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ユロ板討論会の掲示板

 ロンドンタイムは、アジアタイムに進んだドル売りの流れが続くか見定める局面となる。日経平均株価は一時230円ほど下落しておりリスク選好のドル売りが強いともいいきれないが、安寄りした中国株は上昇へ転じ、時間外取引のダウ先物は50ドルほど上昇した。
 12月英ネーションワイド住宅価格指数や12月スイスKOF景気先行指数の発表が予定されているが、動意を促すような注目材料とはいえない。やはりドル相場のフローが方向性を決めることになるだろう。ユーロドルは年初来の高値圏で推移しており、2018年4月以来の1.23ドル台定着を目指す状態だが、伸び悩んで利益確定を意識した年末フローが強まる展開には留意したい。
 ポンドも英・欧州連合(EU)離脱にともなう自由貿易協定(FTA)の暫定発効により、年末・年始の混乱は回避できそうだが、政治的な動きが落ち着く新年の連休前後も、新型コロナウイルス変異種によるリスク拡大は、英国を中心とした波乱要因となり続ける。一方で新たな英国の貿易上の立場なら、米国とのFTAでも優位性を構築できるとの見方もあり、強弱の見方が混在した状態。流動性が乏しい状況下で、依然として不透明感はくすぶっている。コロナや貿易・経済関連のニュースを受けたフローに神経質になりつつ、NYタイムの12月米シカゴ購買部協会景気指数など、市場のセンチメントにより影響を及ぼすイベントを待つ状態となりそうだ。


・想定レンジ上限
 ユーロドルは、3月下落幅の倍返し1.2354ドル。
 ポンドドルは、17日につけた年初来高値1.3624ドル。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは、1.2220ドル前後で推移する5日移動平均線付近。
 ポンドドルは、28日安値1.3430ドル。