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「先週のPCEは、少し上げましたが、ほぼ順調でしたよね」
「順調というには、少しまずいんじゃないか?」
「どうしてですか?」
「少しずつ上げているから」
「でも、予想どおりの上げですから、それほど心配することはないとか?」
「まあ、今週の雇用統計次第だろうな」
「雇用統計がよすぎると、FRBが金利を下げづらくなる」
「ですが、みんなはFRBが金利を下げるって予想してますよ」
「おそらくな。
一旦下げ出した動きをここで急に止めるわけにはいかないからな」
「今回の後、次回は様子見になりそうな気がする」
「確かにな。
FRBだけでなく、みんな、トランプの政策を見極めたいと思うだろう。
減税、関税、移民対策、金利下げの要求、あらゆる意味でトランプの政策はインフレを増進させそうだ。
データ次第だが、それまではあまり波乱もなさそうだな」
「特にクリスマス商戦がある。
バイデン政権の最後の贈り物みたいに」
「日本株は下げてましたよね?」
「トランプ発言と円高が効いたんだと思う」
「トランプ発言は置いておくとして、東京のCPIが跳ね上がっていたな。
あれが、為替に効いたんだろう」
「じゃあ、日銀は12月に利上げするってことですか?」
「その可能性が高まったはず」
「だが、少し変だな。
エネルギーへの補助金が打ち切られたことは仕方ないが、コメの価格が上がり過ぎだ。
去年並みの収穫量にも関わらず、68%の値上がりなどありえない。
誰かがどこかで暴利をむさぼっているか、本質的にコメの生産量が供給に追いつていないのだろう。
そういう国内問題、特に人間が需要を減らせない主食の値段を金利で抑え込もうというのであれば、鬼畜政権ということになるだろうな」
「そういうことをやってると、コメの輸入自由化とかになると思う」
「まあ、そういう話は置いておいて、今週はどうなるんですか?」
「雇用統計、FRB議長発言、ISMなどに気を付けておけば、それほどまずいことにはならないんじゃないか」
「そのくらいだと思う」 -
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「先週は、大した指標がなかったな」
「指標の週ってより、エヌビディアの週だったじゃん。
みんな、エヌビディア、エヌビディアってさあ」
「どうせ、いい決算になるに決まってたのにな」
「でも、株価は下げてたけど」
「それは、一時的な動きね。
その後上げてたじゃん。
てかさあ、EPSが去年から2倍も上がってる企業の株が安くなるわけないのよ。
1年で2倍なら、PERとかすぐに半分になるんだから、お買い得でしょ。
昔みたいに3,4倍とかにはならなくてもね。
ジム・クレーマーとかウルフリサーチとか、軒並み押しになってるし」
「オートマ、パワステ、パワーウィンドウなどが出た頃の車と同じだな。
否応なく、それを付けなければ売れなくなった。
企業が装備せざるをなくなっているところに、エヌビディアの独占状態だからな。
大替品を作る企業が現れた時、エヌビディアが恨まれなければいいがな」
「それよりもさあ、プーチンが核戦略を見直すとか言ったから、株が下がったよね」
「あれは、バイデンのファインプレーが効いたっしょ。
トランプ縛りもしてね」
「ラブロフ外相が取り繕って、大したことにならなくてよかったっていうか」
「あと、日本はCPIが落ち着いてきたから、植田さん、どうするのかしら?
舐められて円安とかやられると、それは困るけどね。
でも、景気の足を引っ張りたくないだろうし」
「それは、12月になってから、状況を見ながら決めるんじゃないか?」
「まあ、そうかもね」
「あと、ヒンデンブルクオーメンが点灯してたにゃん」
「だけど、それって、何度も点灯してるからあまり当てにならないよ」
「用心しとく分にはいいんじゃない?
でも、12月相場で、少し上げて行きそうな雰囲気ではあるけどね」
「今週のPCEとFOMC議事録で、売り勢が動く可能性も0とは言えないだろう」
「まあね。
0とは言えないけど、可能性、低くなってない?」
「じゃあ、今週は上げて行くってこと?」
「その可能性が高いってことっしょ」
「でも、用心はしておくべきね」
「たしかにな」 -
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「先週のCPIは、ほぼ予想どおりだったな」
「じゃあ、波乱なく株が上げていくってことにゃ」
「でも、ちょっと変な気がするんだけど…」
「ちょっとどころじゃないでしょ。
もう、大ありって感じじゃん」
「たしかにな」
「えっ。
予想通りだったのに?」
「予想通り『高止まり』だな」
「そうそう。
ガソリンと自動車なんかが安くなってたけど、家賃と賃金は相変わらず高止まりだったじゃん。
あれって、明らかに『まだまだインフレ的』ってことよ。
いつ復活するかわからないってことね。
しかも、PPIとかは上がってたし、小売売上高もよかったし」
「じゃあ、トランプトレードで上がってた株は、もう、終わりってことかにゃ?」
「その可能性が高いんじゃない?」
「おれは、そこまで酷いとは思わない。
先回は台風でかく乱されたから正確には言えないが、雇用環境が悪化してきているのは事実だ。
だから、率が下がったとはいえ、一応は、フェドウォッチは12月の利下げを予想している。
しかも、年末はセンチメントが上がるときでもある。
だから、株は年末まで上下しながら少しだけ上げて行くんじゃないか?」
「ああ、それはあるかもね。
でも、『やっぱ、インフレが復活しそう』とか『やっぱ、景気いいから』とか言って、金利が高止まりしそうでもあるじゃん。
ってことは、期待して動くと大きく外れる可能性があるよね」
「せっかく、年末ラリーの時期なのに」
「それより、来年のトランプになったときの方が心配だよ」
「それはあるよねえ」
「トランプは、減税などの景気刺激策をするから、インフレと米国債の信用が心配になるだろうな。
どうなってしまうことやら…」
「来年のことを言うと鬼が笑うって言うじゃん。
だから、足元を見てくしかないんじゃない?
心配するべき面も言ったけど、飛びぬけて悪いデータがなければ、やっぱり年末ラリーで上げて行きそうな気もするからさあ」
「今週は、アメリカは大した経済指標の発表がないけど、日本はCPIと植田総裁の発言があるよね。
そういうのに気を付けて、ついて行くくらいしか手がないのかな?」
「そんなところにゃ」
「そんなところね」
「そんなところだな」 -
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「そういうことですわね。
トランプが下手をして、日本の失われた20年のアメリカ版とかにならなければいいけど…」
「まあ、変な政策が年明けから始まる前に、年末までは上げ潮の安泰を楽しむのも悪くないんじゃないか?」
「ですが、そういうときこそ、気を付けるべきですわ。
みんなに『大丈夫』と思わせて資金をたっぷりとつぎ込ませた上で、金持ちたちが一挙に手を離すと、彼らはその分のお金を大儲けした上でみんなは大損しますから」
「まさか。
ありしあの考えすぎじゃない?」
「みんなが『まさか』と思っているとき、そういう時こそ絶好の機会なのよ。
一応、大丈夫とは思うけど、ちょっと用心しておくべきかなって思って」
「だけど、金持ちたちはどういう理由をつけるんだい?
それほど理由を思いつかないんだけど」
「長短金利が正常化して、ちょうど2か月くらいですわよね。
と言うことは、このくらいで一度『へこみ』が現れるものですわ。
それをわざと大騒ぎして、金持ちたちが大きな売りを出しても、誰も怪しまないですわね」
「じゃあ、今週のCPIとかPPIとかかな?」
「そこで何か理由が付けばそうするのでしょうけれど、そうでなければ、12月初めの雇用統計とか、ねらい目はまだいくらでもありますわ。
ですから、『万が一』に常に用心しながら『上げを楽しむ』べきですわね」
「相変わらず、ありの見方は冷静だな(笑)」
「そこが、ありしあのいいところなんだよ(笑)」 -
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「じゃあ…」
「各国とも、困るんじゃない?
特に、関税がかけられるんだから。
普通、通貨が安くなればその分輸出が増えるっていう益が発生するけど、その分がなくなり、さらに、資源や原材料の輸入分のコストが上がってしまうだろ。
だから、輸出産業にとっても、すごく困ることになるんじゃないか?
何もいいことのない自国通貨安かあ…」
「その通りですわ。
一時的にはよくても、トランプの政策はバブル的でありアメリカの国際競争力を著しく落とすことにもなりますわね、タコ足食いのように」
「じゃあ、株とかは下げて行っちゃうんだ…」
「今はまだ大丈夫じゃないか?
まだ、トランプが政策を始めていないんだから」
「FRB議長がFRBは行政府とは独立だと言ってトランプを牽制してましたわね。
パウエル議長には、冷静に頑張ってほしいものですわ」
「ちょっと気になったんだけど、日本の自動車産業の決算が総じて良くなかっただろ。
あれって、既に、トランプ効果なのか?」
「そう言われればそうだよね。
自動車産業って、1社だけでも1円安くなると何千億円も儲かるとか言われてたよね。
でも、1円どころか、1ドル120円の頃に比べたら、3,40円くらい安くなっているのに儲けが減ってるとか言うんだから」
「それは、トランプ効果ではないわ。
何と言っても、アメリカ経済はまだ健全ですが、弱りかけてもいるのよ。
だから、家とか自動車とか、高いものを買えなくなっているっていうか」
「じゃあ、やっぱり、経済対策は必要なんじゃない?」
「でも、下手にそれをやると、インフレが復活してしまうだろ。
だから、バイデンたちが動けなかったんで」
「そういうことですわね。
トランプが下手をして、日本の失われた20年のアメリカ版とかにならなければいいけど…」 -
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「先週は、何と言っても大統領選挙だったよね」
「ほんとうにそうだったな。
これで、株高、ソフトランディングは確定かな」
「それは、甘いですわ」
「なんで?
みんなそう言ってて、株とか上げてるのに」
「俺も、不思議に思えるんだが」
「なぜなら、トランプの言うとおりにすれば、インフレが復活するに決まっているからですわ。
トランプは、各種減税をすると言っています。
また、国債をどんどん発行しろとも言っていましたわ。
関税をかけろ、移民を送り返せなどとも言っていましたわね。
さらに、FRB議長に金利を下げろとしつこく要求もしていましたわ。
これって、どれも、インフレを超強力に復活させることになりますわね」
「それはそうだな…」
「でも、インフレが進んでも、経済が活性化すれば、みんな幸せになるんじゃないの?」
「そうはならないのよ。
こういう状況でインフレが進めば、逃げ水を車で追うように、賃金より物価の方がさらに先に進んで離れていくから」
「そういうことなんだ…。
でも、トランプは『日本円を上げすぎて日本に楽をさせすぎている』とか言ってたよね。
だったら、日本とかヨーロッパとか中国とかは、自国通貨が上がってインフレが収まるんじゃない?」
「それも違うわね。
トランプの言うとおりにしたら、インフレが進むでしょ。
そうなったら、トランプがいくらFRBに金利を下げろとか言っても、下げられなくなるわ。
しかも、FRBの決める金利は、オーバーナイトとかの短期金利を縛ることはできても、長期金利を縛る権限はない。
ということは、長期金利は市場でそれほど下がらず、ドルも下げようがなくなるわね、1,2年くらいの短期においては。
だから、イールドカーブをねらう銀行業なんかの株が上がってるでしょ」
「じゃあ…」 -
665
「先週は、雇用統計が大きく落ち込んでしまったけれど…」
「心配ありませんわ。
あれは、大型台風2個とボーイングのストの影響が大きいため、参考データになりませんから。
それに、もしデータが正しかったとしても、一回だけで判断することにもなりませんし」
「それならいいんだ。
ところで、今週の株式市場とかは、どうなってしまうんだ?」
「わかりませんわね」
「ありにしては、ずいぶん簡単というか」
「当り前ですわ。
アメリカ大統領選挙によって、結果が大きく変わってしまいますもの。
しかも、トランプになった場合でさえ、読みが外れる可能性が発生していますから、なおさらですわ。
だから、市場も様子見をしていますわね」
「そういうことか。
じゃあ、今週は考えるだけ無駄ってことだな?」
「そういうこと、ですわ!」 -
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「先週、日本株が下げるとは思いませんでした。
選挙の時に株は下げないということは、十数回続いていた傾向でしたから」
「よほど、自公の勢いが心配になったみたいですよね」
「それよりも、ASMLが決算を失敗したために、アメリカで半導体株が下げたことが主な要因ではないでしょうか。
そして、やはり、選挙前のアメリカ株は軟調になりますから、その影響も大きいのでしょう」
「これからどうなってしまうのか、心配になりますよね」
「そうですね。
ですが、一部に曇りが出て来たとはいえ、アメリカ経済は力強いです。
ですから、選挙で一時的にへこむあるいは停滞することがあっても、それほど心配する必要なないと思いますよ。
金利下げもありますし」
「でも、トランプが当選するとまずいことになるんじゃなかったですか?」
「長期ではそうなるでしょうね。
金利が上がり、一時的に株価が下がって上がった後で、上がりも下がりしなくなり鳴かず飛ばずの状態になるのではないでしょうか。
財政のばらまきと関税は、じわじわと長期でアメリカ経済の体力を奪いますからね。
もしもそういう状態が数年から十数年続けば、しまいには、金利が高いのにドルが下がるというような事態まで起こることでしょう。
もっとも、それは、十数年とかの長期の話であって、そこまで行く前に手当はされるのでしょうが」
「選挙の結果が気になって、投資どころじゃないですよね」
「その通りです。
アメリカの市場参加者たちも、今はどちらにも動けないみたいですね。
しかも、今週はGDP速報値の発表がありますし、さらにPCEと雇用統計が連日で発表されるという珍しい事態も立て込んで予定されています。
さらに、日本では日曜日に選挙があり、日銀政策決定会合もあります。
そして、来週初めには大統領選挙があるのですから、この週は、上下どちらに行くのか読みづらいですね」
「じゅあ、売買するときはものすごく気を付けてということですか?」
「細心のレベルで気を付けるべきです。
まあ、その後は大きく動くと思いますから、どちらかに賭けて当たればかなり儲けられますが。
しかし、それには大きな危険が伴いますから、しっかりと覚悟をしたうえで自己責任で行うべきですね」
「よく、わかりました」 -
663
「先週も今週も、大した指標発表はありませんね」
「妖怪学校にとって、経済指標とか関係ないんじゃないですか?」
「教養として現代の人間社会の仕組みを知っておくことは必要ですよ。
それに、はるあき君、君の場合は物を壊したために幾分かを償うという事情がありますから、なおさらです。
お給料だけでは、つらいでしょう」
「それを言われると、そうなんですが…。
でも、大した指標がないなら、上げ下げしながらも少しずつ上げて行くってことですよね?
あまり、心配がないというか…」
「さあ、それはどうでしょう」
「えっ、まずいんですか?」
「アノマリーとして、10月は中旬から下げやすいのです。
特に、大統領選挙の年は」
「でも、それって先週大丈夫ということになったんじゃないですか?」
「それは、先週までの話です。
ハリス候補の勢いに、少し陰りが出ているようです。
そのため、トランプメディアの株価が上がってきているとか、金利も上がってきているというように、安定状態から少し懸念すべき状態になっているようですね。
日本の場合は選挙が終わるくらいまでは安定だとしても、アメリカはわかりませんよ」
「トランプメディアの話は一儲けしようっていう人たちが賭けで買っているだけだと思いますが、金利が上がっているのは変ですよね?
トランプはFRBとかに圧力をかけて金利を下げるはずだとか言われてましたが」
「そうですね。
ですが、トランプの言うとおりの政策を行えば、財政赤字が一挙に膨らみ、ドルや債券の信用が落ちて金利が逆に上がっていく、それも膨大なスピードで、などと言っている人たちもいますよ。
だから、今、ドルや債権を買っている人たちはノーリスクと言えないのです、トランプが勝ったとしてさえも」
「そういうことなんですか…」
「でも、まあ、大国アメリカの経済がそれほど早く痛むとも思えませんから、一応、今のところ安泰と言えるのかもしれませんね。
ただし、中東情勢や中国情勢など、ブラックスワンはいつどこで現れるかわかりませんし、アノマリーも無下に否定できない面もありますから、用心しておくことは大切ですよ」
「そこは僕もわかっています」
「そうですか。
それならよいのです」 -
662
「先週のCPIもPPIも、ほぼ予想通りで順調って、市場は考えたみたいね」
「ほぼ順調ね。
少し迷っていた感じもしたけど」
「でも、みんなそんな感じになってたし…」
「インフレは、ちょっと増えていた。
特に、コアCPIが結構高めで下がっていないのが気になるよね。
賃金も家賃も、しつこく下げないものだし」
「まあ、それはそうなんだけど。
じゃあ、インフレが再燃するってこと?」
「今はまだ平気だけど、その可能性は0じゃないと思う。
でも、1回だけのデータで予想することは避けるべきだ。
僕としては、今回のデータは金利下げが言われ出した後の1発目のデータだから、少し上振れしただけだと思いたいんだよね」
「なんだ。
脅かさないでよ。
だったら、このまま市場は上げて行きそうってことでしょ?」
「そこも、ちょっとだけ心配な面がある。
意外と知られていないけど、米国市場は10月中旬くらいからへこみを作ることが多いんだ。
しかも、大統領選挙の年でもあるし」
「でも、それって単なるアノマリーだよね?
それに、今回の大統領選挙は、現政権のハリスが勝ちそうだから、波風は起きなさそうだし」
「だから、ちょっとだけ心配って言ったんだ。
波風が立たなければ、急に株が落ちたりすることはない。
でも、心配しておく必要はあると思っただけ。
特に今週は目立った指標はない。
だから、そろそろ始まった企業決算とか、万が一の場合のブラックスワンとかが気になるくらいなんだけど、一応はアノマリーとかにも気を付けておいた方がいいと思ってさ」
「なんだ、そういうこと。
私だって、いつもちゃんと用心はしてるわよ」
「だったら、それでいいんだ。
まあ、FRBとしては予定通り0.25%利下げをして行くのだろうから、そう意味でもあまり荒れる要因はなさそうだ。
ただ、市場ではハードランディング派とソフトランディング派がまだ揉めているみたいだから、少しは用心しておく必要があると思ってね。
そういう『まさか』っていうときに限って、変な仕掛けをする人たちもいるから」
「わかってるって(笑)」 -
661
「先週の雇用統計って、あれ、何?
全然増えてたし、失業率も改善してた上に、賃金もすごく伸びてたでしょ」
「ああ。
でも、あれは、利下げ効果の最初のが現れただけだと思う」
「えっ?
最初の効果であんなに効いたら、ちょっと、インフレとか、やばくなるんじゃない?」
「最初は効くんだよ。
ただし、効いているのは『希望』だけで、実際的効果はまだない。
センチメントが改善して、雇用主とかが『もうちょっと耐えてみよう』とか『もう少し採ってもいいかな』とかになってるだけの話だ。
最初の一発は『希望の光』なんで、その後、少し下げたり上げたりしながら、本格的な利下げの効果が出てくるはずだと思う」
「なんだ。
そういうこと。
じゃあ、株価には、今回の雇用統計がそのまま影響するわけじゃないってことだよね」
「そう思う。
でも、今回のデータでアメリカ経済はそれほど痛んでいないことが確認できてリセッションの可能性が減ったから、株価は少し上げて行くような気がする」
「うーん、上げかあ…。
ちょっとまだ、信じられない気もするんだけど」
「インフレが心配だからね。
でも、インフレが進んでまずいことになるにしても、少し時間がかかる。
だから、今は平気なんじゃない?
まあ、アノマリーは10月は下げやすいから、どっちともいえない面もあるけどね」
「でも、やっぱり、今週のFOMC議事録とCPIくらいは気になるんだけど」
「もちろん、そうだよ。
少し上げの方が優勢かなっていう状態になっただけだから、いつまたどんなことが起こって下げが優勢になるかわからない。
今週も、用心に越したことはないんだ」
「わかった。
大体、そんな感じなのね」 -
660
「先週のPCEは、見かけ上はずいぶん下がったようじゃな」
「見かけ上なのか?」
「そうじゃ。
見かけ上じゃ。
FRBが重視していると言われるコアの方は、上げっておったではないか」
「そう言われれば、そうだが」
「少し前のCPIの時も、全体は少し下がり気味じゃったが、コアの方は変わらなかったでありんす。
ガソリンと中古車などが安くなったのに、賃金と家賃などがインフレを引っ張ったせいじゃ。
この傾向が今回のPCEでも現れたようじゃのう。
これでますます、安易な利下げが難しくなったはずじゃ」
「だが、市場は、年内に0.5%下げなどがあると見ている。
それに、まだ、雇用関係の方があるだろう。
ここで、雇用関係が悪くなれば、一挙に金利下げとかもあるはずだ」
「一挙に下げてどうするのじゃ?」
「雇用が悪いなら、強くテコ入れをしなければならないだろう?」
「金利下げの実体的な効果が現れるのは早くとも2,3か月後、普通は半年後くらいからじゃ。
今は時間的な対応が必要な時であって、量的な問題ではないんでありんす。
即効的な効果としては、暗闇に灯を点けて『希望』を持たせることしかできぬはずじゃ。
今は、量ではなく、時間的な敏捷さが必要とされる時じゃろう。
それが間に合っていないのならば、既に打つ手なしと言うことじゃ」
「そう言われればそうかもしれないが。
しかし、大きく下げれば、人々のセンチメントも大きく動くんじゃないか?」
「逆の方向に動くかもしれんぞ。
『FRBは景気後退に備えている』とな」
「それだったら、まずいな」
「いずれにしても、今週の雇用関係のデータに注目が集まるのは必至じゃな」
「JOLTS、ADP、非農業部門か…。
今週も目が離せないな」
「それはそうと、日本株の方は大きく下げそうじゃの。
石破ショックなどと申してな」
「確かにな。
いったい、どうすればいいことやら」
「すべては石破総理の思惑に依存しておるから、わしらにはどうすることもできん」
「では、あまり荒波の来ないような政権運営を願うしかないということか」
「それしかできんじゃろうな(笑)」 -
659
「大方、民主党議員たちの意見に忖度したのじゃろう。
大統領選挙では、株価を上げて勝ちたいからのお。
中には0.75%の利下げを主張した者たちさえおったようじゃな」
「俺個人としては、ハリスを応援している。
しかし、0.5%とやったために市場に不要な不安を与えた。
そして、インフレの復活と言う不安要素も生み出した。
そうなれば、ハリスが当選したとしてもその前半はインフレ対策で何も政策を打てなくなるんじゃないか?」
「トランプたちにぐちぐち言われながら、そうなるじゃろうな。
しかも、思ったほど株価も上がらないようじゃ。
金利下げ当日は株価が上がった。
というか、無理に上げた。
だが、翌日からは、前日の勢いが続いておらぬようじゃな」
「いろいろと不安を生んだから、市場としてはそうなるだろうな」
「そういう不安定な状態が続くから株価は思ったほど上がらず、今週のPMI、耐久財受注、PCE、その後の雇用統計、CPIなどが発表されるごとに、右往左往することになるのじゃろう。
FRBは愚かな手を売ったものじゃな」
「かえって、ハリスの足を引っ張ったような気さえするな。
だが、民主党系の市場参加者たちが『死ぬ気で株を支えるつもりだ』と言っていることにならないか?」
「その傾向はあるじゃろう。
じゃから、不安定な中でそれに乗ってみるのも悪くはなかろう。
じゃが、そうならない場合にも注意しておくことが必要じゃな。
特に、金利下げが行われ長短金利差が正転したときは、FRBが景気の悪さを隠すものでもあるからな。
わしらの知らぬ特殊な情報を隠していて、2か月後くらい、11月中旬くらいになって『実は違いました』などと言うことが起きやすいものじゃ。
じゃから、乗ってみるにしても、慎重にも慎重な姿勢を取りながらということになるじゃろう」 -
658
「先週のFRBは、やってくれたものよのお」
「ああ。
まさか、50bpで来るとは、思いもしなかった。
あれで、大丈夫なのだろうか?」
「大丈夫なわけなかろう」
「やはり、経済が落ち込んでいるということか?」
「逆じゃ。
経済はそれほど落ち込んではおらぬ。
しかし、一挙に0.5%の金利下げをしたのじゃから、インフレが心配じゃ」
「インフレか。
パウエル議長は『インフレは抑え込んだ』と言っていたが」
「それが、甘いのじゃ。
そのうち、インフレが息を吹き返すことじゃろう。
バーンズやボルカーの頃のようにな」
「だが、まだ0.5%だろう」
「利下げ自体が効いてくるのではない。
初めは、利下げへの『期待』が効いてくるのじゃ。
実際、新築住宅などは『利下げが来る』として、既に上げる傾向を示している。
そういう効果は、雇用や製造業などでもみられる傾向じゃ」
「なるほど。
期待の後に、実際的な効果も出てくるということか。
それならば、やはり、上げすぎのような気もするな」
「ここは期待だけを持たせて0.25%にしておけばよかったのじゃ。
その後、少しずつ下げれば、期待と実際的な効果が相まって雇用や投資を下支えしながら、インフレも落ち着かせることができたじゃろうに」
「だが、次のFOMCは11月だろう?
その前に、大きく手を打っておきたかったということはないのか?」
「それなら、『FRBが後手に回っている』ということになるじゃろう。
というか、前回のFOMCで既に手を打っておくべきだったということになりんす」
「そうか。
やはり、FRBは不要なレベルでの金利下げをしたようだな」
「大方、民主党議員たちの意見に忖度したのじゃろう。
大統領選挙では、株価を上げて勝ちたいからのお。
中には0.75%の利下げを主張した者たちさえおったようじゃな」 -
657
「先週のCPIやPPIは、かなり落ち着いたようですが」
「ああ。
だが、コアは下がっていなかった。
下がったのは、主にガソリンと中古車価格だった。
肝心の賃金と家賃の方が上がっていたから、FRBとしても、大きな利下げをすることはできないはずだ」
「でも、失業率は上がって来ていますから、今度の会合でFRBは手を打つのですよね?」
「その点は、間違いない。
ただ、0.25%で来るのか0.5%で来るのかで市場が割れているな」
「ECBのように、一挙に0.6%下げなどということもあり得るのでしょうか?」
「俺は、それはないと思う。
ヨーロッパは、アメリカよりも指標がもっと悪かった。
だから、かなりの利下げが必要だった。
アメリカはまだ景気のいい面もあり、それほど下げる必要はないだろう。
特に、先回の消費が好転したのは資産効果のせいだというような説もあるからな」
「そうなのですか。
いずれにしても、金利下げが行われれば、株価は上げて行くのですよね?」
「それは、わからない。
0.25%の通常の下げならば、FRBの経済政策がうまく行っているということであり、普通ならばそれほど変動は起こらないはずだ。
だが、それほど経済状態が悪くなっていないにも関わらず、0.5%下げを言う奴らが大量にいる。
奴らとしては、0.5%の下げならば『FRBの政策が後手に回り、リセッションが始まる』として売り倒すつもりなのだろう。
一方、0.25%の下げでも『期待以上の金利下げ効果が発生しない』などとして、売るつもりなんじゃないか?」
「彼らは、先回の売りで損をしているみたいですよね。
そうせざるを得ないというか…」
「諦めてだいぶ損切りをしたみたいだが、まだ、何を仕掛けてくるかわからない。
9月下げのアノマリーの最中で、アメリカ大統領選挙なども絡んでくるからな」
「一波乱起こしたいところなのでしょうね。
では、今週の見通しもどちらかに傾けるには危険なのですね?」
「そういうことになるな。
FOMCでの金利下げの幅に注目したい。
小売売上高も経済の見通しを示すから、かなり重要視されるだろう。
日本株の場合は、金曜日の日銀会合の結果について注意しておく必要があるだろうな」 -
656
「そういうことなのですか。
でも、株価が下がっているのは、気になりますよね。
特に、日本株の方は先物が千円以上下げているようですが」
「あの下げは、半導体株の下げによるんだろう。
特に、ブロードコムが決算を失敗したようだからな」
「このまま、半導体関係を契機として株が下げていくということは、ないのでしょうか?」
「売り方としては、踏ん張りどころだからな。
特に、日本株の場合、この間の激烈な下げをやった後で踏み上げられたから、絶大な損を抱えている奴らが多いはずだ。
また、外国勢のキャリートレードの分もまだ残っているしな。
だから、奴らとしては9月下げのアノマリーとか、今週のメジャーSQとか、なんでも使って8月のあのラインまで引きずり落として損を減らしたいんじゃないか?」
「では、やはりこのまま下げ続ける可能性が高いということですね?」
「それは違うと思う。
ソフトランディングであっても、ある程度の後退は起こる。
だからと言って、それがこの間のレベルの激烈なものになるのはおかしい。
データ的にはちょうどいいくらいで金利下げが行われ、経済状況としてもリーマンショックやコロナの時のように経済構造自体を壊す要因は存在しない。
FRBが手綱を緩めれば、いくらでも元に戻る状態だ。
そして、FRBは有り余るほどの『弾』を持っている。
また、今年は大統領選挙の年でもあるから、政権側としても株価が爆発的に下落しないように保とうとしていくだろう。
だから、下げたとしても、爆下げなどと言うことにはならないと思う。
あくまで、俺の考えだけどな」
「では、今週は、CPIやPPI,ミシガン大学消費者信頼指数、日本株ではメジャーSQなどに注意しながら慎重にと言うことですね?」
「ああ、そんなところだ。
今週は大損を抱えている売り方が必死になって仕掛けてくるだろうけど、中、長期ではあまり心配する必要はないはずだからな」 -
655
「先週の雇用統計は、少し良くなっていましたが…」
「前々回の失業率は4.1%、前回が4.3%、今回が4.2%だから、悪くなっていると言えるだろう」
「4.3から4.2に好転していてもですか?」
「ああ。
前回の4.3は、台風による失業の影響だとか言われていただろう。
一生懸命に言い訳をしていたが、台風から回復しているはずの今回、4.2になっているからな」
「では、やはり、ハードランディングが起こるのでしょうか?」
「そうとは、言えないんじゃないか。
失業率と言うのは、4.3くらいから一気に上昇していくものだ。
垂直の壁みたいに立ち上がる前に、9月利下げは確実になったから、ちょうどいいところでカンフル剤が入るように思えるんだが」
「でも、金利下げの効きは、早くても2,3か月、遅ければ半年後くらいからになるのではないでしょうか?」
「ほぼ金利が下がっていくとわかっているなら、いくらかの効果はすぐに出てくるだろう。
実際、今回の雇用統計では建築関係が伸びていただろう。
これは、金利下げを先読みして織り込んだ結果なんだろうと思う。
今まで景気が悪い中で雇用主たちがなんと雇用を維持していた部門についても、大量解雇が始まる前に『暗闇の灯』が見えて来たと言えるからな」
「製造業関係の雇用は悪かったようですが…」
「アメリカの製造業がGDPに占める割合は10%くらいだ。
その他の雇用がほぼ維持されていて、ISMなどでもサービス関係はまだ50を上回って拡大を維持している。
ここに、『カンフル剤が来る』という先駆けが見えたんだから、かなり持ち直していくだろう。
さらに、その後に、金利下げの効果が次々と現れるから、なんとかギリギリの所で金利下げが間に合ったと言えるんじゃないか?
前々回の7月の時は、失業率が跳ね上がって垂直の壁になり、手遅れになるだろうと思ったけどな」 -
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「(じゃあ、なんで、みんなそんなに株価を下げたがっているんですか?)」
「(一つには、アノマリーとして『9月に米国株は下げやすい』という傾向があるからだろう。
アメリカでは夏休みが終わって新学期が始まり、レイバーデー明けとともに、IPOなどの資金集めが活発になる。
だから、株式の資金が分散されてしまうなどと言われている。
それと、もっと大きな要因は、イールドカーブの逆転が終わりかけているということだ)」
「(それって、どういう意味なんですか?)」
「(市場が『株などの熱狂状態が終わり不況が来る』と読み始めている証拠だ。
だから、バフェットが大量売りをして現金比率を高めているのかもしれないな)」
「(じゃあ、やっぱり、アメリカはリセッションになるということですか?)」
「(まだ、わからない。
しかし、バフェットのように『リセッションが来る』と思っているような市場参加者がいる限り、爆上げになることはないだろう)」
「(難しいところなんですね)」
「(安泰そうに見えて、意外と難しい状態のようだ。
だが、明るい情報もあるぞ。
大統領選挙で現政権が引き続き勝ちそうなときは、株価はほとんど下げないで一直線に上がっていくなどともいわれている。
大きな政策変更がないから、市場としては安心していられるなどと言ってな。
某経済評論家も、この可能性に言及していた。
また、日本株の場合は、9月に配当や株主優待が集中するから、アメリカ株がそれほど下げなければ上がっていく要因にもなるだろう。
いずれにしてもまだ決め打ちができない状態だから、無謀なことはするなよ)」
「(わかってますって。
先生もそうなんですよね?)」
「(まあ、一応はな。
だが、おま〇と違って余力が違うから、打診買い程度は、もしかしたらするかもしれないな)」
「(はいはい。
じゃあ、今週も慎重に見極めてってことですね?)」
「(そうだ。
今週は雇用関係でJOLTS、ADP,雇用統計などがあるから、それらに十分注意しておく必要があるな)」 -
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「夏コミも終わってしまいましたから、次は冬コミですかね?」
「まだ、俺たちのレベル、そこまで行ってないだろう。
製作費の問題だってあるし」
「製作費のために、無謀なことはしないようにな」
「(しませんよ。
でも、先週のエヌビディアの決算はよかったし、PCEもゴルディロックスだったじゃないですか。
買っておけばなあ…)」
「(バ〇者。
ああ見えて、薄氷状態だったんだぞ。)」
「(そうなんですか?)」
「(エヌビディアは決算がよかった。
それなのに株価は下げた。
これは、市場関係者が『もう、頭打ちだ』『もしも少しでも悪ければ、売り倒してやろう』と考えていた証拠だ。
もしもエヌビディアの決算がよくなくて、逆に悪い方向に出ていたなら、エヌビディアを中心としたテック系が売りたたかれナスダックやSP500は奈落の底に沈んでいた可能性さえあるからな)」
「(そうだったんですか?
じゃあ、AI関係はいずれにしても、もう危ないってことですか?)」
「(それは違うと思う。
かなりの者たちが『エヌビディアの石はデータセンターを中心にして売れていて、需要が尽きるだろう』などと言っているが、いずれ、買い手は中小企業に広がっていくことだろう。
サポートセンターや商品説明などに、どんどん石が必要になっているからな。
データセンターの売り上げが落ちて来ても、シスコシステムズの時のように『化けの皮がはがれる』という状態にはならない。
今回のAIの流れは、『本物』だ。
さらに、そういう需要さえもを食いつくした頃には、ローエンドのPCに大量に石が必要とされることになるだろう。
データセンターの千倍速いマシーンを1万人で使うより、1倍しか出ないマシーンを一人で使った方がいいからな。
もっとも、主役がローエンドに代わる頃には、エヌビディアが他の企業にとって代わられているかもしれないな。
だが、AIの流れは力強く続いていくはずだ)」
「(じゃあ、なんで、みんなそんなに株価を下げたがっているんですか?)」 -
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「でも、先週のPMIとかは、予想以上によかったですよね?)」
「(まあ、それはそうだな。
だが、このままうまく行く保障はないぞ。
実際、そう言っている経済評論家たちもかなりいるからな)」
「あの、二人で何を話しているんですか?」
「な、なんでもないわ。
ちょっと、部室獲得の打ち合わせね」
「そうなんですか」
「(あの先生、景気が落ち込むなら、製薬関係のLLYとかはディフェンシブだと思うんですけど)」
「(だから、決め打ちをするなと言っているだろうが。
リセッションかソフトランディングかわからないのだ。
というか、LLYは減量薬とかアルツハイマー用の薬を作っていて、むしろ、テック系に近いぞ。
しかも、NHSがアルツハイマー薬を採用しないとか言ってるしな)」
「(そうなんですか…)」
「(もしもやるなら、外国製より自国レイヤーの方がいいんじゃないか?)」
「(自国レイヤー…ですか?)」
「(失礼、日本株ということだ)」
「(でも、為替が円高になると、輸出企業とか落ちますよね?)」
「(その分、内需系が強くなるから、アメリカがリセッションになり一気に引っ張られない限り、上げて行くことだろう。
中期で円高方向に振れることは、もう、明白になったしな。
だが、やはり怪しい相場だから、9月以降に方向性がはっきりするまで、まだ手を出すべきではないのかもしれないな)」
「(そんな状態なんですか…)」
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a_f***** 2016年7月10日 10:14
昔からの疑問なんですが、実需筋じゃないのにドルを売って円を買っている人たちって、どうやって儲けを出しているのか、不思議に思っていました。
円高になれば思惑で株安になるし、さらに、輸出企業を中心とした企業業績もメタメタに悪くなるんだから、円を買ってそれを株に投資するのは、長期の反発を期待するのでなかったらできないことだと思います。
円を何千億円も借りて持っているようにすると、円はドルなどに比べて利率が安い通貨なので、何らかの形で毎日何億円も消えて行くことになる思います。
投機筋がドドドっと大量に円を買って円高にしたとき、彼らはその円をどうやって持っているのか、不思議でたまりません。
自国経済が極度に悪化している場面なら、大損するよりも減り方を少なくするという意味で日本国債に投資なんていうのは、ありかもしれません。
でも、自国経済が悪くなっていない(むしろいい)のに、自国の通貨を売って円を買う人たちは、どういう投資先を持っているのか、気になって仕方ないです。
他の掲示板で聞いてみても、納得のいく答えに行き当たりませんでした。
ということは、素人考えですが、単に円を買って円自体が上がることを待って持っているのを基本として、何千億円も円を買っているのではないかと思います。
必要もないのに円を買うということは、株の整理ポストで起こるようなマネーゲームの「博打札」代わりに円が使われているような気がしてなりません。
陶器の欠片でも木札でも草木の根でも何でもいいのですが、何か売買されていて賭けの対象になるものがあれば、いつでも「博打ゲーム」が始まると思います。
といっても、あんまり変なものでやると賭博罪になったりするので、株や通貨などの「当局のお墨付き」があるものを使えば、好きなだけ公に「博打」ができると思います。
日本の通貨である円は、そういうふうに使われている気はないでしょうか?