が決まるっす。
    アメリカでは、債務上限とかで政府機関が止まるかもしれないっすね。
    トランプは、今回は本気だとか言ってるっす。
    そうなったら、雇用統計とも10月末まで発表されないとか。
    万が一そうなったら、それまで、爆上げっすね」

    「そんな甘いわけないわ!
    今でも超高値圏に来てるんだから、ちょっと何かあったら暴落よ。
    特に日本株は今では買い残がすごく溜まって来てるから、負の大爆発のエネルギーを貯めてる状態だし」

    「でも、まだ、『きっかけ』がないっすよ。
    特に、きっかけになりそうな、雇用統計の発表さえも伸びてしまったなら」

    「まあ、そうだよな。
    でも、政府機関閉鎖とかでガタガタやるってことは、米国市場全体の信用が落ちるってことになるんじゃないか」

    「確かにそうですね。
    米国政府の信用が失われてしまいますね。
    あと、トランプ大統領は新しい関税とかも言ってますよね。
    あれが、また問題にならなければ良いのですが…」

    「あれは、いつもの脅しなだけっすよ。
    だから、米国株も日本株も、上げ上げっす」

    「まだきっかけがないから気楽なこと言ってられるのよ。
    今週の雇用統計とか、もしも良すぎたら、どうするの?!」

    「いや、だから、それはまだ確定してないっすよ…」

    「まあ、上げに乗って買ってみるのも手だが、十分に注意した上でする必要があるよな」

    「そうですね。
    いつでも撤退できるように備えた上で、動くべきですね。
    特に、アメリカの新学年が本格稼働し始めて大きな買いの動きが続くのか、見極めたいところですね」

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  • 「先週は、指標は大したものはなかったよな」

    「指標はね。
    でも、日米とも中央銀行の金利発表の影響がすごかった」

    「確かに、大きな影響があったよなあ」

    「もっと落ちるのかと心配になったんですが、結構戻りましたよね」

    「でも、これから上値は重くなるんじゃない?」

    「しかし、雇用は悪い傾向が出たと言ってもまだ余裕があるし、インフレもだいぶ落ち着いているんじゃないかい?」

    「あのね、インフレを舐め過ぎよ。
    だから、FRB議長も思い切って金利を下げられないんで」

    「雇用関係で新規失業保険が結構いい数字になってたっす。
    もしかしたら、去年みたいに、雇用が心配された後でまた戻るとか」

    「それは、ありえないと思います。
    6月ごろから長期にわたって、雇用関係は冷えて来ていますよね。
    むしろ、4.2%前後を通り越して悪くなりかけた時の雇用関係は、一挙につるべ落としのように悪くなるものだから…」

    「だけど、予想通りにならないのが雇用統計だよ」

    「さすがにありえないでしょ!
    それに、みんなインフレを舐めてるし」

    「それもそうかな。
    4月の分に加えて、8月にさらに上乗せした関税分までかかって来るんだったよな」

    「ですが、景気が冷え込んで来ているために、インフレはそれほど増進しないかもしれません。
    やはり、焦点は雇用の方ではないでしょうか」

    「それもあるよね。
    雇用とインフレに挟まれて、FRB理事たちも、もさぞ頭が痛いところなんだろう。
    誰かさん一人を除いて」

    「一応は中央銀行関係の大きなイベントが過ぎて一安心だけど、パーッと晴れやかには行きそうにないわね。
    PCEの発表もあるし」

    「それに、株価が落ちる季節になったというアノマリーもあるしね」

    「PCEの後には、問題の雇用統計が控えているっす。
    そこで持ち直せば」

    「まだ言う?
    そうなったら、金利下げの回数が減るから、市場には大打撃じゃない!」

    「少し、慎重に言った方がいいのかもしれないですね」

    「用心しすぎっすよ。
    こういう時こそ、個人主体の売りを食べるつもりで機関投資家が踏み上げを狙ったりするものっすよ」

    「そういうのも、あるかもしれないですね」

    「ここは行きたい奴には行かせればいいんで、結構慎重に動くべきなんじゃない?」

    「そんな感じなのかもしれないなあ。
    まあ、今週は、みんなもわからないんじゃないかい?」

    「そうですね…」

    「ところで、チビたちはどうしたのかしら?」

    「みんな、経済の話とかは、まだ無理だと思うけど。
    興味がないっていうか」

    「ああ、そういうこと」

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  • 「PPIは予想外の下落、CPIは予想通りで上げていましたね」

    「物価より、焦点は雇用の方に移っているんじゃないですか?
    雇用者数の年次改定値が-91万人だったから、FRBとしてはそっちも考えなければいけなくなっているはずだから…」

    「物価の話は、『収まっていく』という見方がけっこう出て来ているようだ。
    雇用関係が悪くなるから消費が抑えられていく、という主張が現実味を帯び出したよな。
    別の言い方をすれば、景気の縮退が起こりそうだということだ」

    「そうですね。
    ですから、今週の小売売上が少し手掛かりになるのかもしれませんが、指標上の本命は10月発表の雇用統計になるのではないでしょうか。
    その前にPCEなどがありますが、もう、あまり焦点が当たっていないようですし…。
    ただ、その前に先を読んだ人たちがポジションの整理などをするのかもしれません。
    FRBの金利発表などが契機となって」

    「雇用が冷え込んでいくのだとしたら、株価は材料出尽くしとかで反転しそうですよね。
    でも、そういう統計データより、日本株の方は石破総理の退陣と次の候補者の経済政策への思惑で爆上げしていました。
    こういう時って、読むのが難しいですよね」

    「確かにそうですね。
    株は複雑系と言われますよね」

    「だが、何か解くカギがありそうな気もするよな。
    たとえば、伊藤の方程式を解くとか」

    「ウィーナー過程は、いたるところで連続でなければ成り立ちません。
    株の世界は、今週の総理退陣のようなハプニングだらけですから、あまり意味がないですね。
    特に、トランプ政権下においては」

    「いや、そういうハプニングは、測度0の集合に属するだろう。
    だから、ハプニング以外の所では、ある程度の予測ができるのではないかい?」

    「少しは可能性があるのかもしれませんね。
    でも、売買頻度の少ない銘柄のチャートを見ればわかるように、基本は離散関数ですよね、株は」

    「物理現象について、数学的に厳密過ぎるだろう。
    実際、欧米の証券会社などは、NASAのロケット工学などの研究者たちをヘッドハンティングして、伊藤の方程式のような確率過程を基礎とした式を解いて株価などを決めていると言われている。
    そして、アメリカ系の証券会社とヨーロッパ系の証券会社では、用いる式の細部が微妙に異なっているなどとも言われている。
    だから、彼らの方程式を真似できれば、それに合わせて売買して大儲けができると言われているよな。
    大口がこれから売買するタイミングが手に取るように分かってしまうのだから」

    「彼らが用いている方程式の同定は困難だと言われていますよね」

    「たしかに、そういう問題はあるのだろうな」

    「さっきの話で気になったんですけど、FRBが利下げすると経済が崩れるとか言われてますよね。
    実際は『経済が悪くなり出してから手当てしても、その効果は遅れて現れるから、経済の悪化はすぐに止まらず進行する』ということみたいですが。
    ということは、今回もそうなりそうですよね」

    「その確率は高いと思います」

    「いやいや、ちょっと待ってくれ。
    そうならなかった時もあったじゃないか」

    「ですが、そういう例の出現回数は、非常に少なかったですよね」

    「だからといって、今回もそうとは言い切れない。
    何か、『利下げとリセッション』の関係を見抜けるモデルでも作れればいいんだけどな」

    「それこそ、複雑系に対して無謀な挑戦をするような話です。
    複雑系において『利下げの直後にリセッションが現れるかどうか』の関係を解くことは、双子素数の確率密度を解くようなものでしょう」

    「いや、それは…たしかにかなり困難な問題だな…日常語的用法として…」

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  • 「雇用統計、よくなかったですね」

    「でも、その分、金利が下がりそうですよね。
    だから、株は上がるのかなって」

    「それはないだろう。
    雇用統計は悪くなりすぎた。
    しかも、6月分はマイナスに修正されていた。
    これは、不況に突入する傾向を表している。
    株が上がるわけがない」

    「そういうことですね」

    「なるほど。
    じゃあ、当分、景気は悪くなりそうってことですね…」

    「ただ景気が悪くなるだけではないです。
    FRBは9月以降の利下げを行わざるを得なくなるでしょう。
    そこに、トランプ関税による影響が加わるのだから、インフレはますます進むはずです。
    つまり、スタグフレーションの可能性さえ現れたということですね」

    「そうでなくても、9月は下げのアノマリーが強い時期なんだから、株は上げにくくなったよな。
    もしも年末にかけて少し回復するというアノマリーに乗ったとしても、下手をすれば、それから数か月から1年以上、アメリカ株は苦しむことになるんじゃないのかい?」

    「けっこう、大変なことになって来ちゃいましたね…」

    「もう少し、雇用が緩やかに減ってくれればよかったのですが…。
    でも、雇用が落ちるときはつるべ落としのようになるものですし…。
    今週のPPIやCPIなどを見て、どうなるか判断して行くしかないですね。
    とは言っても、話は雇用の方に行っていて、その対応だけで精一杯ですが」

    「そんなところだね。
    ところで、君は『2度づけ』じゃないのかい?」

    「私が?
    どうやって、それを証明できるのかしら?」

    「年齢や性別、容姿は?」

    「他人の空似ですね」

    「では、名前は?」

    「たまたま同姓同名の人がいるだけです」

    「なるほど、僕が色々と例を挙げても、君がただ『違う』と言えば、証明できないわけだ」

    「どこの誰について言っているのか知りませんが、その人物は私ではないのです」

    「僕が、年齢、性別、名前、住所…などを挙げても、無駄になるってことだね」

    「その通りです。
    あなたが例示を続けても、あなたは、私がその人物であることを証明できません。
    それが、観念の学問と言われる数学と、実際に物を扱う物理学や化学などとの違いですね」

    「物理学などで『これは絶対に正しいだろう』と思えた法則でも、『実は間違っていた』と言うことがあり得るということだね。
    その可能性を、いつまで経っても、観念の世界においては排除できない。
    しかも、僕も有限の時を生きる人間であるから、可算モデル全体を言うことができないしね」

    「いいえ、あなたが可算モデル全体をカバーできたとしてさえも、それでも私はこう言えばいいのです。
    『私はその人物ではありません』と」

    「ω無矛盾の世界か。
    モデルが超純的になってしまうよ。
    僕ら有限の人間には、さらに手の届かない世界だけどね。
    ∃、∀、Δ、Π、Σなどが飛び交う世界か…いいね」

    「ただし、普通の日常社会では、常識を疑われてしまいます。
    私は、この世界のために仕方なく言っているのです」

    「あの、二人とも…」

    「あら、数学の話に熱中してしまってごめんなさい」

    「他の話をして悪かった。
    料理の話をするべきだったよな」

    「そうじゃなくて、僕たちは経済の話をしていたんですよ!」

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  • 「まあな。
    FRBとしても、頭が痛えとこなんだろうな。
    雇用が落ちかけているが、トランプ関税の影響でインフレが起きそうだ。
    だから、何もないならインフレ対策の金利維持で、もしも雇用が大きく落ちそうなら急遽利下げということになるんだろう。
    そういう時は、雇用対策が後手に回るからしばらく経済も市場は落ち込むよな」

    「じゃあ、初めに下げとけばいいじゃん」

    「バ〇か。
    それをやってインフレが大増進したらどうするんだ?」

    「いずれにしても、今週の雇用統計を見てからじゃろうな」

    「ああ」

    「もう、上げるとか下げるとか、どっちかにしてほしいっつーの」

    「あやせさん、人生と同じで、株とかも上げ下げがあるから面白いんです。
    そうでなければ、『乱高下の反対は無関心』になってしまいます」

    「きゃー、たかくら君、すごい深みがある」

    「ちょっと…おかるん…変なこと言わないで…!」

    「アップダウンなら、いつかは平均に戻るんだよー」

    「ちょっとー!
    雰囲気壊すようなこと言わないで!」

    「そっか!
    じゃあ、それで投資とかすればいいじゃん」

    「そう簡単にはいかねえぜ」

    「『完全なる混沌は完全なる秩序』とか言ってみても、そういうボリンジャーバンドを使うような手法は大抵失敗するぜ」

    「そもそも、M2の拡大とかで流れ込みが発生するだろうが。
    まじめに積み立てろ、人間」

    「株価の分布も、正規分布じゃなくF分布とか言われてるしな。
    ランダムウォークの確率方程式を解こうとしても、これも色々と問題が発生する。
    そういううまい話があるなら、もう、みんながやってるだろうな」

    「そもそも、指標や政治のファンダメンタルズが大きく影響してくるから、テクニカル的な手法だけじゃあうまく行かねえだろが」

    「でも、それなら、今だけはうまく行きそうじゃん」

    「おま〇、トランプ発言とか、見たことねえのか?」

    「だからさあ、朝令暮改で数時間で『あれは無し』とかなってるじゃん。
    これって、ランダムウォークその物じゃん」

    「う、おめ〇…それは…たしかに…」

    「おま〇、意外と、天才なんじゃねえか?!」

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  • 「先週のPCE、予想通りだったんだよー」

    「でもさー、その割に株とか下げてたじゃん」

    「やっと、バ〇な人間どももインフレの恐ろしさに気づいたんだろうぜ」

    「それよりも、3連休前のポジション整理と、今週の雇用統計を考慮してなんじゃねえのか?」

    「お姉さま、雇用統計って前の2か月分が大幅に下方修正されたんですよね?」

    「おう、よく知ってんじゃねえか」

    「ということは、今週の雇用統計も悪くなりそうということですか?」

    「みんな、そう思ってるよな」

    「じゃが、そういう時に限って逆に行くのが雇用統計の厄介さだぜ。
    そもそも、前回大幅に下方修正されたのは公務員関係だったろうが。
    マスクがどんどん公務員を辞めさせたんじゃから、その影響が5、6月分に出てなかった方がおかしいのよ。
    そして、7月分については、逆に民間部門の改善により全体が増えておっただろうが。
    今回の8月分は、アメリカは9月から新学期が始まるから、その準備期間として学校や会社などで人を雇い始めるぜ。
    だから、『下に行く』とか勘違いしていると、足をすくわれかねねえだろが」

    「ま、そういう見方もあるんだろうな」

    「それなら、また株が爆上げとかってことですか?
    どこまで行くんだろう…」

    「もしそうなったとしても、上げねえだろ。
    そうじゃなくても、PCEのデータ見て年内2回利下げが1回になりそうだとか言ってる奴がいるんだからよお」

    「僕には、よくわからないのですが」

    「金利を下げられねえ、だから、株が下がるってことだ」

    「そういうことですか」

    「じゃあ、せっかく家の問題が片付いたのに、今度は不況とかになりそうってこと?」

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  • 「少し気になったんですが、毎週足さずに複利で同じだけの効果を出すには、どのくらいの倍率が必要になるんでしょうか。
    あやせさんが既に1週間働いたことを考量して」

    「それって、3倍とか4倍とかの利子で5,6週後とかってこと?
    たかくら君って、すごいこと考える!」

    「何か切りの良くなる倍率と切りのよくなる週がありそうな気がして」

    「おめ〇、憑かれてるだろ」

    「確かにな。
    ももの言ってる2倍とかで、そんな都合のいいことは起こらねえぜ」

    「そうなんですか?」

    「ああ。
    もものバイト代をIと置いてみろ。
    それを毎週全部ジャンク債に突っ込めば、n週後の資本Kはこうなるよな。
     K = I+I(2^1)+I(2^2)+I(2^3)...+I(2^n)
    これを等比数列の和で表せば、次のようになるだろ。
     K = I{2^(n+1)ー1}/(2-1)
       = I(2^(n+1)ー1)
    まだおま〇らは習ってねえだろうが、今はそうなると覚えとけや。
    ドーマーの方程式を解いたりする時の基本だからな」

    「でもって、おめ〇はそのKがもっと稼ぎのいいジャンク債で置き換えられんじゃねえかって言ってるわけだ。
    こんなふうにな。
     I(2^(n+1)―1)= Iα^(n+1)
    これを色々と置き換えて整理すれば、おめ〇はこう言っていることになるぜ。
     2^m = α^m + 1^m   」

    「おま〇は、5,6週後そうなるんじゃねえかって言ってるけどなあ、そこからmを無限大まで数えても、ぜってえ、そういう解は存在しねえことが知られてんだわ」

    「そうなんですか…」

    「何か他のアニメのやつにとり憑かれて連れて来ちまっただろ、おめ〇」

    「物の怪は、名前を読んだらダメっすね」

    「まったくだ。
    縁起が良くねえったらねえぜ。
    そうでなくとも、今週のPCEとか来週の雇用統計とかは、頭が痛いのにな」

    「はあ…すみませんでした」

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  • 「先週は、指標どころじゃなかったんだよー、イェー」

    「ジャクソン会議一色だったですね」

    「あれで上げるとは、人間ってえのは愚かだな」

    「確かにそう思う。
    パウエル議長は『データに基づいて行動する』って言っただけなのに」

    「でも、雇用関係について見直すとかも言ってたじゃん」

    「データに基づいてね」

    「だから、今まではデータにも入ってなかったっつってんの」

    「そういうとこに過剰反応するのは、おバ〇のやることでしょ」

    「んだと!」

    「まあまあ。
    パウエル議長も仕方なく言ってみたとか、なんちゃって」

    「そんなところなんだろうな。
    トランプが煩かったからよお」

    「これから4月分の関税の影響が出るよな。
    今週のPCEとか、やばそうだぜ。
    しかも、その後は8月分が上乗せになっていくからな」

    「それでも株価とかは上げてんだから、なるようにしかならねえんだろうな」

    「それよりも、家、どうすんのよ」

    「なるようにしかならねえだろ」

    「ああ!もう!
    毎週2倍くらいになるジャンク債とかあったらいいのに」

    「そんなもん、あるわけねえだろ!」

    「だから、もしもそういうのがあったらの話だって!
    そしたら、あたしのバイト代を毎週足して、一挙に大金持ちなのに」

    「そんなうまい話があるか。
    まじめに働け、人間」

    「少し気になったんですが、毎週足さずに複利で同じだけの効果を出すには、どのくらいの倍率が必要になるんでしょうか。
    あやせさんが既に1週間働いたことを考量して」

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  • 「先週のコアCPI、上がってたわよね###」

    「お〇えの言いたいことは分かる」

    「普通は、あれでは金利は下げられないと思いますが…」

    「でも、市場は上げてた。
    だから、ふぃーろが買おうって言ったのに!」

    「それはダメです」

    「PPIはもっと劇上げだったんで、インフレ圧力が消えてなかったじゃない#
    企業が関税に耐えられなくなって、価格転嫁を始めたみたいよね#」

    「CPIが上昇しなかったのも、石油価格が政治要因で下落したからだしな」

    「その通りよ!
    PPIには関税の影響がもろに出てきたじゃない!
    PPIは先行的だから、これから小売価格とかに跳ね返ってCPIとか上げて行く可能性が高いわよね。
    しかも、8月には追加関税もかけたんだから」

    「でも、市場は上げちゃった」

    「だから、それが間違いだって言ってるのよ!」

    「まあ、そうなんだが、市場には『上げたい』という欲求が渦巻いていたんだろう」

    「いずれ、『養分』になって吸収されないとよいのですが」

    「吸い取られて枯れ果てるわよ!」

    「だが、勢いがつくと下げにくいのも確かだぞ」

    「わかってるわよ。
    でも、みんなで自殺行動するレミングスみたい!」

    「このまま、決定的なデータが出るまで、上げが続くのでしょうか?」

    「こうなると、その可能性もあるな。
    一番ありそうなのは、9月の雇用統計やFOMC辺りまで上げて、その後、現物で売るの下げとかではないのか?
    だが、今週のジャクソンホール会議や来週のPCEあたりで下げる可能性もあるが…」

    「物価と失業率なら、FRBは物価の方を重く見るわよね」

    「普通ならそうだが、外野がうるさくなっているからな」

    「そういう時こそ、FRBの独立性が重要なんじゃない。
    もう、外野が1.5%下げだとか勝手なことを言うのこそ、fed upよ!」

    「一部の勢力がどうしても勢いを保ちたかったのかもしれないが、データを無視して過度な利下げ期待を煽ったせいで市場が変な風に動いていることだけは確かだ。
    この先、読みにくくなったな」

    「こういう時こそ、慎重に行くべきではないでしょうか?」

    「上げに乗るのも手だが…、普通はやらないだろうな。
    やはり、慎重にか…」

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